Today's Photo
Today's Photo その3252 2017/6/30
ピントは二の次

 早いもので今年も半年が終了します。すっかり死語となったプレミアム・フライデーは半年の締め括りとして機能しているのでしょうか。飽き易い国民の関心とそれを意識したマスコミは報じることも無くなりました。当然のことながら、流行語大賞にはノミネートすらされないでしょうけれど。

 その雰囲気が写っていれば多少ピントがずれていても写真として成立するとストリートフォトグラファーの田中長徳氏が書いていました。総ての写真が適正露出としっかりピントが合っていれば言うことは無しですが、ストリートフォトの場合は行き当たりばったりのタイミングがほとんどです。その昔、狩猟免許と銃砲所持許可を取り、散弾銃でハンティングを行っていましたが、獲物にきちんと当たって撃ち落とせばそれに越したことはありません。打ち損じて逃げられるよりも、急所に当たらずとも翼の一部に当たって獲物が落ちた方がゲームとしては成功です。人間の近付けないような場所に獲物が落ちた時は犬が助けてくれます。犬は獲物を藪から追い出して、発砲のチャンスも与えてくれます。

 狩猟もストリートフォトグラフィも一緒で、急所に当たらずとも獲物を打ち落とすか、きちんとピントが合っていなくてもその雰囲気を撮影出来たかということではないでしょうか。狩猟では犬が助けてくれるように、画像処理で多少のピントの甘さや手振れは救済出来ます。つまり今までは没と成っていた写真が何とか使えそうな写真になり得ます。

 今日の一枚は銀座を歩くいかつい男性四人組です。カメラを向けられて文句の一つでも言いそうな雰囲気ですが、そんなことには怯まずこれまた正々堂々とシャッターを切りました。ピントが多少甘くてブレていましたが、photoshopで調整しました。等倍で見れば見られたものではありませんが、ウエブサイトに掲載する程度の大きさであれば十分実用に耐えられます。いかついあんちゃん達の迫力が伝わって来る一枚になりました。 

 

グラサンの迫力

Today's Photo その3251 2017/6/29
音楽界もアナログ復活

 昨日はアナログ写真について触れましたが、今日のニュースでソニーがレコードを出荷すると報じられていました。ネットによる配信が当たり前の昨今のミュージック業界ですが、レコード屋なんて言葉が復活するのでしょうか。レコードもデジタルサウンドに比べると温もりとか温かみがあると表現されますが、言葉だけを捉えるとまるで写真の世界と同じですね。気まぐれな若者の興味でアナログ回顧となるのでしょうか。

 そろそろ夏のボーナスシーズンに向けてカメラ業界でも新製品が発表されたり、キャッシュバックキャンペーンが始まったり、既に製品を購入したばかりの人にとっては悔しいお知らせとなりました。ところがキャッシュバックの額に相当する値上げも行われているので、結局は同じということでしょうか。デジカメ時代になって、購入すると同時に旧製品となる運命にあり、少しでも値が高いうちに下取りに出すのが当たり前となりました。かつてのカメラのように一度買って何年も使い続けるなんてのはもうありません。先々に多少の経費が発生しても、アップグレードで最新機能を維持出来るようなカメラが出ると良いのですが。メーカーも買い替え需要を期待し過ぎています。

 今日の一枚は銀座を訪れたアジア系の観光客ですが、女性のウエストのくびれが驚異的です。まぁ本人も自慢気に見せびらかしています。男性の方はカメラに気付いてこちらを見ていますが、気にせずに堂々と撮影しました。

 素晴らしいプロポーションにもかかわらず、スポーツウエアのアディダスってのが残念ですね。一体何年前?これが中国の最新ファッションかと。この辺りがいつまで経っても中国らしさです。

 

自慢気な細過ぎるウエスト

Today's Photo その3250 2017/6/28
アナログ時代の集合写真

 午前中は雨が降り、午後からは薄日さえ差す梅雨にしてはまずまずの天気となりました。気温は低めでも湿度が高く、少し歩き回るとやはり暑いですね。

 先日片付けをしていたら、三十年以上も前に撮影された結婚式場の写真が出て来ました。親戚一同の集合写真は六つ切りか四つ切のサイズですが、まぁ細部まで鮮明に解像しています。記憶は定かではないのですが、8×10位の大きなカメラだったようでした。大きなフィルムでしっかり絞りを絞って、大きな照明で撮影すれば前列から後列までしっかりとピントが合いそうです。何枚か立て続けに撮影しましたが、参列者の全員がしっかりと眼を開いているのは素晴らしいですね。フィルム写真の時代はその場で結果は分からないので、保険の意味でも何枚も撮影したのでしょう。今のデジタルカメラの写真に比べると、細部に丸みさえ感じられます。この当たりがアナログの特徴で、数字の集合か点の集合かの違いなのでしょう。

 写ルンですとかチェキとか、ポラロイドとかが懐古的に人気となっていますが、ある意味納得ですね。しかしながらデジカメの確実性は一度手にすると手放せない物があり、失敗の無いことが当たり前になってしまいました。撮影中に露出補正が勝手に動いて、適正露出からずれたまま撮影が終わっていることもありますが、画像処理でほとんどが対応可能です。撮影後に神経質に液晶で結果をチェックする人がほとんどですが、基本的にはチェックは休憩の時にまとめて見ます。その方がどんな風に写っていたか、楽しみが多いですからね。特にマニュアルフォーカスのライカでは思い通りにピントが来ていると嬉しくなります。もちろん撮影中にピントが来ているのは分かっているのですけれど。

 今日の一枚は銀座の歩行者天国です。シャッターを押したのは作業着姿のお父さんと手を繋いで銀座の街を歩く男の子に惹かれたからです。男の子は銀座に来るというのでおめかしをしていますが、お父さんは子供との約束を守るために午後から休みを取って、すぐ近くの現場から駆け付けたのでしょうか。お父さんの人差し指一本を握るのが精一杯の男の子の小さな手ですが、親子で銀座歩き、何とも微笑ましい光景となりました。

 子供の頃、父親に手を引かれて銀座の街を歩いたころを思い出しました。暗くなると露店のアセチレン灯が灯り、電気で光るヨーヨーが目の前に飛んできていました。数寄屋橋の川沿いの道だったような記憶があります。

 21mmの広角レンズなので、銀座の街が広々と写っていると同時に、歩行者天国の混雑がしっかりと伝わって来ます。

 

お父さんと銀座

Today's Photo その3249 2017/6/27
引きずる芸能ニュース

 ここ数日は梅雨前線がほとんど同じ位置に停滞し、毎日曇りがちの天気となっています。雨が降る訳でもなく、蒸し暑くて耐えられない程でもなく、何とも中途半端な梅雨空です。週末にかけては梅雨前線が北上し、まるで梅雨が明けたかのような天気図が予想されています。このまま梅雨明け、何てことになるのでしょうか

