Today's Photo
Today's Photo その3458 2018/1/31
場外乱闘

 今年最初の月末を迎えた。明日に掛けてカレンダーを一枚捲ることになるが、次月のカレンダーの写真を楽しんでくれるだとろうかと気になるところである。今年のカレンダーはハワイの日常生活を送る人々をテーマにした新しい試みで、いわゆる絵葉書のようなハワイのカレンダーとは一線を画している。カレンダーは一か月もの間一枚の写真と向き合うのだから、写真をセレクする作業は写真集よりも神経が磨り減るものである。果たして一か月の鑑賞に堪えられるレベルなのであろうか。

 このところ大相撲関連のニュースが連日のように報じられ、ワイドショーも他にネタが無い時はこれにしつこく食い付いている。本場所よりも土俵の外の動きが注目され、いわゆる場外乱闘とでも言った方が分かり易い。理事選に向けての票読みを色々と勘ぐって報道しているが、報道各社の星取と実際の投票結果との整合性を是非とも取り上げて、何処の報道が信憑性があり、何処がガセネタを流したかを白黒付けて欲しいものである。さらに連日のように登場しているスポーツ評論家や東京相撲クラブ会友の面々にも点数を付けるべきである。

 今日の一枚は土曜の午後の六本木交差点である。さすがにこの時間はまだ田舎者が集結するには日が高く、地方都市のような趣である。六本木の華やかさをひたすら押し殺しているような街の雰囲気が歩行者にもヒシヒシと感じられる。もともと六本木なんてのはひなびた住宅街だったのだから、少なくとも明るいうちはそれらしくないとね。


 

ギロッポン

 
Today's Photo その3457 2018/1/30
Tシャツ

 二度寝の朝はゆっくり目が覚めることが多いが、既に昼前になっていた。久し振りにゆっくりと眠り、体も心なしか軽くなった気がする。普段から睡眠時間を多く取ろうと思っているのだが、夜遅くなるに連れて眠気が失われ、ついつい夜遊びとなってしまう。昨夜は二時過ぎに寝たので、それ程遅い方ではなかったが、今朝はすっかり寝過ごしてしまった。たまには良いんじゃねーの、毎日が正月みたいなものだし。

 久し振りの氷点上の朝となり、寒さも底を打った感がある。それでも低温注意報は発令されたままで、都内でも先週の雪がまだまだ残っている所があり、今週の積雪予想がニュースで頻繁に伝えられている。前回の積雪の学習効果は発揮されるのか、それとも相撲協会のようにまた繰り返されるのか。

 今日の一枚は久々に訪れた六本木のハードロックカフェ東京である。訪れたと言っても店の前まで行って写真を撮っただけであるが、十年、二十年振りでも昔と変わらぬ姿のままである。全米を始め、各地のハードロックカフェを訪れて定番のTシャツを買い求めるファンは少なくない。ご当地以外のシャツを着るのが粋とされているが、ハワイで東京のシャツを着ている人はあまり記憶にないので、一枚買うのも悪くない。

 隣がトニーローマだったことに今まで気付かなかった。大昔からそうだったのだろうか、記憶なんてのはいい加減なものである。


 

六本木ハードロックカフェ東京

 
Today's Photo その3456 2018/1/29
田舎

 所用があり築地まで出掛けたが、特に新鮮味も無くカメラは持参したがバッグから出さず仕舞いだ。午前中から寿司屋に並ぶ中国人の姿は流石に見飽きたし、串刺しの海鮮を頬張るアジア人ももうたくさんである。観光客目当ての呼び込み、築地場外はまるで場末の飲み屋街である。場内が豊洲に移転すれば、もう玄人相手のプライドも無くなり、ひたすらえげつない商売を始めそうだ。フリスコのフィッシャーマンズワーフのように。

 大雪も火山の爆発も収まり、また平穏な週明けとなった。こうなると報道ネタが尽きたワイドショーは大相撲をぶり返したり、芸能ネタを根掘り葉掘りするしかない。世の中的には平穏が一番であるが、テレビ的には毎日のように大事件の発生を望んでいるのだろうか。

 今日の一枚は六本木の麻布警察署裏にあるギャラリーで、グレーの空間にタングステンで照らされた開口部が突然のように配置されている。昼間ですらこうなのだから、薄暮になるとさらに素晴らしい見え方となりそうだ。手前の案内板に犬の小便のような落書きがあるが、ギャラリーのセンスには遠く及ばない田舎物のガキが描いたのであろう。田舎者は六本木に来たって所詮田舎者で、もうやること為すことがダサさの極致である。田舎者は田舎以外では暮らして行けないし、暮らしてはいけない。六本木は田舎者の収容所である。


 

ギャラリー前に犬のしょんべん

 
Today's Photo その3455 2018/1/28
右へ倣え

 東京は一週間続けて最低気温が氷点下となり、平成に入って一番寒い冬となっている。それでも限りなく零度に地下氷点下なので、寒さの底からは脱している感がある。ガスや電気の使用量が昨年同時期に比べて増加しているが、暖房がより多く動いている証拠である。

 気の早い神社では節分の豆撒きを今日行っているが、本来の節分の日に関係無く直近の休日にやるとは。いつからこういう御都合主義が日本で横行するようになったのか。であれば総ての祝日やら行事やらを土日に寄せれば。バレンタインデーも土日にすれば義理チョコを買う手間が省けるっちゅうものだが。

 それにしてもこの寒さが一段落するまでは撮影に出掛ける気もしない。氷点下の日比谷公園の朝、凍り付いた噴水の鶴を撮影する年寄りがテレビニュースに写っているが、くそ寒いのに三脚を立てて写す程の物なのか。あんな写真は報道に任せておけばよいし、そこへノコノコ素人が割り込む必要も無い。人と同じ写真を撮ることに生きがいを感じているような連中はそれ以上の写真が撮れないようだ。つまり写真のテーマが見付からず、よそ様に頼るしかないのである。クリエイティブとは程遠い、コピペ写真専門のようだ。群れを成して蒸気機関車とか撮影している連中も同じ。

