Today's Photo
Today's Photo その3464 2018/3/31
八重桜の頃

 春の訪れを満喫しているうちに三月も今日で終わり、今年の春は速かった。桜の季節も終盤を迎え、来週の入学式の頃には八重桜となるのだろうか。都立高校に通っていた頃、門をくぐって校舎に向かう校園は八重桜の並木となっていた。校章も八重桜をモチーフにしており、全日制はピンク、定時制はブルーのバッジだった。当時は何も感じていなかった八重桜に思いを馳せるようになった。 

 今日の一枚はすれ違い直前に撮影した外国人観光客である。外観が大きなカメラでも街に溶け込んでいれば意識されることなくシャッターを押すことが可能だ。瞬間的に構えて、ピントを合わせながらシャッターを切って、すぐにカメラを元の位置に戻して。カメラのシャッター速度を速く設定した方が瞬時の撮影には適している。中判デジタルで瞬時にここまでピンとが来れば御の字ではないだろうか。

 

銀座ストリート

 
Today's Photo その3463 2018/3/30
一冬掛かったチューニングの成果

 銀座桜通のソメイヨシノはすっかり葉桜となり、散った花びらさえ見当たらなかった。満を持して八重桜がちらほらと咲き始め、木々の新緑も芽吹いてまるで四月後半のような春の速度である。

 フォードが日本から撤退したので新車の購入は出来ず、仕方なく久々の車検を迎えている。今までのように二年毎に乗り換えることも出来ず、これからは二年毎の車検を繰り返すしかなさそうだ。並行輸入車もあるにはあるが、フォード純正のメンテナンスが行われない。旧フォードの正規代理店ユーザーは当分の間フォード純正の整備が提携修理工場で受けることが出来るのだが。

 車を預けてから、電車で銀座に撮影に出掛けた。久々の中判デジタルを持ち出し、この冬の間にチューニングした成果を確認する意味もある。大きな反省点は連写モードで撮影してもピントが追従しないことで、ピントを追従させてその都度シャッターを切る方が遥かに歩留まりが良いこと、AFボタンを押してから一瞬間を置いてシャッターを切ることなど、色々と試してみた。結果は上々で、マニュアルフォーカスのライカと同じ位のペースで撮影することが出来た。これなら十分ストリートフォトにも使えることが改めて確認出来た。一時はオークションで処分することを真剣に考えていた。

 今日の一枚は親子で銀座を楽しむ外国人観光客である。小さな女の子が銀座の街で輝きを放っていた。こういうシーンに出会うように街を歩き、その瞬間をきちんと写真に収める技量を保ち、そして街に溶け込んで撮影するのがストリートフォトである。

 

見つめ合う親子

 
Today's Photo その3462 2018/3/29
海を渡るデジカメと手紙入りの瓶

 早咲きの桜は早くも花吹雪となり、見頃のピークを迎えている東京の桜である。ぎりぎりで今週末の花見にも間に合いそうで、そろそろ葉桜なんて言葉が聞こえて来そうだ。

 台湾で海岸を清掃していた小学生のグループが防水ケースに入ったデジカメを見付け、学校で撮影画像を再生してSNSに掲載して、持ち主を探した。昨日のデジカメ発見の翌日の今日、沖縄でデジカメを紛失した日本人の持ち主が判明した。二年半もの間何処かを彷徨っていたデジカメだが、防水ケースのお陰で水は侵入せず、バッテリーも容量が残っていた。それにしてもデジタル時代は何事も瞬時に発生して、瞬時に結末を迎えている。

 一方でオーストラリアの海岸では瓶に入った手紙が見付かり、鑑定の結果百根に嬢も前にドイツの船が海流を調査するために海に投げ込んだものと判明した。船長の付けていた航海日誌に詳細が記載され、それを何処かの機関が解明したとか。百数十年前の物が届くなんて、タイムマシーンの世界である。台湾で見付かったデジカメに比べるとのんびりとした旅であるが、どちらもロマンが感じられる。海とはそういうものかもしれない。デジタルとアナログの共存はまだまだ各分野で続きそうだ。

 今日の一枚は鳩居堂前でスマホを見る中国人観光客である。中国人にしては垢抜けているが、それでもチャイナファッションであることは一目瞭然である。ナショナルカラーの赤からの脱却が出来ないのは日の丸、富士山と同じかもしれない。向かい側のビルの窓に当たった太陽光が柔らかく反対側の歩道に反射し、撮影には絶好のライティングとなっている。ストリートフォトはライティングも自然任せである。やらせは一切ない。

 

紅中華観光客

 
Today's Photo その3461 2018/3/28
若返る銀座

 半袖で走り回っている子供を目にしたが、春爛漫を通り越してしまった。連日の見頃の桜は週末が最後となるのであろうか。桜が開花して一基に満開へと向かうのと同時に、スギ花粉も大量飛散を終え、ヒノキの花粉が主役となっている。花粉症の季節は桜よりもう少し続きそうだ。