 先日がんで闘病中に亡くなったニュースキャスターの話題を世の中はまだ引きずっています。このまま一夏この話題を続けるつもりなのでしょうか。三大疾病と言われているがんですが、がんで毎日大勢の方が残念ながら命を落としています。ニュースキャスターの逝去された話題だけを取り上げても、世の中の足しになるとは思えません。芸能プロダクションの強い意志さえ働いているのではと勘ぐってしまいます。総てが演出に基づいて報道されているような。歌舞伎界、週刊誌もテレビもそれに只乗りしているだけ。

 今日の一枚はデジカメの画面を見て微笑んでいる外国人観光客です。日本人と異なり、銀座に対する畏敬の念が無いので地べたに腰を下ろしていますが、これは事前に情報として与えておくべきですね。中国人以外は腰を下ろさないと。当然のことながら、背後で虚無僧が修行中であることなんぞは全く意に介しておらず、撮影結果に見入っている様子です。そしてこれまた当然のことながら、自分たちが撮影対象であることすら気付いていません。

 銀座の街には七夕飾りが出るようになり、短冊には願い事が書かれ、夏の訪れを感じさせられます。

 

 

七夕とは無縁の二人

Today's Photo その3248 2017/6/26
将棋ブーム

 今日も梅雨らしい曇天となりましたが、もう少し雨が降らないと梅雨とは言えません。このままカラ梅雨で終われば農作物に影響も出るし、何よりも経済が回らないのでは。雨の季節には雨がきちんと降らないとね。

 暇に任せて、午後からは富士のカメラ四台をクリーニングしました。恐らく購入してから初めてで、外観をエアーブラシとペンキ用の刷毛で細かい埃を取り除き、ファインダーやレンズフィルターもレンズクリーナーで清掃しました。点検をしながらのクリーニングですが特に問題点も見付からず、これでまた気持ち良く撮影が出来そうです。カメラはあくまでも写真撮影の道具なので、撮影に伴う小キズや塗装の剥がれは避けようがありませんが、かと言って特別手荒く扱ってもいません。あくまでも自然に付くキズのレベルです。傷を付けたくなければケースに入れて飾っておくしかありません。

 今日もニュースでは中学生のプロ棋士が昼飯に何を食って、夕飯に何を食ったとか、もういい加減にして欲しいな。将棋の解説をしてもほとんどの視聴者は将棋のルールを知らず、少しでも素人が興味を持つであろう食事の内容とか子供の頃の様子を伝えています。将棋番組ではないので、もう少しさらっと事実だけ報道すれば。日本のニュース番組は芸能ニュースがメインとなりつつあるかのようですね。芸能ニュースの放映時間が長ければ視聴率が上がるような国民の姿勢にも大いに問題があるのでは。テレビがデジタル放送になって、視聴率の調査も以前とは変わったのでしょうか。

 テレビで思い出しましたが、我が家のメインのテレビが時々画面に何も写らず音声のみでフリーズすることがあり、電源のオンオフで復帰しているのは故障の前兆のような。50インチのテレビが五万円の時代、修理費が高く付きそう。

 今日の一枚は見事な赤毛の観光客です。日本人女性は若年層を中心に黒髪の方が珍しくなりましたが、赤毛に染める人はほとんどいません。西洋人にはたまに見かける赤毛ですが、茶髪を見慣れていると逆に新鮮味がありますね。背中の空いた女性と立ち上がっているサンシェイドを跳ね上げている性別不明の合計三人で、銀座に来ていました。

 

 

赤毛の観光客

Today's Photo その3248 2017/6/25
冷房初日

 梅雨らしい蒸し暑くぐずついた天気となりましたが、昨夜から冷房を入れました。例年ですともう少し早くドライ運転でエアコンが稼働し始めるのですが、今年はいきなりの冷房運転です。窓を開けて快適な空気が流れ込んでいる時は同時に外の音も流れ込んで来ましたが、エアコンの爽やかな空気を遮音も悪くありません。このまま秋の訪れまではエアコンは付けっ放しとなります。

 今日の雨を見込んでの昨日の撮影でしたが、予想に反して天気の崩れも小さく、かと言ってさすがの二日連続の撮影はあり得ません。朝は久々に遅くまで寝ていたので、遅い朝食を食べ終わる頃には昼のニュースが流れていました。用事を片付けて気が付けば夕方、あっという間に一日が終わりました。

 今日の一枚は脱力感が顔に出て、早くも世の中に興味を失ってるかのような少年です。サングラスをした顔のTシャツを着ていますが、これもよく分かりません。一体この子供は何しに銀座に出て来たのか、中国人観光客なのか。謎の少年はすかいらーくグループの割引券のようなものを手にして、銀座を彷徨っていました。

 

 

脱力少年の夏

Today's Photo その3247 2017/6/24
ストリートフォトグラフィ

 明日からは梅雨らしく雨となるので、歩行者天国の銀座に撮影に出掛けて来ました。虫が湧き出るように、中国人観光客がどっと繰り出していましたが、ほとんど手ぶらです。せいぜいドラッグストアのレジ袋一個で、経済効果も見込めないのでこれはもう来ない方が良いかも。何処にでも腰を下ろしてだらしないし、見苦しいし、あいつ等は金は落とさず、銀座の品位を落とすだけ。ワイキキをうろつく日本人も似たり寄ったりだけど、中国人と違って日本人観光客は金をしっかり落とすわな。

 歩行者天国の撮影はライカのマニュアルフォーカスと決めているので、最初のうちはピント合わせが追従せずにピンボケ量産でした。それでもしばらくすると勘が戻って来て、しっかりとピントが合っていることがファインダーを通して感じられるようになりました。

 今日の一枚はほとんど真正面に近付くまで撮影し続けた欧米系の二人です。カメラを全く気にする様子も無く、逆にこちらも正々堂々とピントを合わせ続けることが出来ました。ストリートフォトで必要なのはカメラを意識させないことで、自然に振る舞えば振る舞うほど街に溶け込んでしまいます。一眼レフに比べると圧倒的にサイズダウンしているライカだからこそ、目立たずに撮影出来ます。

 

 

銀座の街に溶け込んで

Today's Photo その3246 2017/6/23
Aloha Friday

 今日もワイドショー向けの話題が報じられ、昼のニュース、夕方のニュースはワイドショーファンにはたまらない内容となったのではないでしょうか。この週末はもちろん、来週の前半まではこの話題を引っ張ることでしょう。本来は東京都議会議員選挙がメインとなる予定でしたが、もうそんな物はどうでも良いというのがミーハー日本ではないでしょうか。特集を組むテレビは視聴率を稼ぎ、週刊誌は売り上げを伸ばすことでしょう。芸能界のニュースをある意味期待しているマスコミも国民も情けないわな。