 今日の一枚は六本木交差点で信号待ちをする外国人女性二人組である。高速道路方面を指差し、何かを説明しているようだが、隣の赤い眼鏡の女性のセンスが素晴らしい。眼鏡とフードの付いたコートのコーディネートは日本人の感覚には無いセンスである。この辺りは写真を撮影する上でも見習いたいものである。


 

こーでねーと

 
Today's Photo その3454 2018/1/27
座布団

 今朝も氷点下となり、それでもいくらか暖かく感じるのは寒さに慣れてしまったせいだろうか。週半ばにはまた雪になるとか、交通機関は前回の反省を生かすことが出来るのか、それとも保身に走るのであろうか。大相撲は平幕の栃ノ心が優勝を決め、横綱不振の場所を盛り上げた。今場所後には相撲協会の理事選が行われる予定だが、土俵の外でも熱戦が繰り広げられそうである。

 仮想通貨を扱っている会社で人手不足のためにセキュリティ対策が甘いままで営業を続けた結果、外部から仮想通貨を抜き取られたようである。簡単に言えば貯めたポイントをハッキングされて、盗まれたとようなものである。預けていた客は大損であるが、これは諦めるしか無さそうである。仮想通貨とか取扱業者のリスクを承知の上で投資しているのであるから。マネーゲームというか、人生ゲームというか、何れにしてもゲームの延長線上であることには違いない。果たして人生はゲームだったのか。

 今日の一枚は銀座を歩くちょんまげ姿の中国人観光客である。どうせなら男性もちょんまげでペアルックにして欲しかった。もしかしてキャップの下にはちょんまげが仕込んであるのなら、これはもう座布団三枚である。

 横綱が負けて座布団が宙を舞う結びの一番が今日で四日も続いている。こちらは座布団四枚ということで。


 

銀座でちょんまげ

 
Today's Photo その3453 2018/1/26
低温注意

 相変わらずの寒い朝を迎え、埼玉では史上最低気温を記録した。97時間も通行止めが続いた首都高がようやく全線開通となり、経営責任者はそれなりの処分を受けなければ頭を下げて済む問題ではない。自ら見通しの甘さを指摘しているが、それ以前に経営体質の問題がある。公共交通機関であることを何処かに置き去りにし、親方日野もある体質はいつまで続くのであろうか。

 相撲協会も然り、数年前の暴力事件をもみ消し、広報部長に成り上がった春日野の責任は問われなければならない。貴乃花親方が協会に任せておけない暴力事件もみ消しの筋書きが見えて来たような気がする。次の理事選で春日野をノコノコ立候補させる相撲協会であれば、相撲ファンは一斉にブーイングとなるだろう。回し組はいつまで経ってもふんどし一丁で勝負しようとしている。

 今日の一枚は薄着で銀座を歩く中国人観光客である。上着のチョイスが甘かったようで、見るからに寒そうである。中国に比べると銀座は暖かいかもしれないが、それでもこのところの寒波は普通を通り越している。ネットでラーメン屋の情報は最新でも、気象状況を良く調べて、対策を講じて遊びに来て欲しいものだ。

 上着の繊維一本一本まで立体的にくっきり写っているのは中判デジタルならではの描写だ。


 

寒さで苦笑い

 
Today's Photo その3452 2018/1/25
凍てつく朝

 今朝の最低気温は東京では予想通りのマイナス4℃となり、最近の天気予報の正確さと余りの寒さに只びっくり。それでも寒さの底は今日までで、明日からは少しずつ異常低温が解消されるとか。今朝は日差しと無風のために幾分寒さが柔らかいように感じられたが、それでも今までに比べると歩いていても体が温まって来なかった。散歩の犬はいつも通りで、多少の寒さは気にしてないようだった。寒くても外に出掛けたいのが子供と犬かもしれない。

 外気が低いと連続運転が続くガスFF暖房だが、フィルターがきれいにもかかわらずフィルター清掃のエラーが出てしまう。空気の通り道に埃が溜まって暖気の流量が減り、温度上昇をフィルターの目詰まりとしているかのようだった。ブロアーで暖房内部の埃を吹き飛ばし、フィルターを掃除してからはフィルターの汚れとの誤検出も無くなり、快調に運転している。ブロアーで吹き飛ばした埃で部屋が霞んでしまい、今度は空気清浄機がフル稼働する羽目になった。こちらもフィルターを清掃し、これで当分はメンテナス・フリーで快適に過ごせそうである。

 この寒さでは撮影に出掛ける気にもならず、暖かい家の中でゴロゴロしている。首都高も明日には全面開通しそうだが、都内の雪は解けたのであろうか。パワーのある車は雪道の走行は絶対に無理で、完全に雪が解けてからでないと怖くて走れない。雪道モードも用意されているが、四駆ではないので雪道は無理。

 今日の一枚は銀座四丁目交差点で信号待ちをする真っ青な女性二人である。寒さで青くなっているのではなく、和光のショーウィンドーの青い光をまともに受けている瞬間で、何ショットか撮ったがこの写真が一番青い。


 

蒼い銀座

 
Today's Photo その3451 2018/1/24
マイナス4℃の朝

 明日から三日間は厳しい寒さに見舞われ、最低気温がマイナス4℃などと予想されている。まだ全面開通には至っていない首都高は路面凍結でまたしても通行止めとなりそうである。水道管の凍結による破裂はマイナス2℃を超えると発生するとか、無防備の首都圏ではさらに寒さの被害が続くのだろうか。首都高の通行止めによる一般道の近津、物流の滞り、さらには水道管の破裂と来ればもう首都機能は完全に麻痺状態である。何十年に一度の寒波に備えて普段から対策を取るのは所詮無理だし。追い打ちを掛けるように東京電力は電力の使用量が生産量にひっ迫しているとしているが、転電ともなればもうこれは死者が出てもおかしくない。

 安倍総理が南朝鮮で開催されるオリンピックの開会式に出席する方向で調整が行われているが、ここはぜひともドタキャンでお願いしたいところである。やむを得ない事態に対処するために欠席となれば、関係各所に顔も立つし、南朝鮮にはそれなりの抗議ともなるし。北朝鮮のお家芸ドタキャンを日本流にアレンジして、南朝鮮の顔に泥を塗る位の狡猾さが外交では必要かも。雪