 ワイドショーは昨日の森友問題の証人喚問で空振りとなり、今日は貴乃花親方を取り上げ、これまた空振りとなり、三振目前である。日本全国のワイドショーファンはそれでもテレビ局の策略にすっかり嵌り、テレビイコール正論との勘違いに気付く暇もない。スリランカのテレビは総てセイロンだ。北の将軍様の電撃中国訪問はワイドショーファンの関心外のことで、もう一つノリが悪くて長続きしそうもない。そうなるともう少し森友関連を引っ張るしかないようだ。日本のメディアも落ちぶれたものである。

 今日の一枚はベビーカートを押しながら、背中のキックボードを使うチャンスを窺っている男性である。子どもが使うにはどう考えても早過ぎるし、かと言っていい大人が銀座でキックボードも無いだろうし。ファッションの小物としては余りにも大きい。イメージとしては下北や表参道辺りを連想させる二人だが、銀座に現れるようになったのは喜ばしい限りである。銀座は新しい街として生まれ変わりつつあり、大人の街であるが少し若返って行くだろう。

 

ベビーカートにキックボード

 
Today's Photo その3460 2018/3/27
共存共栄

 全国各地から桜満開の便りが届いており、早目早目の花見も今週末が見頃かもしれない。春に三日の晴れ間無しと言われているが、今年はここ一週間は晴天が続くとのことで、花散らしはスズメだけかもしれない。本来桜の花は花びらが一枚、一枚散るのだが、花が丸ごと散っていれば雀の食べかすとなった桜の花である。スズメが桜の蜜の味を覚えて食用となっている。スズメのえさが無くなっているのか、グルメとなったのか。スズメの嘴が進化して蜜を吸えるようになるまでにはまだ何万年も掛かりそうだ。

 昨日もそうだが、外に出ると今日も鼻水が少し出て、目が少し痒くなった。花粉症の名残りがまだ残っているようだが、くしゃみが止まらない、鼻水が止まらない、目の痒みが止まらない等のピークの頃の症状に比べれば屁みたいなものである。この暖かさでまだまだ花粉の飛散が多い日が続きそうだが、アレルギーを抑える薬を処方して貰うか否か、思案中である。

 今日の一枚はスマホで行き先を確認している外国人観光客である。女性の目力が強いのが印象的である。昨今ではスマホの情報だけで旅行には十分ではあるが、昔ながらのガイドブック片手に銀座の街を歩く外国人観光客も目にする。目的地までナビゲーションしてくれるマップは心強い味方だが、ガイドブックのような紙に印刷された情報はスマホよりもはるかに見やすいのも事実だ。カメラとか車の取扱説明書は印刷された物とパソコンで見る物とあるが、じっくりと読みたい場合は印刷物に限る。一方で必要なワードを検索するなんてのはパソコンの方が遥かに早くて便利だ。

 デジタル一本化とは行きそうもない。カメラもデジタルとアナログが共存しているし、レコードも復活の兆しだ。

 

ここは何処

 
Today's Photo その3459 2018/3/26
ようやくの銀座

 一か月くらい前に申し込んだマイナンバーカードを受け取りに市役所に。身分証明書代わりに使えるが、裏面のマイナンバーは見られないようにしろとか、郵便局で不在票の入った荷物などを受け取る時は免許証の番号を控えるがマイナンバーカードの場合はどうするのだろう。表に書かれたやたらと桁数の多い数字を控えるのだろうか。

 首都高湾岸線の混雑が収まるのを待って銀座に撮影に。途中でレインボーブリッジが混雑しているようなので、開通した豊洲路の晴海で降りてみた。晴海から銀座までの一般道が混んでいて、オプションとしては有りだが基本的にはレインボーブリッジ経由の汐留が正解である。

 中国人観光客で溢れかえった銀座は暑く、短パンでも良かった位だった。桜通のソメイヨシノは満開で、銀座の観光客に知られていないのがせめてもの救いである。

 今日の一枚は卒業式帰りの母娘が銀座を歩く姿である。横断歩道を渡った所にある風月堂に消えて行ったが、卒業記念に食べるケーキは桜色だったのだろうか。満開の桜の卒業式は早々巡り合えるものではない。

 

桜色の卒業式

 
Today's Photo その3458 2018/3/25
日本人の知らないお楽しみ

 今日の暖かさで一斉に満開に向かった東京の桜だが、もうしばらくは楽しめそうである。日本中で桜の写真がこの春だけで何枚撮られるかは分からないが、写真を含めてお花見関連の経済効果はハロウィーンを遥かに上回っているに違いない。それが今後も永遠に続くのだから、花見文化は大きく社会に貢献している。卵焼きに見立てた沢庵と酒の代わりの出がらしの時代ではないので、毎年のように豪華になって行きそうだ。冬の間我慢していた何かが一気に爆発するような年に一度の花見である。