 ようやく富士フィルムの修理から連絡があり、修理に出したストロボの交換品を本日発送したとのこと。修理ではなくて新品交換なのだからもう少し早く出来ないのかと思いますね。富士フィルムの製品にしては珍しい中国製なので不具合が出てもおかしくはないかも。

 近所まで歩いて出掛けるので、今シーズン初めてパナマハットを被りました。風が強かったので、帽子の中を心地良い風が通り過ぎて行きました。帽子の内側の肌と接している部分が暑いですね。空気が噴出していて帽子と肌が直に触れないような装置でもあればより快適なのでしょう。もうそんなことも実現出来る時代ですが、粋じゃないということなのでしょうね。

 今日の一枚は麻のスーツを着てパナマハットが涼し気な銀座らしいジェントルマンです。連れの女性も鍔の広いパナマハットでよろしいのではないでしょうか。サラリーマンだった頃、夏は袖を通すことの無いスーツの上着を持ち歩いていました。当時はクールビズなんてのはまだ無い頃で、客先にノーネクタイはデザイナーを除いて考えられなかった頃です。金曜日だけはアロハシャツを着て出勤し、顰蹙を買っていました。アロハフライデーは日本では通用しなかった。

 

 

夏の銀座らしさ

Today's Photo その3245 2017/6/22
BAR S

 昨日の雨の湿度が残っている朝を迎えましたが、それでも梅雨時のじめじめからは程遠く、まだまだ爽やかな季節が楽しめます。沖縄では早くも梅雨明けとなり、本州はようやく梅雨本番を迎えつつあります。夏至も過ぎて、夏はこれからが本番です。今年の夏も厚くなりそうですが、夏は暑く、冬は寒くが経済の基本です。冷夏、暖冬なんてのはどうにもいけません。

 今日は午後から撮影に出掛ける予定でしたが、食後に体調が優れず用心のために自宅待機としました。明日は所用があり、土日は歩行者天国なので、富士フィルムのシステムはしばらく出番が無さそうです。家にいるとついカメラやレンズの調子を確かめてしまいますが、ライカの広角レンズに僅かなガタ付きがあることを発見しました。わざわざ修理に出すほどのことも無いし、撮影には影響のない範囲ですが、発見してしまったのでちょっと気になります。ついでの時にでも点検に出すとして、しばらくはこのままで撮影しようと決めました。

 それよりも気になったのがライカで使用していたSDカード擦り減り、プラスチックの部分が剥がれ、書込み防止のスイッチも取れていました。いつ記録不可能になるか、取り出しが出来なくなっても困るので、新しいSDカードを取り寄せました。先日撮影中に一度フリーズしたのは代替のSDカードだったようなので、相性の良いカードに戻しました。電源を知れた撮影可能になるまでの時間がSDカードとの相性によって異なります。この辺りは世界中のライカ使いが経験を元に結論を出しているので助かります。

 今日の一枚はライカのやや緩みがある21mmで撮影した蜘蛛の巣ストッキングの女性です。八丁目の資生堂パーラーでオムライスの写真に見入っていますが、8階のバーSが素晴らしいですね。天井が高くて、それはそれは気持ちの良い空間が広がっています。窓際のテーブル席で銀座の街を見下ろすも良し、カウンター席でバーテンダーの仕事を見ながら飲むも良し、ライオンビヤホールで飲んだ後は静かなバーで飲んで帰ります。Sは資生堂の頭文字で、ロゴマークもさすが資生堂宣伝部、上手ですね

 

蜘蛛の巣ガール

Today's Photo その3244 2017/6/21
棋士の昼飯なんてどうでもいいんですけど

 朝からしっかりと雨が降り続き、昼過ぎには傘無しでは歩けないような状態でした。大雨の中を別棟の散髪屋に、予想通り待っている客はゼロ、サクッと散髪を済ませて大満足。先々月から割引適応となり、1,080円は格安です。ニューヨークでも日本の企業が時短の散髪屋を開業し、忙しいニューヨーカーには好評のようです。20ドルは日本よりも割高ですが、アメリカの散発の相場からすれば格安のなのでしょうね。日本式に待ち時間によって三色のシグナルが表示されています。ラーメン、立ち食いステーキ、時短の散髪等々、日本式のビジネスがニューヨークからスタートしています。日本は世界のビジネスモデルとなり、文化の発信地でもあります。猿真似のアジア各国には到底出来ません。追い付くことすら出来ないでしょう。

 今日の一枚は銀座木村屋の前で、買ったばかりのアンパンを頬張る外国人観光客とナビゲーターの日本人です。基本的に日本人は天下の銀座で立ち食いはしませんが、外国人に合わせてとのことでしょうね。中国人観光客なんぞは歩道に腰を下ろして車座になって食っていたりしますが、あいつらは銀座には来て欲しくないね。爆買いもしなくなり銀座の経済には貢献していないし、汚らしいだけ。あけぼのの大福、その隣のベルギーワッフル、木村屋のアンパンは中国人には売らないようにして欲しいわな。

 ニューヨークでも木村屋のアンパンを売ったら。 

 

立ち食い御法度

Today's Photo その3243 2017/6/20
写ルンですブーム再び

 明日からは梅雨らしい雨となり、雨量も多くなるとの予報が出されました。このところ降れば大雨のような熱帯雨林的な雨が多く、これも地球温暖化の影響でしょうか。一昔前までは梅雨の雨はしとしとが当たり前でした。

 デジカメが普及する直前まで誰もが手軽に利用していた使い捨て型フィルムカメラが富士フィルムやコニカから発売されていました。駅の売店でも売られており、カメラを持って来なかった時などさっと買えて重宝していました。デジカメやスマホの普及でいつの間にか見なくなった富士フィルム写ルンですが、最近また中高生を中心にブームとなっているようです。フィルムカメラに新鮮さを覚える年代受けというのでしょう。かと言って本格的なフィルムカメラを買うほどの興味も無く、流行っているので手軽に使ってみたいとの要望にうまく嵌っているようです。当時のパッケージの復刻版なんてのも登場し、今年の夏はチェキよりも写ルンですの方が暑くなりそうです。

 その昔、カラーネガのフィルムには現像代とプリント代が価格に含まれており、撮影後のフィルムを同梱の郵送パックに入れてメーカーの現像所に郵送していました。二週間くらい経ってから、現像したフィルムとプリントが送られて来て、撮影時の感動が蘇る仕組みでした。カラープリントも街中で45分仕上げなんてのが当たり前となり、フィルム全盛期も長続きせず、気が付けば写真はデジタルとなっていました。