 今日の一枚は靴屋を覗く女の子とスマホを見る女の子である。個々は銀座でも数少ないフォトジェニックな場所であるが、ほとんど知られていないのが良い。靴屋の女の子とのツーショットなんてのはなかなか無いし、木で出来た踏み台持参で来れば言うこと無し。


 

覗かれる靴屋

 
Today's Photo その3450 2018/1/23
雪の明日は大混乱

 夜半には雪は止み、想定外に降り積もった雪に覆われた路面が翌朝の交通マヒを予言しているかのようでした。首都高のほとんどが終日通行止め、そのあおりで一般道は大混雑となり、物流に遅れが出始めました。気温が上がりほとんどの雪が解けているにもかかわらず、都心の首都高を閉鎖している理由が分かりません。物流とか社会に及ぼす影響を考慮すれば、もっと迅速に対応することが望まれます。民間企業とはいえ、役人の成り下がりやら天下りが権力を持つのでやっていることは役所と同じでしょ。自分達の保身が最優先で、国民生活なんぞはどうでも良いとのJRと何ら変わらないですね。山手トンネルが10時間も動かなくても平気ですから。テレビ局が10時間放送しなかったら、電力会社が10時間電気の供給をストップしたら、これはもう大問題ですが、電車が10時間止まっても、道路で車が10時間動かなくても許されると思っているところがもう駄目。

 今日の一枚は夜の銀座で花を買う女性です。ハワイでは休日の午前中から花を買い求める人が大勢いて驚きましたが、夜の銀座で花を手に取るなんてのは下心が無いとなかなか出来ません。


 

春を先取り

 
Today's Photo その3449 2018/1/22
非雪国の大雪警報

 朝から時折雪交じりとなってはいたが、昼を過ぎる頃には本格的に雪が舞い降りるようになった。後はもう時間の問題で、夕方に掛けて辺りの様相は一転して雪国のようになった。雪に弱い東京だが、早目の帰宅が裏目に出て夕方前から都内のターミナル駅は改札止めの大混乱となっている。寒空の下、駅に入る長蛇の列では何のための早退だったのか。雪による混乱は今夜から明日のラッシュ時過ぎまで続きそうだ。

 それにしても一週間前から今日の雪は予報されており、何か対策が甘いような気もしないでもない。南岸低気圧が逸れることを期待していたのであろうか。今時の天気予報の精度は高く、前日からの大雪予告になるともうほとんど的中だ。にもかかわらずチェーンを装着していないバスとか、高速道路も大混乱だし、もう少し真剣にならないとね。

 そうかと思うとニュースでは雪道の歩き方をこんこんと語り、ポケットから手を出した歩けだの、歩幅は狭くだの、おいおい観ているのは幼稚園児かよ。それに雪の中を外出している人に注意を呼び掛けても、誰もテレビ何て外で観てねーだろ。馬鹿じゃねーの。

 今日の一枚は日没直後の雪の様子です。降っている雪がまるでクリスマスの電飾のようですね。この写真を撮影した一時間後には辺り一面が雪一色となり、雪が激しくなり始めたタイミングでの撮影となりました。短パン、半袖で撮影したので、大慌てで五、六枚写して終わりとなりましたが、見事に大雪の予兆が撮影出来ました。積もった雪景色が雪の写真だと思っている人が殆どですが、降っている時こそが雪の写真です。


 

小雪警報

 
Today's Photo その3448 2018/1/21
夜の銀座

 昨夜は一週間振りに銀座で新年会となり、少しだけ夜の銀座を撮影しました。一週間前に比べると随分と寒さも緩み、早く暖かい場所に移動しようという気が薄れました。

 最近持ち歩いている中判デジタルに比べるとx-pro2は小さくて頼りない感じがしますが、ストリートフォトには目立たなくて良いことを改めて認識しました。ってことは中判デジタルの導入は間違いだったのか。自動露出のカメラは暗い所を明るく撮影するように設定されており、夜の街を撮影するには露出をマイナス側に補正して、明るく撮影するカメラを抑制する必要があります。坂道の下りをドライブモードで加速する車をマニュアルでシフトダウンして、エンジンブレーキを効かせて減速するようなものです。多少は暗く写っても、光の情報が残っているので画像処理で十分カバー出来ますが、明るく写って白飛びしていると光の情報は残っていないのでカバー出来ません。マイナス1、マイナス2は当たり前の世界です。撮影結果を確認しながら、露出補正を適宜増減して何枚が撮影すれば完璧です。

 今日の一枚は年末年始恒例のブルガリの蛇ですが、今年は随分とカラフルになりました。かつては単色の胴体に、紫の目でした。同じ蛇でも照明が進化しているのは素晴らしいですね。来年のディスプレイが楽しみです。

 露出補正はマイナス3ですが、蛇以外の露出にはこだわっていません。写したい対象さえきちんと発色していればそれ以外は必要ありません。スマホで撮影している人も少なりありませんが、何が写っていいるのでしょうか、白蛇かも。


 

蛇道

 
Today's Photo その3447 2018/1/19
晴れず

 昨日に引き続き曇りがちの一日となった。天気予報では今日は晴れ間が広がるとのことだったが、二日連続で裏切られた感は否めない。昨今の天気予報は精度が高くなっているので、二日連続で外れは珍しいのでは。今回の外れが将来の天気予報の判断データとして生かされるかも。

 正月が終わったのも束の間、早くもバレンタイン商戦が始まりチョコレートの売り場面積が急激に増え始めた。昨今ではバレンタインよりもハロウィーンの方が経済効果が高くなり、何となく大騒ぎしなくなった感がある。残念ながら今年のバレンタインデーは平日なので、義理チョコはそれなりに売り上げが伸びるかもしれない。義理チョコなんて無駄な出費を抑えるために、上げたつもり、貰ったつもりで良いんでねぇーの。そうすればホワイトデーもお返ししたつもりで済むしね。女性から男性に贈るのも本末転倒だけれども、それ以前にクリスチャンじぇねぇーのにやるかよ。甘茶でかっぽれにしてチョーよ。