 外国人観光客の誘致に積極的な外務省をはじめとする役所連中だが、東京オリンピックと円安のお陰でまだまだ増加する傾向は続きそうだ。外国人観光客相手のビジネスは活気を呈しているが、我々日本人の知らない所で日本を楽しんでいる外国人観光客は少なくない。SNSの普及のお陰で、日本旅行経験者の体験がほぼリアルタイムに発信され、それを見た外国人は次回の日本訪問のターゲットの一つに組み入れるのが当たり前となっている。日本ではそれほど有名では無いラーメン屋に外国人観光客の長蛇の列、並んでいる連中がSNSで譲歩を発信し、それを見て我も我もと列の後ろに並んでいく。日本人の感覚とは違う人気が外国人観光客に受けているようだ。雪質を求めてスキーヤーが押し寄せる村だの、山奥のサルの入浴シーンが有名な温泉だの、日本人よりディープな日本を楽しんでいる。

 今日の一枚はゴーカート東京の盛り場を走るツアーで銀座を訪れた観光客である。アニメのキャラクターの格好で運転出来るところが受けているようだが、日本人はわざわざこのカートに乗りたいとは思わない。余りにも車高が低いのでトラックなどの死角に入りやすく、シートベルトも義務付けられていない等の安全面には法律が追い付いて行けないが、こういうビジネスに目を付けた業者の発想は素晴らしい。運転している様子は信号待ちの間に撮影され、次の信号待ちで発信されて行く。動画で生中継なんてことも行われいるかもしれない。

 

銀座を駆け抜けるカート

 
Today's Photo その3457 2018/3/24
吊るし上げ

 東京の桜の標準木では満開宣言が出たが、そこらの桜はまだ五分咲きにもなっていない。来週末には見頃を過ぎるとなれば何が何でも明日は花見なんて人も少なくないのでは。昔は長屋の連中が食べ物を持ち寄って花見に出掛けるなんてのが当たり前のようだったが、今はスーパーやコンビニ、気の利いた所ではデパ地下で花見弁当を用意してと手軽さは同じかもしれない。花見の会場へ出前を頼むなんてのもスマホの普及でありそうな。Uber Eat当たりでは何でも出前で頼めそうである。

 今日の一枚は子どもリュックを吊り上げて、操り人形状態で写真を撮っている日本人一家である。吊るされた子供は楽しいのであろうか。SNSやYou Tubeのためなら何でもありと考えている連中も少なくないが、銀座で子供を吊るすのは如何なものかと。

 

吊るしガキ

 
Today's Photo その3456 2018/3/23
遠い昔の花見頃

 暖かい日差しに恵まれたにもかかわらず、高速湾岸線は半日以上も渋滞しており撮影は断念。そろそろ年度末ということで渋滞しているのか。来週は夏日になる日もあるとか、もう桜は一週間の命となりつつある。桜の写真は基本的にもう取る気も無く、この季節はのんびりとしたものである。桜を求めてあちこちを撮影して回る人も少なくないようだが、桜なんてある程度極めてしまうともう毎年同じ。それとどうでもいい桜の写真は世の中に溢れていて、資源保護の観点からももうそろそろいいんじゃないかと。今週末はお花見に絶好となりそうだが、ブルーシートを敷いた上での花見は平成元年以来行っていない。名古屋に転勤していた時、会社の花見だった。地方都市の営業所ではこういう会社の行事に積極的に参加しないと、なかなか東京者が馴染める雰囲気が生まれて来ない。

 今日の一枚は薄暮の銀座ライオンビヤホールである。中国人観光客の子供が肩車され、銀座の街を楽しんでいる。子供の頃、しょっちゅう親父に肩車して貰っていた。

 ビヤホールと言えば昔は男性客が多かったが、最近は女性同士と訪れる客も少なくない。今年の春はビヤホールに造花の桜を仕込み、お花見気分でビールを楽しむことが出来る、エアー花見となっている。ライオンビヤホールの明かりに誘われて、ビールとビヤホール特性の料理を堪能し、ワンブロック離れたBAR/Sでカクテルを飲んで帰るのが最高である。ビヤホールの喧騒とバーの静寂のコントラストが堪らない。銀座ですらしっかり防寒対策をして訪れているのであるから、雪の降る奥多摩の山へ軽装で登る中国人は根っからのアホとしか言いようがない。

 

ビヤホールの誘惑

 
Today's Photo その3455 2018/3/22
マイナンバーカード

 昨日は多摩地区で大雪となり、中国人を中心とした登山客が今日になってヘリで救助されていた。日本の税金で賄われると思っている中国人だが、救助費用はしっかり請求すべきである。費用を払は無いのであれば現場に置いて来るしかない。雪が降るのは分かって居ての登山とか、スニーカーで登ったアホもいたようだ。今日は一転して春の気候が戻り、上野の桜は三分咲きとなっている。今週末は見頃となるのだろうか。