 最近はフィルムの現像に出すとプリントとCDにデータを入れてくれるとか、CDからパソコンに読み込むのであれば最初からデジタルで撮影すればと思いますけれど。

 今日の一枚は昨日の着物繫がりで、四丁目交差点で信号待ちをする和装の二人です。21mmの広角レンズで撮影しているので、銀座の街並みが広々と写っています。撮影する時には真後ろまで近付いてシャッターを押したつもりでしたが、もう一歩前に出てもいい位です。広角レンズはもう一歩前で撮影するとは良く言ったものですね。横断歩道の縞模様も入れたかったのでちょっと引き気味になりました。 

 

銀座の粋

Today's Photo その3242 2017/6/19
内閣支持率を下げた報道各社の責任

 夕方のニュースでは安倍政権の支持率が各社の世論調査で下がったことを鬼の首を取ったかのように報じていましたが、支持率が下がるように報道して来たテレビ局であることをすっかり棚に上げていました。自分達の報道の結果、支持率を下げることが出来ましたとは言えないのでしょうか。夕方のニュースのトップで元スマップメンバーの事務所移籍を伝える局もあり、ワイドニュース日本万歳状態ですね。それでテロ等準備罪に反対している連中の気が知れん。世界各地で起きているテロ事件のトップに据えるべきだわな。

 先週ストロボを富士フィルムに修理に出しましたが、ここ数日はストロボメーカーから遠隔操作用の機器やファームウエアの発表がありました。ストロボは各カメラメーカーで制御方法が異なり、これを共通化することは出来ませんでした。これを共通化するためにソフトを開発し、各社のストロボをそれぞれ専用のモジュールにに接続し、共通化したのは画期的ですね。ストロボをカメラから離して使うなんて場合には最適ではないでしょうか。

 ストリートフォトにはストロボは不要ですが、室内で犬の写真を撮影する時のために準備はしてあります。それに最近はデジカメの感度が上がり、暗い所でも手振れ補正と相俟ってストロボ不要ですからね。かつては一発ずつ電球を交換するフラッシュでしたが、デジカメ同様何発焚いても費用は電池代だけで済みます。そういう意味で、フィルム一枚、フラッシュ一発に賭けた情熱というか執念は今では完全に失われつつあります。しかしながら、シャッターチャンスの訪れは今も昔も変わらず、チャンスを写真に出来るかどうかは現代の方が相当上ですね。

 今日の一枚は銀座でも滅多に見掛けない和装の女性です。蝶々柄の和服を召していますが、日傘にも蝶々の刺繍が施されています。和食系の飲食店の従業員や夜の銀座には和装の方を見掛けますが、赤い帯の女性はそういう関係ではなさそうです。先日日本に住んでいる外国人の女性が毎日着物を召している様子をテレビで見ましたが、古き日本が外国人によって再現されている様は、まるで大相撲の外国人力士を見るかのようでした。

 古い着物も二束三文で取引されているようで、ある意味数年落ちのデジカメのようですね。着物文化は成人式と結婚式の記念撮影意外には不要のようですね。 

 

粋な和装の女性

Today's Photo その3241 2017/6/18
ワイドニュース

 天気予報通り昼過ぎには雨が降り始め、叩き付けるような雨となることもありました。梅雨入りしてからようやく本格的な雨となり、農作物にとっては恵みの雨となったのではないでしょうか。これからは梅雨らしい天候が続きそうで、再び爽やかな大陸の高気圧に覆われるのは秋になってからとなりそうです。そう言った意味では昨日の晴天に撮影に出掛けなかったのは悔やまれますが、午前中の打ち合わせで気力を使い果たしたので無理でした。打ち合わせの結果には大満足だったので、良しということで。、

 マスコミ各社が行った内閣支持率の調査結果が発表されていますが、テロ等準備罪の一連の報道で法案の成立が間違っているかのような報道を連日行った結果に過ぎません。ワイドショー化したテレビのニュースは、視聴率獲得のためには視聴者意識操作すら行っています。テレビ局の方針通りのコメンテイターの意見を流し、それに相対する意見は一切報道しません。アホな視聴者はテレビ局が正しいと信じるだけで、事実を知ろうともしません。北朝鮮や中国の報道と日本のテレビ局は同じ事をしていることすら気付いていません。ニュースの時間に芸能ニュースを流すような番組自体がもう報道とは言えません。政治も芸能も同じ切り口で語っている訳で、流す方も見る方も馬鹿でねぇーの。

 今日の一枚は銀座を駆け抜ける中国人観光客の親子です。バスの集合時間に遅れたと見えて、子供の手を引いて歩道を疾走しています。手にはブランド品の紙袋、コピー商品の方が中国人や韓国人には似合うような気がしますけれど。中国で売って少しでも儲けようとしているのでしょうか。

 こちらに向かって来る目標をしっかりとカメラのオートフォーカスが捉え続けて、総てのコマでピントと露出が合っています。富士のシステムが本当に信頼出来る完成度となりました。 

 

駆け抜ける母子

Today's Photo その3240 2017/6/17
写真教育の今昔

 大陸の高気圧に覆われ、梅雨時とは思えないような爽やかな天気が続いていますが、どうやらそろそろ梅雨らしくなりそうです。本来ならば晴天の銀座に撮影に出掛ける所ですが、昨日撮影に行ったばかりなのと今朝は重要な打ち合わせが入っていたので撮影はお休みにしました。午前中に終えた打ち合わせの疲れがどっと出て、午後は家でゆっくり休養となりました。

 写真の投稿サイトを見ると、まぁどいつもこいつも風景だの花だのばかり撮影しているようで、はっきり言って年寄りの盆栽のようですな。あれではオートフォーカスも必要ないし、撮影するスリルなんてのは全くなさそうです。デジカメユーザーの八割以上が年寄りの盆栽的撮影をしている限りはストリートフォトは差別化出来るので一安心です。大都市に人口が集中していますが、大都市に働きに来ているのが主目的で撮影に来ている訳ではありません。時間を持て余して写真を撮影するような連中は田舎暮らしなので、ストリートフォトの対象自体が近場で存在しないのでしょうね。

 写真撮影の本とか講座とかで、撮影の基本なんてのを学ぶから余計な構図ばかりを気にして、動きが伝わって来るような写真が少ないのではないでしょうか。カメラは動かない物を撮影するというのが江戸末期だか明治の頃からの伝統ですから、写真道の教えもこれを継承しているのでしょう。三脚を立てて撮影するのはフィルムの感度が低くてシャッター速度が遅かった時代の話で、デジカメの時代は特殊な用途以外は基本的に三脚は使わないのが当たり前です。にもかかわらず、投稿されている写真の多くは三脚でカメラを固定したような写真ばかりです。要は写真を教える側がデジタル時代に乗り遅れているのですね。撮影に芸術論や哲学は不要です。

 今日の一枚は銀座で多くの荷物を運んでいる外国人ツーリストです。右手にはキャリーバッグのハンドルとスマホが握られ、画面の地図を見ながら目的地を目指しているようです。ツーリストの目線はスマホに釘付けなので、すれ違う瞬間まで撮影しました。画面一杯に青い塊が拡がり、迫力の感じられる一枚となりました。 

