フォト・エッセイ その1  
   
そうだ、マノアに行こう! Manoa is my favorite place.  

 マノアはハワイ大学の山側に位置し、その一帯はマノア渓谷と呼ばれている。ワイキキからは 車で20分ほどの距離にもかかわらず、訪れる観光客はほとんどいない。市バスを乗り継いで苦労して来たとしても、 ローカルの小規模なショッピング・センター、マノア・マーケットプレイスを除けば大した店も無く、すぐ傍まで迫る緑豊かな山々の麓に閑静な住宅街が広がっている だけだ。

 この一帯は貿易風に運ばれた海の湿気を含んだ空気が山にぶつかり、一年を通してよく雨が降る。海側が晴れていても山の近くだけが雨ということも珍しくなく、そのお陰で午後からは山側で虹を目にすることも少なくない。ハワイ大学のかつてのロゴが虹であったこともこれらの象徴だ。運動部のチームにはレインボゥズとネーミングされており、地元ではボゥズの愛称で親しまれている。

 ホノルル空港からコンドミニアムに向かう途中にコーヒー・マノアに立ち寄り、通路側のテーブルでコーヒーを飲みながら地元紙「ワイキキ・アドバタイザー」に目を通すことからハワイが始まる。滞在中も頻繁に訪れ、ロングスやセーフ・ウェイで買い物をしたり、週に何回か開かれるファーマーズ・マーケットでパパイヤを購入したり、コーヒー以外にも楽しめる所だ。コンドミニアムをチェックアウトして空港に向かう途中にもコーヒー・マノアでコーヒーを飲むのが常だった。

 コーヒー・マノアの常連はハワイ大学の学生やその関係者が多く、コーヒーを片手に本を読んだり、勉強をしたり、学生と熱く語り合う先生の姿も日常の光景だった。

 アメリカ本土から巨大資本のコーヒー・チェーンがこの地にも店を構え、限られた数の客を分け合うようになってしまった。ハワイ大学の学生にとって、スターバックスは居心地の悪い場所ではなかった。さらにベーグル専門店も加わり、ますます客が分散してしまった。その結果、1999年10月、ホノルルで一番気に入っていたコーヒー・マノ アは16年間の営業をひっそりと終えた。

COFFEE MANOA The Honolulu Star-Bulletin on the Webから引用

 

 

ロゴには雲と虹と山々の緑

カップのロゴと目の前に広がる景色が重なる所で飲むコーヒーは最高

マノアのすべてがこの中にある

   
   

すぐ後ろに山々が迫っているマノア・マーケットプレイス(クリックすると拡大)

小鳥のさえずり、心地よい風とコーヒーの香りはゆったりと時が流れる極上のハワイを 感じさせる

 

中央の黒く見える所がコーヒー・マノア

コーヒー・マノアの通路側テーブル

マーケット向かい側に出来た

 

この場所が定位置だった

スターバックス・コーヒー

   

オリジナル・ドメインを取得するに当たりマノアの名前を入れて色々と候補を考えたが、これはという名前は既に取得済みでなかなか決まらなかった。大好きだったコーヒー・マノアに敬意を表し、coffeemanoa.comのドメイン名も最後まで候補の一つだったが、字数が多いのが難点だった(この時点でこのドメイン名は取得可能だった)。

 シンプルに「そうだ、マノアに行こう!」と言う気持ちを込めて、「Let's go to Manoa」を意味する「gomanoa.com」にした。 

*マノアの地形図 中央の赤字がマノア・マーケットプレイス 、等高線が込み入っていて山が迫っている様子がよく分かる。

 

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