 大相撲は予想通り二横綱が休場となり、若手にとっては優勝のチャンスが巡って来た。四横綱では絶対に番付が下の力士の優勝は実現出来そうも無いが、一横綱なら万が一ということもある。それにしても日本人力士の若手が上位を占めるようになり、モンゴル勢時代に終わりが来ている感がある。それにしても唯一の日本人横綱のけがは残念である。ゆっくり直して横綱相撲を見せて欲しいものだ。

 今日の一枚は日本人は絶対に付けていない、黒いマスクのカップルである。マスクですらなのに、真冬の東京で女性が短パンだし。団体で来る中国人観光客とは一線は画しているものの、所詮中国人観光客である。新装した日航ホテルに戻るところだった。


 

二羽のカラス

 
Today's Photo その3446 2018/1/18
笛吹けども

 雨上がりの空気は春の香りがするような、少しだけ暖かくなりそうな予感さえ感じた。天気予報で騒ぐほど気温は上がらず、曇り空の午後となった。それでも久し振りの暖かさは貴重で、早目の昼食を食べて銀座に撮影に出掛けた。昨日の雨で洗車した車も高速を走っているうちにしっかり水分が抜け、これでしばらくはまた新車の輝きを楽しめそうだ。

 銀座の街では冬物一掃のバーゲンがスタートし、早くも春物商戦に突入しつつある。今年の冬は寒さが厳しく、まだまだ冬物が手放せないので、バーゲンに向かう人も少なくなさそうだ。春節の休み前ということであろうか、銀座をうろつく中国人観光客の数もいくらか少なくなったように感じられたのも束の間、信号待ちで周りを中国人に囲まれて慌てて逃げだす一幕もあった。信号待ちで一歩でも人より先に行きたいのが中国人で、まるでラッシュ時の駅のホームから電車に乗り込む乗客のようであった。ノミとかだにとか運んでいるような気がして、接触だけは避けるようにしている。

 今日の一枚は昨年春にオープンした銀座シックスのメインエントランスである。赤と金でまるで中国人を歓迎するかのような佇まいである。果たして中国人観光客は期待通りの経済効果に繋がっているのだろうか。


 

熱烈歓迎

 
Today's Photo その3445 2018/1/17
坂の街六本木

 午前中から湿気を含んだ空気に包まれ、雨が降り始めるのを待ち兼ねるような昼過ぎとなった。関東地方は雨雲がびみぃうに海側にずれ、本格的に音を立てて雨が降り出したのは四時を回る頃だった。日没を思わせるような暗さになり、雨が叩き付けるような勢いであることを確かめて、おもむろに車を出して近所をしばらく走り回った。このところの晴天で舞った砂埃をすっかり洗い落としてきれいになった車はようやく新年を迎える準備が出来たかのようであった。これで春まで洗車せずに済みそうだ。

 何かと話題をワイドショーに提供していた相撲協会だが、初場所はどうにもグダグダである。四日目を終わって二横綱が連敗で稀勢の里は三敗、これは休場を考えるには十分の成績である。何とか立て直して明日の取り組みに臨むつもりのようだが、明日負けるようであればもうその先は無さそうだ。横綱の暴行問題で天覧相撲を辞退した協会だが、相撲観戦を楽しみにされていた天皇陛下はさぞがっかりされたことだろう。在任中に相撲を是非もう一度観戦して頂きたい。相撲取りにも緊張感があって刺激になるのでは。天覧試合に燃えたのは長嶋茂雄だが、相撲の世界でも陛下の前で良い取り組みをして欲しい。

 今日の一枚は六本木の芋洗坂を上る女性二人である。日曜の午後ということでまだまだ盛り上がるには早い時間で、閑散としている。饂飩坂が旧芋洗坂とか諸説あるが、港区の坂の標識ではこの通りが芋洗坂となっている。芋屋があったのが坂の名前の由来だが、その昔六本木なんてのは住宅街で今のようにちゃらちゃらしていなかった。芋屋があったり、饂飩屋があったりで坂の名前になるのだから、他に何も無かったに違いない。今だったら店が多過ぎて坂の名前を付けようとすると、収拾が付かなくなってしまいそうだ。

 果たしてこの二人は坂の名前を知っているのだろうか。


 

イモネーチャン

 
Today's Photo その3444 2018/1/16
信号待ちのドラマ

 この間元旦を迎えたばかりのような気がするが、もう早くも一月の中日となってしまった。ようやくお屠蘇気分も抜けて、そろそろ本気モードに突入したのは昔のことで、かつての成人の日までを小正月なんて言ったものだ。それでも正月からの寒波も一段落し、この所は春を予感させるような日差しの温もりが感じられるようになった。明日は暖かい雨となるとか、ますます春の訪れを期待してしまいそうである。

 先日ハワイで北朝鮮のミサイルが到達するとの警報が発せられ、大勢の人がパニック陥った。担当者の操作ミスによる誤報とのことで、当事者は配置換えとなった。ところが今度はNHKが本日の夕方にネットなどで北朝鮮のミサイル発射を報じた。これも誤報で直ぐに訂正されたようだが、もう少し真面目に業務に当たりこのような誤報は世界的規模で慎むべきである。NHKは放送受信料の徴収が当たり前とでかい面をしているが、このようなミスに対してのペナルティを払うべきである。向こう十年間は放送受信料は徴収しないとかね。真剣味が足らないよ、NHKは。紅白とか朝ドラに現を抜かし過ぎ。

 今日の一枚はミッドタウンを出て六本木の交差点へ向かう途中で思わず撮影した逆光気味の二人です。髪の毛が太陽の光を浴びて金色に輝いている様はフォトジェニックです。お互いに顔を見合わせていますが、目線は合わせず厳しい表情です。信号待ちの二人にもドラマがあるようです。太陽の光をうまく遮って、ハイライトを抑えて、意図した通りの写真として仕上がりました。フィルム時代ではこのような処理は不可能でした。