 確定申告の時にマイナンバーカードがあればオンライン申請が可能だった。今期は間に合わないことは承知の上でマイナンバーカードの申請を行ったが、ようやく申請が受理されて市役所からマイナンバーカード受け取り日時予約の知らせが届いた。ネットから都合の良い日時を予約し、必要書類を持参して受け取るだけとなった。もうずいぶん前に住基ネットカードなんてのを作ったが、あれは一体何だったんだろう。住基ネットカードもマイナンバーカード受け取りの際に返還とのことだ。マイナンバーカードの入力に中国の入力業者は使っていないだろうな。日本の個人情報が筒抜けとなるのは間違いない。

 今日の一枚は日暮れ時の銀座を歩く外国人観光客である。フィルムカメラの頃はストロボ無しでこんなシーンは撮影出来なかったが、デジタルでは昼間と同じように写真に収めることが当たり前となっている。瞬時にピントを合わせてシャッターを切り、さっとカメラを戻せば、すれ違い様の観光客に気付かれずに自然の表情のまま写真になる。このシーンはワンカットのみだが、一発一中である。昼間は店の明かりが太陽に負けてしまうし、顔が太陽の直射で影になったり背景が白く飛んだりする。一方で夜は店の明かりが強すぎて人物は暗く写ってしまう。かと言って、ストリートフォトではストロボは絶対に焚かない。薄暮の頃はこれらのバランスが取れているので、撮影には最適である。

 銀座ですらしっかり防寒対策をして訪れているのであるから、雪の降る奥多摩の山へ軽装で登る中国人は根っからのアホとしか言いようがない。

 

銀座薄暮

 
Today's Photo その3454 2018/3/21
被写界深度

 霙だの雪だのと寒い話題がニュースで流れた春分の日となった。雪が降ると定点中継地となる八王子駅前だが、まるで雪国だった。暖かい湾岸エリアは雨模様だが、お墓参りを済ませていたので余裕である。桜の満開を調整しているかのような寒さも今日までで、明日からは一気に宴会モードとなりそうだ。上野が昔から桜の名所として知られているが、五十年前の花見の様子をニュースで見た。今ではブルーシートが当たり前であるが、何とむしろを敷き詰めて花見をしていた。筵の上でダンスを踊るなんぞは粋とはいいがたいが、当時はイケていたのであろう。筵って、米俵を平たくしたような。納豆じゃあるまいし、藁にまみれて花見とは。

 フジのミラーレスカメラで銀座歩行者天国を撮影すると、ターゲット以外にもいろいろとピントが合ってしまい、何を撮影したのかが伝わり難いことは先日書いた。そこで被写界深度を確認する方法を調べていたが、画面の距離スケール上にピントの合う範囲が示されるのだが、これは感覚として伝わらない。折角ならファインダーの映像で確認したいとカメラの取説を見たが載っていない。シャッターを半押しすると絞りの状態を考慮した映像になることが分かった。シャッター半押しにはAFロック、AEロックが出荷状態では設定されている。親指AF、親指AEに設定し、シャッター半押しは露出やピントと切り離す設定にしたので、半押しは何の動作にも関係無いと信じていた。ところが被写界深度の確認が出来るのである。これを使うかどうかは別として、撮影前に被写界深度をビジュアルで確認が出来ることが分かった。

 今日の一枚はベビーカートを押して道路を横断しようとしている女性である。夕方も遅い時間に差し掛かっているが、これから夕方のラッシュを迎える電車で帰宅ではなさそうだ。銀座の近くなのか、車で来たのか、余裕が感じられる。手提げ袋は英国で展開しているベビー服の店の物で、日本には店舗は無い。

 f2.8のレンズ解放ではこれ以上浅いピントになならず、横断歩道の歩行者は十分離れているのでボケているが、もっと手前にいればしっかりピントが合ってしまう。

 

ベビーカートで銀座

 
Today's Photo その3453 2018/3/20
あんパン齧るは中国人

 朝から冷たい雨が降り、調子に乗り過ぎた春の訪れにストップを掛けるような寒の戻りとなった。明日は雪が舞うとか、三月の名残り雪となるのか。その後は再び春の気候となり、週末の桜の見頃に自然が調整を入れているような。

 中判デジタル用のレンズを購入した際に、カメラ屋がサービスでくれた全紙引き伸ばし無料クーポンを利用した。今日になって出来上がった全紙の写真を受け取って来たが、大伸ばしにすると中判デジタルの素晴らしさが一段と実感できる。モニターはカラーキャリブレーションを行っているので、モニターに再現された色と全紙に引き伸ばされた写真の色は一致している。モニターで見た時と出来上がりの色が合っているのは写真を扱う上でクリアしなければならない最低のルールである。モニターのキャリブレーションもせずにカメラの色を語ること無かれ。最近ではキャリブレーション機能付きのモニターも随分と安くなった。それでも多くの素人はモニターのキャリブレーションを行っておらず、自分の世界では満足している色でも外注に出せば色ズレすることすら気が付いていない。田舎者が自分の喋る言葉が訛っていないと信じているようなものだ。

