カルア・ピッグ、タロ、ロミ・ロミ・サーモン等は伝統的なハワイ料理として良く知られている。カルア・ピッグは豚を丸ごとバナナの 葉で包んで蒸し焼きにした料理で、演出の派手さからメイン・ランドから来たアメリカ人観光客には人気があるようだ。タロは蒸したタロイモをすり潰し、そのままあるいは数日おいて発酵したものを指先で掬って食べる料理で、古代ハワイアンの主食にもなっていた。ロミ・ロミ・サーモンは生の鮭を細かく切りハワイアン・ソルトを加えて揉み込んだ料理で、捕鯨に訪れたロシア人から伝承された料理のようだ。それまではハワイには生の魚を食べる習慣は無かった。ロミロミは揉むことを意味するハワイ語だ。

　ロミ・ロミ・マッサージは指や掌を使い、肩、背中、足などにオイルを付けてマッサージをするやり方で、東洋に伝わるつぼを激しく刺激する方法とは異なり、ほとんど痛みは感じられない。ハワイではロミ・ロミ・マッサージ以外にシアツ・マッサージも盛んで、マッサージ師はロミロミにするかシアツにするか好みを尋ねることもある。

　ロミ・ロミ・マッサージはカハラ・マンダリン・オリエンタル・ホテルなどでも行なわれており、宿泊客でなくともプールサイドでこれを受けることが出来る。もっと気軽なロミ・ロミ・マッサージはSC（ショッピングセンター）の一角で足のマッサージとして行なわれている。受付で名前、連絡先、体調等を記入すると、リクライニング・シートに寝転んで足のマッサージを受けることが出来る。料金は十分10ドルで、日本のクイック・マッサージのような感覚だ。もちろんこれに2ドル程度のチップを渡す方がいい。

　先日このマッサージをウィンドワードSCの一角で見掛けた。親子四人で訪れていた家族連れは父親がマッサージを受けている間、子供と奥さんは待合コーナーで雑誌などを読んでいた。くしくも当日は父の日であり、これが父親に対するプレゼントだったのかもしれない。自分の好みのマッサージ師を指名する客もいるようだ。ここウィンドワードでは係の人は全員女性だったので、マッサージ師と言う言葉は適当でない。最近ではセラピストと言うのが正しい呼び方だろうか。

　買い物に疲れた観光客にもロミ・ロミ・マッサージはお勧めだ。もし見掛けることがあったら気軽に試して欲しい。くれぐれもチップを忘れないように。　

lomi lomi massage

at shopping center

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