 

輝く金髪と険しい表情

 
Today's Photo その3443 2018/1/15
犬も歩けば六本木

 寒さの底を脱したようで、日差しの暖かさを感じられる午後となりました。正月明けの刺すような冷たい空気がいなくなったのはほんの少しだけ春に近付いた証でしょうか。

 今日になって昨日引き取ったばかりのx-pro2のファームアップのお知らせメールが届きました。普通は点検修理に出すと最新ファームにアップされて戻って来るのですが、今回は旧バージョンのまま戻りました。バグの修正とのことで、二台とも早速ファームアップして完了となりました。フジの素晴らしい所はバグフィックスはもちろん、最新のデジカメで搭載された機能を旧機種にも適用する点にあります。ユーザーは一年、二年前のカメラでも最新の機能を利用することが出来ます。スマホのように毎年のようにデジカメを買い替える時代はそろそろ終わりです。

 今日の一枚は六本木のアマンド前の横断歩道で立ち止まる赤毛の女性です。差し掛かった車が停止して歩行者に行く手を譲っているのですが、この二人は車優先の国から来たようで、一時停止した車が通り過ぎるのを待っていました。赤毛というとオレンジ系の髪の毛が一般的ですが、この女性は紛れもなく赤い髪の毛です。六本木は色んな人がいて面白いですね。最近はすっかり御無沙汰の六本木の夜ですが、昨今では昔に比べてもっと凄いことになっているのでしょうか。


 

アマンド前の赤毛

 
Today's Photo その3442 2018/1/14
休日の六本木

 先日、引き取りの準備が整ったと連絡のあったx-pro2ですが、ミッドタウンのフジまで出掛けて来ました。日曜日と言うことで首都高が空いていたので午後からサクッと辿り着いたのですが、ミッドタウンの地下駐車場に入場するまでに十分以上も待たされました。平日よりも休日の方がパーキングは混んでいるのですね。点検。整備の結果、異常無しとの判断でカメラが戻りましたが、おそらく使用しているうちにまた再発することでしょう。まぁその時はその時で対処するとして、もう一台のx-pro2の設定をパソコンに保管しておいたのでこれを点検上がりのカメラに導入し、後はファイル名を書き換えて終わりました。一から設定するのに比べると圧倒的に楽になり、カメラ設定がパソコン上に保存出来るようになったのは本当に助かりました。特に複数の同機種を使用している際には、設定を総て同じするのが基本です。

 フジにカメラを出しに行った時は余りの寒さで撮影もせずに戻りましたが、今日は寒さも緩み六本木の街を少しだけ歩きました。六本木は銀座と違って、奇抜な格好の外国人が目立ちます。それと銀座では決して耳にしない、街頭宣伝の音声には驚かされました。場末の商店街の放送のような田舎臭さがあります。

 今日の一枚はミッドタウンのスタバの前で犬を懐に抱いている男性です。赤い帽子と上着がシャッターを押させました。広角レンズなので近付いて写したかったのですが、カメラを意識されてしまうのでノーファインダーでの撮影です。ところが犬はしっかりとカメラ目線です。この辺りは犬の方が感覚が鋭いと言うことでしょうか。


 

感じる目線

 
Today's Photo その3441 2018/1/12
大寒冷

 記録的な寒さとなり、日本海側を中心に大雪に見舞われています。太平洋側は気温の低い晴天となっていますが、東京でも氷点下となりました。来週は少し暖かくなるとか、春はまだ先ですが少し心が和みます。所用があり築地に朝出掛けましたが、目的の建物以外からは一歩も外に出ずに戻って来ました。築地市場近辺の写真を写そうとカメラは持って行ったのですが、余りの寒さで断念しました。

 先日光学ファインダーのガタ付きで修理に出したx-pro2ですが、富士の受付でも工場でも再現出来ずにそのまま戻されました。近所のカメラ屋では確認出来たのに、現状維持で大丈夫なのかちょっと不安です。二月に新製品が出れば下取りに出すつもりなので、それまで正常であれば良しと。何れにしても六本木まで取りに行かねば。

 信越線の電車が雪で動けなくなり、十五時間も乗客を閉じ込めました。通勤電車のようで、立ちっぱなしの乗客もいたとか、完全にJRの判断ミスですね。自衛隊でも何でも使って、乗客を救出するのが最優先でしょう。関係者の処分が必要ですね。

 今日の一枚は寒い夕方に表れた雲と夕日のコラボレーションです。毎日夕方になると写真映えするかどうかチェックしていますが、今日は久々にカメラを向けたくなる空でした。筋状の雲がそれぞれグラデーションを奏でていて、晴天の時とは全く違う複雑な色模様となっています。中判デジタルの本領が発揮される撮影条件ですね。


 

筋雲の競演

 
Today's Photo その3440 2018/1/11
銀座禁令

 一並びの今日、三浦知良選手が今期も横浜FCで契約し、プレーすることが発表されました。背番号11にこだわり、今日の発表は毎年恒例です。カズももう五十歳ですが、いつまでも活躍して欲しいものです。ところでメジャーリーガーのイチローはどうなっているのでしょうね。もう一つ一並びでソニーの新型アイボが発表されましたが、犬型ロボットを家族のように接するのは何かちょっと違うんじゃないのって気になります。本物の犬の方が明らかに生活感があり、飼い主の健康維持にも貢献します。年老いてロボットが話し相手だなんて、あまりにも寂しいとは思いませんか。

 全く興味のないオリンピックですが、一か月後に迫った冬季オリンピックのスキーの代表選手が発表されたとか、もっと早くから決定しても良いのでは。一か月前に代表となるかならないかが決まるのははちょっときついかも。少なくとも数か月前には決定し、そこから本番に向けて調整していく方が良さそうに思えるのは素人の考えか。まぁどうでも良いことだけれど。

 今日の一枚は銀座三越の前で握り飯を食らう女性です。銀座の街で立ち食いをするのは日本人以外ですが、外国人にも銀座のマナーを教え込んで欲しいものです。銀座は特別な場所なので、立ち食いは粋ではありません。銀座の街で唾を吐いたり、放尿をしたり、脱糞をしたりするのと同じ行為でしょ。