 今日の一枚は桜満開の銀座木村屋の店先である。本物の桜の木の枝に造花を付けたイミテーションの桜であるが、この季節に見ると本物に見えてしまうところが日本人の感覚である。花よりあんパンということで、銀座木村屋のビルの上階にはパン焼き工場があり、焼き立てのアンパンが店先に並んでいる。二階のカフェで食べることも出来るが、間違ってもアンパンの食べ歩きはご法度である。日本人は銀座における礼儀を心得ているから。

 

花よりあんパン

 
Today's Photo その3452 2018/3/19
ホコ天はライカ、裏通りはフジ

 彼岸の入りを過ぎて暖かい一日となった。各地から桜開花宣言が出され、春の訪れが早いことを一段と印象付けられた。撮影に出掛けるつもりでいたが、首都高湾岸線で事故渋滞が。渋滞の中を撮影に出掛ける気も無く、あっさりと諦めてお墓参りに。明日、明後日と雨が予想されているせいか、平日にもかかわらず墓参に訪れた人が多かった。墓地公園は花畑のように、鮮やかな花が手向けられたいた。

 銀座歩行者天国での撮影はライカと決めているが、先日は新しいX-H1の試し撮りで撮影した。ライカのマニュアルフォーカスに比べるとAFは楽だが、出来上がった写真を見るとパンフォーカスとは言わないまでもターゲット以外にもしっかりピントが合っていることが多い。背景に人が多くいる銀座で、これを写したと主張するにはピント面以外はボケていて欲しい。そういう意味で、ノクチルックス開放での撮影は間違っていなかった。今まで通り、ホコ天はライカに限る。

 今日の一枚は銀座を歩くインド系観光客である。オート絞りでf5.6まで絞られたこともあり、背景までしっかりピントが合っている。女性の後ろを歩く人物までピント面に含まれてくっきりだったので、苦肉の策で正方形にトリミング。人間の目で見た感じはパンフォーカスの方が近いのだが、写したかった所とそうで無い所は区別したい。

 

インド人もびっくり

 
Today's Photo その3451 2018/3/18
ズミルックス

 春眠暁を覚えずとはよく云ったもので、いくら寝ても眠いこの頃である。と言いつつも、寝たのは朝の五時前であるから眠いのは当たり前である。もっと早く寝ようと思っているのだが、夜が更けて来ると元気になってプライムTVの映画を見ながらワインを飲んでいると気が付けば明け方近くなっている。今週前半は雨模様の日が続くようで、彼岸の中日もあいにくの空模様となりそうだ。早目の方が良いだろうと、明日は雨が降り出す前に市内の墓地公園へお墓参りに出掛けるつもり。お墓が近いのは便利である。

 今日は撮影に出掛けるつもりでいたが、出掛ける直前に気分が優れず大事を取って中止とした。体調が良い時に撮影した方が視神経も研ぎ澄まされているし、全神経を集中して湾岸線をかっ飛ばすこと自体が無理である。しかしながら家にいてもカメラに関わることはいくらでもある。しばらく触っていなかったleica-Rレンズの中からズミクロン80mmをX-H1に付け、富士のレンズとの差をチェックした。開放値がライカ1.4とフジ2.8なので、圧倒的なボケ味はライカである。ただしレンズの抜けや解像度はフジの方が上で、価格差が何倍もあるとは思えない。ライカもf2.8まで絞れば似たような物になりそうだが、ここはレンズ解放での比較ということで。それにしてもライカのレンズの重いこと、高いレンズは重いのが基本である。

 今日の一枚は銀座で見掛けた和装の男性である。まるで医者の往診のような立派な鞄を携えているが、何が入っているのだろうか。和装の男性は江戸の粋を感じさせる。電話を掛けている姿に興味津々の子供も気になるところである。

 

銀座の粋

 
Today's Photo その3450 2018/3/17
指慣らし中

 東京でも桜の開花宣言がなされ、遂に春本番を迎える準備は整った。例年に比べると随分と早い開花宣言だが、満開、葉桜となるのも早そうだ。あっという間に駆け抜ける桜の季節は日本人にとって特別で、昨年のように満開がだらだら続くのは粋とは言えない。来週は春のお彼岸となるが、今日は昼と夜の時間がちょうど12時間だ。春分の日とはずれているのはそういうものなのであろう。桜餅は食べたので、今度はぼた餅である。春はぼた餅、秋はお萩が正式とか。春、秋共にお萩で通している老舗和菓子店もあり、諸説混在である。お彼岸を過ぎればもう柏餅、和菓子の世界も季節を駆け抜けている。

 今日は久々の寒の戻りとなり、朝の空気は冷たかった。明日は暖かくなるので今日の撮影は見送り。新しいカメラの親指AFの位置に指が慣れていないので、実際にピント合わせをしながら指の感触をカメラに慣らして、シャッターチャンスに慌てないよう練習した。AFとAEの区別を意識しなくても、指がピタッとAFの位置で止まるようにならなければまだまだである。一方で中判デジタルはAFのボタン位置には他のボタンが無いので、間違えようがない。確実性とはこういうことではないのだろうか。カメラ本体の物理的大きさに余裕があれば独立ボタンとなる。