 

青いツーリスト

Today's Photo その3239 2017/6/16
百発一中

 暑いながらも爽やかな空気に包まれ、銀座に撮影に出掛けて来ました。平日ということで久々の富士フィルムのシステムでの撮影となりましたが、カメラの設定もようやく決まり、撮影していても不満が無いのが良いですね。X-T2はパワーブースターを装着しているのできびきびと動作し、バッテリーも三個入っているのでバッテリー切れを気にする必要もありません。

 フォトグラファーの立木義弘氏がスナップは膨大な回数シャッターを切り、膨大な数の写真を捨てると述べられていますが、まさにその通りです。かつてフィルムカメラ全盛期の頃、素人はフィルムを無駄にする余裕はありませんでした。職業写真家は惜し気も無くフィルムを消費し、その中からベストショットをセレクトしているので当然のことながら作品の完成度は高くなります。デジタル時代になって、消費する写真の枚数は素人だろうと職業写真家であろうと、コストは枚数に比例しないので肩を並べました。つまり素人でも枚数を撮影すれば、ベストショットがセレクト出来るようになりました。これはデジタルカメラの最大の利点ではないでしょうか。

 今日の一枚は遂に銀座にも出現したフクロウカフェの宣伝をしている女性です。銀座のフクロウを写真にしようと、離れた所から従業員の自然な姿を捉えました。ところがメインはフクロウなので、フクロウの目にピントが来ていないと話になりません。連写で二十枚以上も撮影しましたが、フクロウにピントがしっかり来ているのはこの一枚だけでした。何枚も写してようやくカメラ目線のフクロウの期待に応えることが出来ました。膨大な回数のシャッターを切った結果です。

 それにしても銀座にフクロウなんて持って来ては駄目でしょ。外国人観光客がターゲットなのでしょうか。ポスターも日本語だし。

 

カメラ目線のフクロウ

Today's Photo その3238 2017/6/15
歩行者天国の不思議

 昨日確認したストロボの不具合を解消するために、六本木ミッドタウンにあるフジフィルムのサービスに持って行きました。ミッドタウンのテナントとして入居しているにもかかわらず、パーキングの割引に対応していないのはいつものことながらけしからん。富士フィルのカメラは5台も所有しているのだから、パーキングチケットくらい出せよってね。

 ついでに富士のギャラリーで写真展をチラ見しましたが、まぁはっきり言って下らない写真ばかり。どうでもいいような山の風景写真なんて興味が無いので、どれも同じにしか見えない。天候とか光の具合などちかたまたま訪れたチャンスを逃さずに撮影するのはストリートフォトに通ずるものがありますが、ネイチャーには興味が湧きません。ネイチャー専門のフォトグラファーが人工物に興味が無いのと一緒ですね。

 これまたついでに中判のデジカメを一瞬触り、その大きさに呆れてこれは守備範囲外と判断。前回も一瞬触ったのですが、その時より一段と守備範囲外の感が強くなりました。三脚をおっ立てて、風景写真でも撮影するなら向いていますね。カタログを受け取る気にもならず、実物も触らずにオークションで入札しなかったのは正解です。

 今日の一枚はチャリのハンドルにスニーカーをぶら下げている不思議な女性です。女性の足元は、ヒールのあるサンダルを履いていました。チャリに乗る時にはスニーカーに履き替えるのでしょうか。隣の男性は徒歩、チャリとスニーカー、どういう組み合わせなのか興味が湧くところです。男性が別の所にチャリを止めていて、そこから二人でチャリで出掛けるなんてのが一番自然ですけれど。

 スニーカーのショッキング・ピンクを強調するために、フォルティアでシミュレーションしました。

 

チャリとスニーカー

Today's Photo その3237 2017/6/14
グラサンの勧め

 この一週間以上慢性的な睡眠不足でしたが、今朝はゆっくりと寝ていました。久し振りの七時間睡眠は目覚め快適でした。朝起きる時間が決まっているので、夜早く寝ればいいだけの話ですがどうしても夜中まで遊んでしまいます。夜来の雨も上がり、午後からは撮影に出掛ける予定でした。

 ところが昼前にパソコンのアップデートが始まり、そののちにメジャーアップデートの通知があり、これをポチっとしたら延々とアップデートが開始されました。ついでに写真専用のパソコンもアップデートを開始したら、これまた延々に続き、終わった頃には完全に出遅れでした。今年になって購入したストロボで遊んでいたら不具合を発見し、また六本木のフジまで持って行かなくては。保証期間中とは言え、直接サービスに出した方が明解だし。ストロボは新製品なので未だ安定していなかったのかも。

 ロンドンでは高層マンションの火災が発生し、上に向かって延焼が続いています。日本の建築基準では防火区画が一戸になっているので、隣戸や上階に延焼する可能性は低いようです。貿易センタービルの崩壊を思い起こさせる火災の様子ですが、それにしてもこのところイギリスは災難続きです。日本は安心、安全で、改めて感謝ですね。

 今日の一枚は赤いポロシャツの母親と銀座を歩く赤い靴の少年です。少年の右手にはiPhone、左の手首にはapple watch、小さいのに先端を行っていますね。さらに驚くのはサングラスをしていることです。日本では少年はサングラスはしませんから、ちょっと奇異に映ります。しかしながら子供のころから、目を有害な光線から守るのは決して無駄ではありません。少年の右足が90度上がっているのが良いですね。

 若い頃からサングラスをして、周りからの非難も何のその、お陰でいい年になっても白内障には無縁です。ちなみに同級生の半数は白内障ですから。

 

赤い親子

Today's Photo その3236 2017/6/13
写真表現の自由

 梅雨らしい雨が降ったり、止んだりの一日となりました。当然のことながら撮影はお休み、ここ数日に撮影した写真の整理に追われました。撮影したデータをデジタル写真処理する際に悩むのが、仕上げの色彩を抑えめにするか、思い切り派手目にするか、記憶色の再現がテーマです。フィルム写真全盛期の頃、カラー写真は実際よりもきれいに発色するのが当たり前で、忠実に色を再現していると地味だとクレームが来るような話を聞いた記憶があります。

 再現する色、明るさ、構図などはフォトグラファーの裁量の範疇で、何かに縛られる必要はどこにもありません。派手だろうが、白飛びしていようが、黒潰れしていようが、本人が納得する写真であればそれはそれで宜しいのでは。下手糞な写真を白黒にしてお茶を濁すのだけはやめて欲しい所ですが、まぁそれも自由な表現の一つですからね。

 今日の一枚は銀座の歩行者天国を走り回るカラフルな服装の女の子です。偶然にも周りの大人の服が地味な色ばかりで、道路のグレーと相俟って無彩色に近い背景となりました。まるで子供だけがカラーで表現され、周りが白黒のような世界を強調したく、フォルティアをシミュレーションしました。写真を見ると一瞬でカラフルな女の子へ目が吸い寄せられる一枚となりました。