 

立ち食い女

 
Today's Photo その3439 2018/1/10
写真館

 キャッシュバックで送られて来た郵便為替を現金化するために郵便局へ出掛け、ついでに最後の一部のカレンダーを引っ越し祝いにゆうメールで送り出した。為替の現金化はゆうちょ銀行、ゆうメールの差出は日本郵便とそれぞれの整理券を引き抜いて、早く呼ばれた窓口で手続きをしつつ、もう片方からもお声が掛かって大わらわであった。郵政民営化でも変わらないのが郵便局の窓口業務のトロさである。それでも十二月に比べると客の数も少なくなり、待たされた時間は激減した。ちょっとキャパを超えるともうお手上げのようであるが、これで郵便局には当分用無しとなった。

 かつてはどこの街にでも一軒はあった写真館であるが、家庭用のカメラの普及、さらには昨今のデジカメブームで止む無く廃業した所も少なくない。結婚、出産、誕生日、七五三、入学、卒業、成人式、葬式等々、人生の主なイベントには欠かせない写真館であった。スマホの画面で事足りている連中が、成人式だけは晴れ着を着て写真をスタジオで撮影するなんてのは、ちょっと違うんじゃねーの。スマホのアプリで晴れ着を選んで、顔だけ入れれば済むことである。さらには前撮りなどと称して、事前に晴れ着を着てスタジオで写真を撮ったり。そこまでしたいのなら、その前に成人式に備えてシェイプアップする方が先だろうと思うけれどね。ぶよぶよを晴れ着で誤魔化すつもりか。スマホの画面に入り切れない部分はどうでも良い体型が最近のトレンドなのか。フォトショップで処理して別人仕上げとか。

 今日の一枚は長身の外国人観光客、さすがに銀座でも滅多に見掛けないほどの背丈でした。周りの人に比べると肩の位置が全線違います。こんな大きな人は日本ではどこに行っても狭く感じるでしょうね。ラーメン屋とか寿司屋のカウンターとか。飛行機の座席もエコノミーでは無理そうです。


 

tall man

 
Today's Photo その3438 2018/1/9
キャッシュバックキャンペーン

 雨上がりの午後は風がやや強いながらも暖かい晴天となりました。東京では桜の咲く頃の陽気となりましたが、午後から近所の病院に処方箋を取りに行く予定だったので、撮影には行くことが出来ませんでした。また明日から寒くなるとか、まぁ撮影のチャンスはいつでもありますからね。

 北朝鮮と南朝鮮が閣僚級会談を実施しましたが、所詮朝鮮民族のおねだり外交ですね。南朝鮮は先の日韓合意の慰安婦問題を蒸し返し、日本は余りの稚拙な外交に不快感を露骨に示しています。これで安倍総理がノコノコ南朝鮮のオリンピックに出掛けたりしたら、もう思う壺でしょうね。国内日程を理由にきっぱりと出席を断る潔さが必要な局面です。政府の決断に注目したいですね。

 中判デジタルのキャンペーンに踊らされてレンズを購入しましたが、今日になってキャッシュバックの為替が送られて来ました。大盤振る舞いのキャッシュバックですが、これを利用しない手はありません。キャンペーンの始まる前にカメラ本体とレンズを購入し、悔しさの余りレンズを買い足して、恩恵を受けることが出来ました。1/22までの購入分まで有効なので、中判デジタルの購入を検討中の方はお早めに。

 今日の一枚は外国人観光客に人気のコスプレゴーカートを撮影するこれまた外国人観光客です。信号待ちで止まったカートを走って追い掛け、スマホで撮影していますが、グリコのおまけみたいなスマホのカメラで何が写るのでしょうか。写している女性のまっすぐ伸びた三つ編みが印象的でした。


 

観光客を撮影する観光客

 
Today's Photo その3437 2018/1/8
チョッパーは危険

 午後から雨となり、生憎の成人式となった。暖かい部屋でアメフトを見て、のんびりとした正月の続きのような一日となった。明日からは本格的にビジネスがスタートし、お屠蘇気分もすっかり抜けるのだろうか。

 成人式のレンタル晴れ着業者がバックレて、成人式当日の着付け等々が出来ずに大騒ぎとなっている。キャンセルを食らって泣き出す女性がテレビのインタビューに応じていたが、着物で泣く前に自分のデブを嘆けよってか。何で世の中はあんなデブが増えてしまったのか。デブが市民権を得たと思ったら大きな勘違い。

 沖縄では連日のようにアメリカ軍のヘリコプターの不時着を報じているが、危険を回避して不時着したことは悪いことではない。それをあたかも墜落事故を起こしたかのように騒ぎ立てるのは如何な物か。車の運転中にぶつかりそうになって、急ブレーキを踏みこむことは悪いことなのか。急ブレーキはいけないとのんびり構え、事故を起こす方が良いと思っているのか。ヘリコプターなんて所詮危険が伴う乗り物で、それを勝手に安全だと信じているのが大間違い。昨年は商用の大型ジェット旅客機の墜落事故がゼロだったと報じられていたが、一方でヘリコプターの墜落事故は世界中で日常茶飯事となっていることを忘れてはいけない。それでもヘリを使って軍事活動をしなければいけない世界の現状を嘆くべきである。

 今日の一枚はジーンズ姿の羊である。おしりの形が羊とは思えず、何とも色っぽい。上半身が女性なのは人魚であるが、足と顔以外は人間、人羊とでも呼ぶのだあろうか。


 

人羊

 
Today's Photo その3436 2018/1/7
七草粥の頃

 世の中は正月気分もそろそろ終わりで、今日は七草粥を食べる日でもある。年末にしこたま仕入れた正月用の食品は冷蔵庫から消えたであろうか。我が家では全くもって普段通りの食生活で迎えた正月なので、冷蔵庫の中も普段通り。お節料理を食べる週間はとっくに終わってしまった。物流と冷蔵技術の発展は伝統的な正月の食べ物にも変化をもたらしているのは事実だ。お節料理やお雑煮で正月を祝うことを決して否定する訳では無い。それぞれの家庭でそれぞれの正月を迎えるのは良いことである。