 今日の一枚は銀座の街を歩く外国人観光客である。この日はまだ肌寒さが残っていたが、女性は素足で靴を履いている。足元はすっかり春なのか、寒い所から来たので日本は暖かく感じているのか。カメラに慣れていないので慌てたショットらしくなった。

 

春を感じる足元

 
Today's Photo その3499 2018/3/16
ユナイテッド航空

 久々の雨となったが、暖かい春の雨である。これで草木は一気に春の訪れを感じ、新芽を膨らませる水分とパワーが補給されたに違いない。銀座の柳も新芽が芽吹き、散り忘れた去年の葉が大慌てだ。このところのスギ花粉の大量飛散も雨で流されたのでは。

 ユナイテッド航空の手荷物、貨物をとして預かった犬の扱いに不手際が目立っている。アメリカでは一番信頼のおける航空会社であるが、人為的ミスなのかシステムのエラーなのか。このところハワイに行く際には必ず利用しているユナイテッド航空だが、機内食は旨くない。ファーストクラスの食事が不味いのであるから、もうそれ以上の味は期待出来ない。ファーストクラスとビジネスクラスはメインディッシュは同じで、品数に差がある。エコノミーは乗ったことが無いので分からないが、ビジネスクラスより旨い訳がない。機内食はアジアの航空会社の方が日本人に合うのではないだろうか。

 今日の一枚はハイアングルから銀座歩行者天国を撮影する外国人観光客である。背の高い男性に肩車をされた女性の目線は地上三メートルを超えているだろうか。通常と異なるアングルから撮影した写真はどのように写るのか、一度見たいものである。最近ではドローンを利用したハイアングルの映像を目にする機会が増えたが、仕掛けがコンパクトなところが素晴らしい。クレーンを用意したり、ヘリをチャーターして空撮を行うことを考えれば、コストは大幅ダウンである。

 

銀座ハイアングル

 
Today's Photo その3498 2018/3/15
花よりママ

 桜の開花予想通りに、高知で最初の開花宣言が行われた。昨日、今日の暖かさで一段と桜の蕾も膨らみ、来週早々には東京でも開花宣言となりそうである。各地の桜祭りと満開の時期は重なるのであろうか。それにしても暖かい日が続く今年の春の訪れである。

 撮影日和となったが、昨日の今日ということで家でゴロゴロ。昨日のシャッターチャンスに巡り合えなかったことを思うと、今日出掛けても同じ可能性が高い。ちょっと間を置いて、気を取り直しての撮影の方が賢明である。どうでもいい物にやたらシャッターを押して喜んでいる連中が多々いるが、感動が無ければシャッターは押せない。何で写真にしたのかが伝わって来ないような写真を撮っているうちはまだまだだ。

 今日の一枚は銀座のクラブの入り口に生けられた桜である。何桜かは分からないが、枝ではなくて幹ごと切り取って並べられている。根は付いていないので桜が散ればお役御免となり、可燃ごみと化すだけで自然保護とは遠い世界である。客寄せのために生木の桜を犠牲にする銀座のクラブの恐ろしさに、シャッターを切った次第である。間違っても桜が美しくて撮影したのではない。

 銀座ライオンビヤホールでは造花の桜を店内に飾り、花見気分でビールを楽しめるようにしている。造花の下では味気ないが、それでも自然保護には違いない。

 

我儘なクラブのママ

 
Today's Photo その3497 2018/3/14
感動の少ない銀座

 四月下旬の暖かさとなり、短パン半袖でも歩けるような気温でした。暖かさに誘われて銀座に撮影に出掛けたが、まぁがっかりする程シャッターチャンスに巡り合わなかった。毎回毎回撮影出来れば言うこと無しだが、狩猟と一緒で獲物がいなければ鉄砲を撃つチャンスが生まれない。銀座の街は中国陣だらけで、汚らしい連中の写真はもうたくさんだし、中国人相手の宣伝カーまで走っているし。

 新しいカメラの実戦投入二回目となるが、やはり親指AFボタンの位置を指が探している状態が続いている。特に縦位置で撮影する場合、バッテリーグリップのAFボタンとAEボタンが区別し辛い。これでは一瞬のチャンスを逃してしまうが、幸いにも今日は一瞬のチャンスさえ無かった。

 今日の一枚はホテルのエントランスを撮影している観光客です。どこの国から来たのか分かりませんが、女性のズボンは応援団長が着ている学生服並みの太さです。その昔日本ではパンタロンなんてのが流行りましたが、それとも違いますね。

 