 

一人だけカラフル

Today's Photo その3235 2017/6/12
銀座の歩き方

 曇っている時は半袖に一枚羽織りたい気温でしたが、真夏の太陽が顔を出すともう半袖で十分。朝晩、日中でも気温差が大きいので、こまめに脱いだり、着たりが必要です。しばらくは曇りがちの天気が続くと予想されていますが、台風なんて言葉が天気予報から聞こえて来るようになりました。春は終わり、夏が始まった感がありますね。

 東名高速で起きた乗用車が反対車線の空中を飛んでバスの上に着地した事故ですが、事故原因の解説が報じられています。時速100キロ程度でも空中に飛び出す可能性が指摘され、どうやら中央分離帯の設計ミスのようですね。上下線で段差がある高速の中央分離帯では全面的な改良が必要かもしれません。今まで事故が起きなかった方が不思議なくらいです。

 今日の一枚は銀座でショッピングを楽しんでいる外国人です。観光客というよりも日本に住んでいる感じの方が強いですね。お土産を買っていないし、カメラを持っていないし、荷物が少ないしね。女性の方がカメラを気にして何か言いたげですが、そんなことには怯みません。カメラを構えて突き進むのが正しい銀座の歩き方で、正々堂々と撮影しながら歩いていれば、撮られる方も自然体になります。あくまでも街の様子を撮影しています的な構えでね。

 

サングラスの二人

Today's Photo その3234 2017/6/11
銀座で

 昨日までの暑さも一段落し、涼しい風の吹く銀座の歩行者天国に撮影に出掛けて来ました。一週間前の先週の日曜日に比べると人出も落ち着いて、あの銀座中がワサワサとした混雑は一体何だったのでしょう。時折薄日の差す銀座は撮影には良かったですね。曇りがちの空は優しいライティングとなり、時折出る太陽もピーカンではなくてまるでレフ板でも使っているかのような。台風一過のような強い日差しと青空も悪くはありませんが、全体的に光が回る薄日はもっと良いかも。

 歩行者天国はライカで撮影と決めていますが、21mmを付けた方のカメラが途中で一度フリーズしました。バッテリーを抜いてリセットして事無きを得ましたが、ライカにしては珍しいですね。デジタル製品ではフリーズは当たり前のことですが、カメラは二台体制なので焦ることも無く冷静に対処出来ました。今後も多発するようであればメモリーカードを変えるとか、フル充電されたバッテリーを使うとか、電源自動オフを変更するとか、いくつか対策がありますが、フリーズの頻度は少なそうです。

 今日の一枚は銀座で最も輝いていた二人です。金髪のアジア人女性と手を繋ぎながら楽しそうに会話をしているアジア人男性です。観光客ではなさそうですが、日本人でもなさそうです。よく分からないインターナショナル的なところが銀座らしくて良いのではないでしょうか。二人の会話が聞こえて来そうな一枚となりました。

 マニュアルフォーカスでも動体に追従して撮影するのが当たり前です。いつも書いていますが、ライカで止まっている物しか撮影出来ない連中はライカである必要が無いのでは。

 

銀座で輝いている二人

Today's Photo その3233 2017/6/10
銀座の小学生

 東名高速道路で反対車線を走っていた乗用車が中央分離帯を突き破って空中で横転しながら、観光バスの屋根に衝突、着地しました。観光バスのドライブレコーダーの映像が公開されていますが、まるでアクション映画のような迫力です。乗用車は中央分離帯を飛び越えるような速度が出ていたと予想されますが、少なくとも100キロ前後ではありません。中央分離帯や道路の設計速度をはるかに超えて、150-200キロ前後で走行していたのではないでしょうか。観光バスの屋根に衝突したのが不幸中の幸いで、バス側には死者が出ずに済みました。

 ネットで調べると空中を飛んだ車の車種はデミオ、最高速度は180キロ前後とか。まぁそれ位の速度でなければ飛ぶ程のエネルギーは確保出来ないし。

 今日は撮影に出掛けるつもりでしたが、昼食が遅かったのでずるずると予定がずれて結局は家でゴロゴロ。オンラインで購入したカメラのムック本を見たり、以前購入した古い写真集を見たり、写真に関わる時間を過ごしていました。ここ十年くらいは写真は撮りっ放しで、印刷物としてまとめていません。毎年カレンダーにはしていますが、そろそろ何かにまとめるタイミングかもしれません。全部を一冊と言うのは無理なので、小分けにして軽い写真集を何種類が出してみたいですね。切り口としてはハワイは当然ですが、ライカ、銀座、人、街なんてのが候補になりそうです。

 今日の一枚は銀座の小学生です。平日の午後三時前後には銀座で学校終わりの生徒を目にしますが黎明小学校、区立銀座中学の二校でしょうか。中央通りの歩道を三人で並んで帰路に就く小学生が突然ビルとビルの間の細い路地に入りました。以前はベトナムラーメンの看板が出ていた英国屋の脇ですが、ベトナムラーメンは移転しました。路地が狭く二人が横になるのが精一杯、隊列は先頭二人、後方一人に変化し、裏通りへと向かって行きました。集団登下校とか、通学路とか銀座には無縁のような言葉ですが、きっと決まっているのでしょうね。

 

銀座の通学路

Today's Photo その3232 2017/6/9
大英帝国

 最近テロの多発しているイギリスでは総選挙が行われ、与党の過半数割れとなり、厳しい政権運営が予想されます。日本でも衆参の議席逆転の間は法案を通すことが困難でした。決められる政治が出来なければ、徒に時間を消費するだけの国会となります。幸いにも日本では民主党が政権を取って、自民党以外に政権を渡せないとの国民世論が定着し、安定した国会運営となっています。第二党の民進党の支持率が10%未満と言うのも心強いですね。

 梅雨入りしてから急に街路樹の紫陽花の花がきれいな色になりました。季節が移ったということですが、まるで梅雨入りを待っていたかのような見事な変身ぶりです。雨に濡れた紫陽花の花を撮影する人も少なくありませんが、植物図鑑のような撮影は避けて欲しいものですね。紫陽花は誰が撮影しても紫陽花、何処に個性を出すか、何を表現したいのかをきちんと整理し、欲張らずに一点だけを強調するのも手法の一つです。先日、銀座で紫陽花を見付けて撮影しましたが、思い描いたことと出来上がった写真が全く異なってしまいボツ。紫陽花の見頃に再チャレンジでも。