 今日は前倒しで成人式が全国各地で行われていたが、相変わらずみっともない成人が多い。特に田舎や地方都市ではその傾向が強く、あの連中のファッションを写真集にすれば面白そうである。一人で全国の成人式を回ることは物理的に不可能なので、各地のフォトグラファーの合作となるのであろうか。報道、特に新聞では奇抜な格好の成人の写真を報道に使用しているが、あれは掲載許可はどうなっているのであろうか。成人式を妨害するような行為も報道ではよく使われているが、本人の許可を得られているのだろうか。ストリートフォトも一般人が写り込む場合と意識して撮影している場合があるが、少なくとも公の場に私人として出ているのであるから、肖像権を放棄していると思われる。その写真をコマーシャルのような営利目的に使用するのであれば話は別だが、写真芸術とか作品の範疇で使用する分にはどうこう言われる筋合いはない。少なくとも展覧会レベルまでは許されるが、写真集として書店に並ぶレベルになるとその辺りは微妙だ。

 最近書店で写真集のコーナーは激減し、探しても見当たらないこともある。写真集と言うとアイドルとかの掲載されたものを差し、写真家の作品を集めた写真集はもう別物となりつつある。金を出して写真集、もちろん写真家の芸術作品としての写真集を購入する時代はお節料理と同じように終わった感がある。

 今日の一枚はショーウィンドーのマネキンとハグする女性である。人目を気にせずに堂々と真昼間の銀座でハグしているのであるから、日本も随分と変わったものである。


 

白昼堂々

 
Today's Photo その3435 2018/1/6
リバーサルフィルム

 今朝は厳しい冷え込みとなり、屋根の無いパーキングに停まっている車の屋根が白く凍っていた。子供の頃、車のフロンドグラスが白く凍っていたのは冬では当たり前だったが、最近はとんとお目に掛からなくなった。海の近くに引っ越したのと、地球温暖化の両方が影響しているのだろうか。こう寒いと家から出るのも億劫で、撮影に出掛ける気にはならなかった。

 昨日スキャンしたフジペットで撮影した画像とリバーサルフィルムとを比較したが、スキャナー画像は暗部を持ち上げ過ぎていることが判明し、オリジナルに忠実に暗部は暗いままで画像処理をやり直した。さらに暗部のマゼンタ被りを補正し、少しだけまともな色合いとなり、昨日の写真データも修正版に入れ替えた。リバーサルフィルムなので色見本があるが、これがネガフィルムだともう記憶色以外に頼るものが無い。カラーサンプルを一緒に撮影するなんて面倒臭いことはする気はないし、そうなるとモノクロで十分である。

 今日の一枚は六本木のフジフィルムに行った際に、余りの寒さで直ぐに引き揚げる際の信号待ちのカットである。別に何の意味も無いカットであるが、中判デジタルの写りを確認するために撮影した。フジペットに比べると写りはやっぱり雲泥の差で、もうアナログには戻れないことは明白である。


 

ミッドタウン界隈

 
Today's Photo その3434 2018/1/5
アナログ写真

 曇りがちのこれまた寒い一日となった。こんな日は撮影意欲ゼロ、先日ようやく現像が上がって来たフジペットで撮影したリバーサルフィルムをスキャンしてみた。スキャナーの設定がまだ定まっていないので、解像度とか色味とかに問題がある。それでも幼稚園の頃から慣れ親しんだブロニーのフィルムには愛着がある。もっとも当時は白黒のネオパンSSだった。

 デジタルの画像処理に慣れてしまっているので明るい所は白飛びしないように抑えて、暗い所は黒潰れしないように持ち上げて仕上げることが多い。ところがリバーサルフィルムは一番明るい所が白飛びしないような露出で撮影すると暗部が結構潰れていて諧調が出て来ない。フィルムの方がデジタルに比べると広い諧調表現が出来ると言われているが、この辺りはスキャナーの影響なのか。影は影で明るく表現する必要は無いのかもしれない。一番困ったのがシャドー部分がやたら赤いことで、これはマゼンタ、レッド、パープルの彩度を落として対応した。

 ピントは甘いし、シャッター速度は固定だし、室内ではストロボ無しでは写らないし、まるで明治時代のカメラのようである。やっぱりフジペットは当時そうだったように、白黒専用なのか。

 今日の一枚は散々画像処理で自然に見えるように調整した、フジペットの写真である。もうこれで一杯一杯で、これ以上調整してもドツボにはまるだけである。フィル撮影は何とも面倒くさい。


 

フジペットの画像

 
Today's Photo その3433 2018/1/4
六本木

 寒い仕事初めとなった。今日はまだ市場も開いていないので、初荷は明日以降となる。したがって首都高や都内の幹線道路は今日まではガラガラである。カメラの修理に六本木のフジフィルムまで車で行った。故障個所の再現が出来ずに預かり点検となったが、メカニカルの部分の故障なんてのはそんなものである。何れにしても点検すれば故障個所も明らかになる。

 修理に出した後に富士のギャラリーをチラ見すると、富士山の写真ばかり。正月とフジを掛けたようなもので、どうでもいいような風景写真には興味が全くない。写真愛好会のご年配がぞろぞろいて、風景写真を撮影しているのはこういう連中かな。三脚を構えて、じっくり構図を決めて、まるでレントゲン写真のような撮影方法である。茶道や華道のように、脈々をオールドスクールの撮影方法が受け継がれている。だからいつまで経っても審査員の頭は明治時代の撮影手法だし、それを継承していなければ佳作にも選ばれない。日本の写真文化を駄目にしているのは実は有名とされている写真家連中である。そこにアシスタントで弟子入りし、また同じことの繰り返しとなっている。

 下らないギャラリーを早々に、六本木の街を撮影しようと思ったら余りの寒さで撮影意欲はゼロ。かろうじて2カットだけ撮影して、さっさと来るまで引き揚げた。本当に今年の冬は寒さが厳しい。春まで撮影に出掛ける気がしない。