花の応援団

 
Today's Photo その3496 2018/3/13
開花予想

 明日からの暖かさで全国的に桜の開花予想が前倒しとなりました。各地の桜祭りの実行委員会は右往左往しているのではないでしょうか。花見シーズンを睨みながら、仕入れのタイミングを読むバイヤーも気が気ではありません。スーパー、コンビニでは消費者の知らない所で大騒ぎとなっていそうです。昨年のだらだらと続いた花見シーズンに比べると今年はパッと咲いて、パッと散る短期決戦型となりそうです。

 メジャーリーガーのイチロー選手は古巣のマリナーズに戻ったにもかかわらず、体力の衰えを感じさせるようなオープン戦の内容です。ベテランだこそどのような状況でもヒットを打つのか、ベテランだこそ開幕に向けて今は調整しているのか。イチローイコール安打というイメージが強いせいでしょうね。年を重ねたアスリート特有のもどかしさとならなければ良いのですが。

 今日の一枚は銀座歩行者天国にベビーカートで来た子供です。この日は空気が冷たい銀座でしたが、寝ている子供は寒くなかったのでしょうか。ウサギ、アヒル、クマに囲まれて、どんな夢を見ているのでしょう。

 子供の頃の銀座の記憶は夜店のアセチレン灯、光るヨーヨー、不二家のフランスキャラメルのサイン看板でした。

 

銀座の白昼夢

 
Today's Photo その3495 2018/3/12
フレームアウト

 今週は一段と春らしさが感じられ、同時にスギ花粉飛散のピークとも言われている。急激に暖かくなると、スギ花粉もそれに呼応して飛散する量が増えるようだ。ってことは今週を乗り切れば何とかなるのか。歯科の定期検診を受けて来たが、担当医が三月で退職とのこと、春は人事異動のシーズンである。別の病院でも担当医三名のうち二名が退職し、この春は担当医が一気に動くことになる。何れも病院組織なので、引継ぎが行われ担当が変わるだけの話で診療内容は同じ筈である。

 このところ日本に滞在する外国人による暴力事件が報じられているが、日本も物騒になりつつある。日本人同士の阿吽の呼吸もへったくれも無い連中が好き放題日本で暴れているのであるから、警察もしっかり取り締まって欲しい。日本人よりも厳しい刑を科すなどして、日本で罪を犯すとそれなりのペナルティがあることを分からせないと駄目だ。日本の警察は殴らないので中国よりも犯罪を犯し易いなどと中国人がほざいてるなんぞは論外である。

 今日の一枚はアンドレ・ルコントから出て来た外国人である。訳の分からん中国人観光客が中を覗き込んでいることもあるが、中国人にフランス菓子は似合わない。80年代に青山一丁目駅に隣接したビルにルコントのフレンチのレストランがあり、伊勢丹にも出店していた。ルコント氏が亡くなり一時は閉店したが、お弟子さんがルコント再開を目指し、銀座に洋菓子の店を出すまでになった。青一のルコントを覚えている人も少なくなった。

 

アンドレ・ルコント

 
Today's Photo その3494 2018/3/11
フレームアウト

 春の訪れが毎日感じられる気候だが、スギ花粉が飛んでいる。何かの拍子にくしゃみが出たり、目が痒くなったりするが、花粉症真っ盛りの頃に比べると雲泥の差である。少なくとも花粉症を意識することが無くなったのは有難い。40年以上も花粉症を経験したのだから、終わりになるのは当然のことかもしれない。花粉症の言葉すらない時代である。裕福な家庭だったので食生活も周りに比べると差があり、当時の日本人とは食している物が異なっていたのであろう。最近になって標準的な日本人の食う物が欧米化して、花粉症が普及したようだ。昔は貧乏人は花粉症になれなかった。

 今日の一枚は昨日の続編である。昨日の写真は撮影現場の舞台裏が分かるようにしたが、撮影スタッフとかを排除するとウエディングフォトの出来上がりだ。後は通行人とかが途切れるまで待って撮影すれば完璧であるが、ウエディングフォトの撮影を頼まれた訳では無いのでそんなことはしない。花嫁のベールが風でそよいでるかのようであるが、スタッフのネーチャンが引っ張ている。やらせ写真の世界なんてそんな物で、ストリートフォトとは程遠い。



顔近くねぇ
 
Today's Photo その3493 2018/3/10
久々の銀座

 車の点検を頼んでいる合間に銀座に撮影に出掛けて来ました。昨夜も少しだけ銀座を撮影したのですが、二日連続で新しいカメラのフィールドテストです。まだ細かい設定が決まらず、自由自在とは行きませんがそろそろ実戦で使い込まないといつまで経ってもテスト期間中になってしまいます。AFボタンとAボタンの区別を指が覚えられず、一瞬の迷いがシャッターチャンスを逃しているかのようです。それとフィールドで撮影する際にはAFが追従していないような印象があり、ピンボケ量産です。早くカメラに慣れるためにも、もう少し撮影で使い込まねば。