 今日の一枚はキックボードにカバンが付いている何とも不思議なキャリングバッグです。銀座の歩行者天国の混雑している中、これでスイスイと走り抜けるガキを見付けて何としてでも写真に収めようと。ライカのマニュアルフォーカスですから、人込みを避けてピント合わせをするのは至難の業です。迫り来る歩行者とガキが重なる前に何とか撮影したのがこの一枚。後ろ足が宙に浮いていればなお良いのですが、ライカの連写ですから贅沢を言っても始まりません。

 ライカで銀座を撮影した写真を投稿サイトに掲載している連中も少なくありませんが、ライカってのはこうやって撮るんだよ。動いている対象に素早くピントを合わせてね。

 

ガキの駆け抜ける銀座

Today's Photo その3231 2017/6/8
写真表現の自由

 梅雨入り宣言後初めての雨は予想に反して小降りで、雨具持参で出掛けた人はがっかりしたかもしれません。明日からは晴天が続き、その後は周期的に雨が降りそうです。警察官が家族三人を殺害した事件が報じられ、せめて梅雨の時くらいは明るいニュースを期待したくなりますね。

 芸能ニュースには興味がありませんが、一般のニュースの中で占める割合は高く、否が応でも聞こえて来ます。このところ、淫行、不倫、薬物使用の芸能人が多々出現しているようで、テレビ三面記事を賑わせているようです。芸能人といえども普通の人間としての欲望はあり、表沙汰になるかならないかの差ではないでしょうか。シャカリキになって伝える程の内容でしょうか、

 デジカメで撮影した写真は画像処理を施して仕上げていますが、暗い所が潰れないように、明るい所が白飛びしないように、カラーも決して派手にならず記憶職を再現するように心掛けていました。ところが、職業写真家の作品を見ると暗い所は真っ黒にして伝えたい部分だけを表面に出していたり、カラーも作者の意思を尊重して実際にはありえない程の派手さを出したりと、真よりも意思を前に出している傾向にあります。写真表現の自由さをもう少し前に出すのもありかなと思うこの頃です。

 今日の一枚は夏の日差しが照り付けて、日陰にたむろするアジア人観光客です。学生のようですが、中国、香港、韓国、台湾のどこかでしょうね。フォルティアのフィルムシミュレーションで和光のショーウィンドーの色を強調してみました。ガラスや地下鉄入り口の御影石に銀座の街並みが反射していて、一度に色々なシーンを見ることが出来るのが楽しいですね。写真の表には出ないドラマを見ているような一枚となりました。

 

夏の銀座

Today's Photo その3230 2017/6/7
白黒は報道写真

 雨も降っていないのに、関東地方が梅雨入りしたと発表されました。今まで雨も降らずに梅雨入り宣言なんてのは無かったような気がしますが、梅雨に入ったと思われる等と言うあいまいな宣言になりつつあり、さらにはいついつに遡って梅雨入りなんてこともあり、要は気象庁の予報官の気分次第と言うことのようですね。これでレイングッズ業界も一安心ではないでしょうか。雨の日が続くと撮影に出掛けられませんが、昨今のデジカメは防滴仕様なので濡れることを気にしなければ雨の銀座を撮影することは可能です。雨合羽に長靴で撮影なんてのも悪くありません。

 1971年の渋谷暴動の実行犯が逮捕されましたが、当時の事件を伝える報道写真は白黒でした。もちろんカラーフィルムは普及していましたが、新聞に掲載される写真は白黒、さらには現像に要する時間も白黒の方が圧倒的に早いので、報道関係は白黒フィルムが当たり前でした。四十数年前にデジタル写真の時代が来るなんて想像すら付かず、科学技術の進歩の早さに改めて驚きを覚えます。教室一杯に詰め込まれた電子計算機本体を遥かに超える高性能の電子機器がポケットに収まる時代になりました。当時はスマホなんてまるでSFのような世界で、試験の時は計算尺持ち込み可でした。

 デジカメ全盛期に白黒に処理して喜んでいる連中が少なくありませんが、もし白黒が好きならフィルムで撮影すべきですね。自分でフィルムを現像し、暗室で印画紙に焼き付けをすればデジカメのカラー映像を白黒に変換している胡散臭さに気が付くのでは。白黒の映像はアナログで、デジタルカラーはそのままでと言うのが正論ではないでしょうか。

 今日の一枚は二人の楽しい会話が聞こえて来そうな光景です。サングラスに映った銀座の街並みと明るい背景が夏の訪れを感じさせます。柔らかさの中にも彩度の高さが感じられるフォルティア仕上げにしました。夏を迎えるウキウキ感が感じられる一枚となりました。

 

夏の訪れ

Today's Photo その3229 2017/6/6
テロの恐怖

 つい先日コンサート会場近くでテロが発生したばかりのイギリスですが、ロンドンでまたしてもテロが発生しました。日本のような単一民族国家では外国人は目立ちますが、昨今では日本在住の外国人も増えたので以前に比べると目立ちにくくなりました。向こう三軒両隣に目が行き届くのが日本の良い所でしたが、最近では隣に誰が住んでいるかが分からなくなりました。怪しい素振りを少しでも感じたら、迷わず警察に通報する時代です。テロ等準備法案に反対する連中は平和ボケしているのでしょう。オリンピックに向けてますます外国人が日本に流入して来ますが、未然にテロを防ぐためには法整備が必要です。もう少し現実に目を向けて、自らの生命財産を守る気持ちを強く持たなくてはなりませんぞ。

 最近目立つのが銀座で歩きながら物を食う中国人です。横浜中華街や原宿にはてべ歩きの文化が定着していますが、天下の銀座では食べ歩きはみっともないだけです。わがしのあけぼのやアンパンの木村屋で買った物を店先で貪り付くのは如何なものかと。口の周りを粉だらけにして大福に齧り付く中国人の写真を撮りたいと常々思っていますが、結構タイミングが合わなかったり、ガードが固かったり。地べたに座り込んで昼ご飯は銀座以外でやってくれよ。連中を銀座に連れて来る中国人ガイドは日本のルールをしっかり教えてね。銀座は日本時にとって特別な場所で、めかし込んで訪れるのが当たり前でした。

 今日の一枚は数寄屋橋の交差点を渡る外国人観光客です。手元には有楽町と書かれた地図を広げていますが、スマホ全盛時代にアナログで旅をするのも粋なものですね。ゾーン設定でターゲットを追従して連続撮影しましたが、10枚中10枚が合焦していました。オートフォーカスの素晴らしさです

 

地図を見ながら数寄屋橋交差点を渡る

Today's Photo その3228 2017/6/5
平日の銀座

 明日は朝から曇り空との予報に、昨日の今日でしたが銀座に撮影に出掛けて来ました。日差しが出たり曇ったりの空でしたが、写真的には空が芸をしてくれる方が有難いですね。

 富士のシステムで撮影しましたが、オートフォーカスの設定をポイントからゾーンに変更してみました。フォーカスを合わせるポイントを一点から九点に拡大し、よりダイナミックにピント合わせを行う設定です。ピントが外れたまま連写が終わるようなことが無くなり、ピントが途中で正確に合わされ、そのまま連写が続くケースが多くなりました。歩留まりも向上し、連写には向いている設定です。