 今日の一枚は寒い外で誰かを待つ黒服のおねーちゃんである。耳にはインカムをして、何処かと連絡を取っているがまさか公安関係では無さそうである。コートも着ないで寒空に佇んで、まるで罰ゲームのような過酷な仕事を平然と熟しているのが凄い。車が通り過ぎるのを待っているのか、目線はずっと画面右側を向いていた。六本木はつくづく不思議な街である。


 

何かを待ち続ける黒服

 
Today's Photo その3432 2018/1/3
正月最終日

 正月休みも今日で終わり、明日からはまた日常が戻って来る。楽しいことは長続きしないもので、あっという間の五日間であった。明日の朝は一段と冷え込むとか、サラリーマンにとっては辛い出勤初日となりそうでだ。週末から月曜日に掛けて三連休なので、明日、明後日と休んで長い正月休みを楽しめるように政府も働き改革なんて言葉だけではなくて実践して欲しいものだ。

 近所のカメラ屋にカメラの朱里を頼もうとしたら、間に業者が入るので修理期間が一か月になるとのこと。さらに手数料が千円発生するとのことで、こうなると六本木まで持って行くしかない。ついでにに六本木界隈の写真でも撮影すれば一石二鳥である。カメラ屋で現像に出していたフィルムを受け取り、写り具合をチェックした。先日手に入れた子供の頃に使っていたのと同じフジペットで撮影したリバーサルフィルムであるが、途中でシャッターの設定がずれたコマは露出オーバー、フィルムを巻くのを忘れて二重撮影、まさにテスト撮影でカメラと言うよりも撮り手の方がテストされているようである。風景を撮影したコマは流石に問題無いが、リバーサルで見る限りは若干の露出アンダーである。オーバーよりもアンダーの方が救えるのがリバーサルで、フィルムスキャナーで読み取れば詳細の判断が可能となる。

 今日の一枚は銀座で見掛けたジェントルマン二人組である。観光なのかビジネスなのかは定かではないが、逆光の中をノーファインダーで撮影した割には良く撮れている。大きなカメラを構えて近くに寄れば意識されてしまうので、やむなくノーファインダーとなった。銀座の街が春霞で煙っているかのようになっているが、実際にはこんなに霞んではいない。この辺りは中判デジタルの特性であろう。


 

春霞

 
Today's Photo その3431 2018/1/2
正月らしさとは

 福袋だの、ユータンラッシュだの、正月休みも後半となった。正月早々から朝早く並び、開店と同時に福袋を奪い合って、何が楽しいのか。正月は家なり、旅先でのんびり過ごすものではなくなったのか。田舎者がまた都会を目指して大移動しているのがユータンラッシュ、田舎者は田舎で一生を終えて欲しいわな。所詮田舎者なのだから、都会の暮らしが向いている訳ねぇーし。

 カメラの手入れをしていたら、x-pro2のファインダーがカメラを回転させると動くことに気が付いた。最初は手振れ防止レンズのせいかと思ったが、もう一台のx-pro2では発生しないのでレンズ以外の問題であることが判明。光学ファインダーのシステムがしっかり固定されていないようで、カメラを振るとカタカタと音がする。フジの修理は金曜日からなので、近くのカメラや経由で修理出そうとしたがカメラ屋も今日までお休み。明日もう一度カメラ屋に持って行くか、直接フジに送るか、六本木まで持って行くのはかったるいし。保証期間はとっくに終了しているので、何処に出しても有償修理だし。カメラのバックアップがあるので一台位具合が悪くなったってどうってことは無い。二月に新しいカメラが出たら下取りに出すつもりなので、修理をしていた方が良い。四台下取りに出して、新製品を二台購入すれば少しカメラの数が減るので好都合である。

 今日の一枚は銀座シックスの門松の前を西日を避けながら歩くご婦人である。マイナス側に露出補正をして、ご婦人の顔が白飛びしないように撮影した。背景のエントランスは真っ黒になっているが、これはこれで背景としての役目を果たしている。緯線はこういうシーンでは背景が黒潰れしないように、肌が白飛びしないように画像処理していたが、背景なんて見えなければ見えないでそれはそれで一向に構わない。歩道に投影された人影がしっかり見える方が薄ぼんやりと背景を見せるよりもインパクトがある。


 

眩しい門松

 
Today's Photo その3430 2018/1/1
謹賀新年

 穏やかな新年を迎えました。新浦安の年明けは例年恒例のTDRの花火とかつては東京湾に停泊する船の汽笛で迎えていましたが、最近は花火の音にかき消されて汽笛は聞こえなくなりました。花火を見る訳でも無く、ワインを飲みながらテレビを観ての新年となりました。ずるずると四時近くまで飲み続け、目が覚めた時には十一時を回っていました。お正月らしくのんびりと過ごし、年賀状に目を通し、毎日がお正月なのを忘れていました。

 プリンターが復活したので、少しずつ額装してある写真を入れ替え、家の中の雰囲気が一段とハワイらしくなりつつあります。数年も経過すると写真の腕前もそれなりに上達し、初心者だった頃の写真とは比較になりません。サーフィンの写真でも以前に比べると波の高さが違います。サーフィンのシーズンとポイントを見極められるようになったのと、撮影出来る道具と技術が身に付いたことが大きいですね。未だにサーフィンの技とか得点ポイントに関しては全くの素人ですが、感動したシーンを撮影出来ればそれで良いような気がします。

 今年は中判デジタルでストリートフォトを極めたいですね。昨年はEOSからフジにシステムを入れ替え、富士のカメラでストリートフォトをこなせるようになりました。それにはカメラの設定を何度も見直して、納得の行く設定を見付けるのが大変でした。

 今日の一枚は銀座で一番大きい門松です。鏡に映った門松で迫力もダブルです。末のは一本、一本がきちんと描写され、まるで鳥肌が立ったかのようです。中判デジタルの解像度は素晴らしいの一言です。

 街路灯には日章旗が掲揚され、すっかりお正月気分です。本年もよろしくお願いいたします。


 

門松で迎える新年