フォト・エッセイ その6 | ||
建物の色 Colour of buildings. | ||
日本では景観条例などによって建物の色が制限されている所もあるが、一般的には余り考えられていない。無難な色を使ったくすんだイメージか、あるいは奇をてらったけばけばしい彩色かのどちらかである。 ハワイでは落ち着いたやさしい色の建物が目を惹く。ワードアベニューをライオンコーヒーの方向に曲がる角に、木造の古い建物が薄いピンク色のペンキで塗られている。遠くから見ると建物全体がピンクの塊のようだ。この向かい側には同じく木造の建物がクリーム色に塗られており、これら二つの建物のコントラストは悪くない。ライオンコーヒーもやや色褪せてしまったがクリーム色の塗装が施されており、さらに向かい側にも濃いクリーム色の建物がある。このクイーンストリートは車の修理工場などが集まっているが、建物の配色はお互いに気を使っているようだ。黄色の建物の前に黄色の車を止まっていた。住んでいる人もカラーコーディネートしているのだろうか。 |
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ピンクのと緑の色使いがすばらしい |
クリーム色と窓枠の緑が優しい |
ライオンコーヒー |
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煙突はコーヒーの焙煎用 |
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黄色の車を停めたくなる? |
布地屋だけに色使いは流石 |
レインボードライブイン |
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ミックスプレートが一押し |
カラカウアアベニューのダイエーの角には濃いコバルトグリーンの建物がある。ここはハワイアンキルトの生地を中心に扱っている店なので、当然のことながら色に関しては他よりも気を使っている。2階の大きな窓にはハワイアンキルト地のカーテンが、まるでカラーサンプルのように掛けられている。信号待ちの車から見られることを意識している。建物の鮮やかさと窓から覗くカラーサンプルを目にすれば、目の前にあるパーキングに車を入れて訪れてみたくなってしまう。 ハワイの街を車で走っているとこのような色使いのセンスに改めて感動してしまう。こういった建物外観に対するカラーコーディネーターが職業として活躍しているのであろうか。それともオーナーやペンキ職人のセンスにかかっているのだろうか。 南の島に渡る優しい貿易風に、建物の色までが溶け込んでいるようだ。 |
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