 ピントを合わせたい所と違う所にピントが合うケースもありますが、その時は一度オートフォーカスを中止し、改めてオートフォーカスをスタートして修正します。スポーツのような激しい動きに追従するシステムなので、街を歩いている人に対するフォーカスの食い付きは悪くありません。ようやく富士のシステムのセッティングが見えて来た感があります。

 今日の一枚は赤いドレスのアフリカ系女性とスーツに身を包んだ白人男性のカップルです。白人男性の肌は白飛びぎりぎりで抑え、女性のドレスの赤を強調するようにフォルティアでシミュレーションしました。夏の日差しの強さが感じられる一枚となりました。カメラのセッティングもさることながら、画像処理の内容にもこだわっています。

 

日差しはもう夏

Today's Photo その3227 2017/6/4
大混雑の銀座

 乾いた空気が暑さを感じさせない、日本の夏には無い爽やかな晴天に誘われ、銀座に撮影に出掛けて来ました。最近の銀座の休日は四丁目の交差点から六丁目の交差点までに人が集中し、いわゆる銀座シックス人気でした。ところが今日は銀座一丁目から八丁目の交差点までまんべんなく人が溢れていました。近年まれに見る光景で、アジア系観光客はうじゃうじゃいるし、欧米系の団体は押し寄せるわ、これで蒸し暑かったらもう最悪の混雑でした。一体どうしたっていうのでしょうね、この銀座の賑わい振りは。お陰で多数のカットを撮影することが出来ました。

 昨夜の中判デジタルカメラのオークションですが、予想に反して高値で推移したので応札には至りませんでした。前回出品された新品の価格を上回る値付けとなり、中古としてのメリットは失われていました。基本的に撮影スタイルに合わないカメラなので、まぁそれほど興味が湧かなかったのも事実です。ッと撮影出来るかと言うとちょっとね。

 今日の一枚は一日に新築オープンとなった銀座ミキモトです。一階のロビーではギターとベースの演奏が行われており、外側からその様子を撮影しました。銀座の街並みがガラスに映り込み、まるで万華鏡のようでした。色々な物が写り込んで雑然として、これぞ銀座らしい一枚となりました。

 

写り込む銀座

Today's Photo その3226 2017/6/3
中判デジカメ

 大陸の高気圧に覆われ、爽やかな晴天となりました。撮影日和でしたが、気合が入らず家でゴロゴロ。幕張で行われているエアーレースの飛行機の音もほとんど聞こえず、滑走路付近まで出掛けて撮影する臨場感にも駆られず、昼寝をするのは勿体ないし、富士の中判デジカメを入手すべきかどうかをネットで検索していました。カメラとしての性能は申し分ありませんが、今の撮影スタイルでは機能性とかオートフォーカスの正確さ、スピードが付いて来るのか、疑問符も少なくありません。スタジオ撮影とか、ポートレート撮影には向いていますが、真を写すスタイルには果たして。真でも風景のような、三脚を構えてじっくりには適しています。簡単に持ち運べて、相手にカメラを意識させないでサクッと撮影出来るかと言うとちょっとね。

 ヤフオクで手ごろな価格で出品されており、今夜オークションが終了するので入札するかどうか検討していました。過去二回は見送っていたので、三度目の正直になるのか、再度の見送りとなるのか。

 フィルム時代のカメラはいつまで経っても価値に変化が見られず、今時のデジカメのように買った瞬間から価値が下がるようなことはありませんでした。毎年のように性能が向上するデジカメ界では三年も経てばもう下取り価格も半値以下、特に必要無ければ買わない方がましとさえ言われています。三年後でもメーカーが責任を持ってアップグレードするとか下取り価格を保証するとか、使い捨てのような商習慣は無くすべきではないでしょうか。

 今日の一枚は双子のベビーカードを押すお母さんです。双子も大きくなる頃にはユニクロの服を着ているかもしれません。中国人観光客に相変わらず人気のユニクロですが、中国とかベトナムで作っていても日本の土産になるのでしょうか。

 

スヌーピーと双子

Today's Photo その3225 2017/6/2
金塊密輸

 三週間もしないうちに夏至を迎え、もうそれからは昼間が短くなります。これから夏になりますが、その裏で日が短くなって行くのは何か詐欺っぽい。夏に至る筈が、実はもう冬の準備がスタートしているような。

 金塊を日本で換金すると消費税分が付加されて支払われるので、8%の差益が出るようです。世界的低金利の中で8%の差益は大きいようで、日本に金を密輸して換金する事例が多く発生しています。万が一ばれても金は返還されるので日本で取引をすれば元本割れが生じないのも要因の一つです。日本でも海外に倣って密輸した金は全額没収処分としなければ、この手の犯罪は後を絶ちません。島国日本の良さはそのままに、世界標準はそれとしての共通の識が必要です。日本が舐められているような。

 今日の一枚は和装で銀座を歩く二人です。袴姿の男性の出で立ちが何とも粋ですね。和装にパナマ帽を合わせる所なんぞはもう素晴らしいの一言です。

 

かつて日本人は粋だった

Today's Photo その3224 2017/6/1
今日から六月

 雨上がりの朝を迎え、梅雨が近いことが伺えるこの頃です。それでも昼過ぎには日も差して来たので撮影に出掛ける前に、首都高の交通情報と雨雲レーダーをチェックしました。新橋、銀座近辺に局地的大雨の雨雲があり、撮影は断念となりました。夕方のテレビで新橋の雨の様子を放映していましたが、短時間でしたがずぶ濡れになるような雨の降り方でした。まぁそんなことも梅雨入り前らしい天気なのでしょうね。

 土日に行われるエアーレースの試験飛行が今日からとのことで、滑走路の設置されている新浦安の総合公園にゼロ戦でも撮影に行こうかと思っていましたが、エンジン音もたまにしか聞こえずこちらも撮影を断念。うるさい位に飛んでいないと撮影にならないし、土日は入場規制がありそうなのでどうしようかと。飛行機の撮影にはほとんど興味がないのだけれど、ゼロ戦の飛んでいる姿は一度見てみたい。

 今日の一枚は銀座一丁目の横断歩道でかるがもポーズをしているアジア人観光客です。韓国か香港かは不明ですが、動画か写真を撮影していたのでしょう。このまま全員で横断歩道を渡り切るかと思いきや、あっという間に隊列が崩れておしまいとなりました。連写モードで四枚撮影出来ましたが、秒間三コマのライカでは上出来の部類です。歩行者天国で横断歩道を隊列を組んで渡っている不思議な光景と見事に捉えました。

  

 

銀座のかるがもポーズ