 今日の一枚は春がちょっとだけ後退して、空気の冷たい銀座中央通りです。ダウンを着て、花粉症対策のマスクを着用している人が大勢いる中、ウエディングの前撮りが行われていました。花嫁は両肩を出して何とも寒そうですが、本人はそんなことは気にならないのでしょうね。周りの人を写さなければ、春のウエディング特集のグラビア写真のようになりそうです。写真の世界は季節を先取りです。

 

春らしい花嫁と冬の歩行者

 
Today's Photo その3492 2018/3/9
春の嵐第二弾

 寒い冬が続いたが、今度は暖かい春の嵐が通り抜けている。今シーズン二回目となる春の嵐だが、もうこれで冬眠から目が覚めないような動植物は終わっている。桜の開花も当初の予定より早まり、桜祭りのスケジューリングに右往左往している団体も少なくないのでは。ここ一か月の予報でも平年よりも気温が高いと予想され、開花予想が遅れることは無さそうだ。

 桜がシアトルの街にも訪れた。といっても実際の花ではなく、メジャーリーガーのイチローの今季の契約先がマリナーズに決まった。会見でも笑顔を見せ、早速のキャンプでもうれしそうな顔でチームメートと話していた。今期はさらなる活躍をして、来期以降もマリナーズと契約出来るように祈っている。少なくともオリンピックよりは関心があることに間違いない。

 オリンピック参加を契機に南朝鮮に急激に対話姿勢を示した北朝鮮だが、対アメリカに対しても強いメッセージを送ったようで、トランプ大統領との直接会談が実現しそうである。経済制裁が功を奏したのか、朝鮮民族特有の狡猾外交なのか、北の将軍様は何を目指すのだろうか。

 今日の一枚はカラカウア・アベニューのワイキキの東端、かパ古殿交差点近くのレストランである。サンセットを眺めるには最高のロケーションであるが、日差しが暑そうだ。夜も盛り上がっていて、一度訪れてみたいと思っている。いつも宿泊しているサンセットにも程近く、すぐに部屋に戻れるロケーションも悪くない。当たりはずれの無いハンバーガーとかが良さげ。

 

サンセット・ディナー

 
Today's Photo その3491 2018/3/7
冬再びの寒さ

 冗談じゃないよって寒さとなり、ちょっと近所まで行くのにもダウンコートでフードを被る程です。明日は雨まで降りだし、この冬の最後の冷たい雨となりそうです。暖かさにすっかり慣れてしまった体にはちょっとした冷え込みでも厳しいものがありますね。今月初めに集中していた病院の定期検診も終わり、歯科のチェックを残すだけとなりました。検診終わり、冬終わり、新しいカメラ到着、撮影を阻害するものはすっかり排除されました。もうこれは天気次第で撮影しかないでしょ。

 冬のオリンピック出場をきっかけに、南北朝鮮の対話がスタートしている。北の将軍様が急に懐いて来た感は否めないが、我々日本民族には理解の出来ない朝鮮民族同士の行動である。民族間の対話は勝手にやってちょうだい。出来ることなら南だろうと来ただろうと朝鮮民族は日本から追い出して欲しいし。中国、朝鮮、ベトナム、タイ辺りから日本に来る留学生や実習生は日本に不法滞在したり、犯罪に手を染めたり、貧しい国の連中はやることも貧しい。貧乏人は日本に来るな。

 今日の一枚はブギーボードで波に乗ろうと海に飛び込んだ少年である。この年でも体はすっかり伝統的なハワイアン・スタイルで、これから先何処まで太るか楽しみである。一瞬の波の動きが止まり、水滴と化した波が少年の回りにこびりついているかのようである。ボードの上にも水飛沫が止まっている。

 ハワイの時間が止まった瞬間である。

 

輝く少年

 
Today's Photo その3490 2018/3/6
土筆見付け

 すっかり冬の気候に戻って、ポケットに手を突っ込みたくなる気温となった。それでもこのところの暖かさで、早くも土筆が顔を出していた。三月の初めに土筆を観たのは随分と久し振りのような気がする。春は苦味を味わう季節とか、土筆の卵とじなんてのを子供の頃に食べた記憶がある。土筆のサイズが不揃いなのが家庭料理で、規格サイズの土筆を出すのが料理屋である。見事にサイズが揃って束ねて売られている土筆を目にすると、人工的な胡散臭さを感じてしまう。

 今シーズンの去就が決まらず日本で自主トレを続けていたイチロー選手だが、古巣のマリナーズとの一年契約が決まったと報じられている。今年は多くのメジャー選手の移籍先が決まらず、合同自主トレすら行われているという異常事態とのことで、この時期まで契約出来なかった一因かもしれない。何れにしても年々衰える体力と戦うアスリートは大変である。イチローとかカズとか、怪我に気を付けて一年でも長く現役を続けて欲しいものだ。

 今日の一枚はマヒマヒのTシャツである。マヒマヒの料理はハワイでは珍しくないが、Tシャツはなかなか目にしないので追い掛けて撮影した。日本ではシイラと呼ばれている魚だが、幹事では魚辺に暑いと書くので、やはり南国ムードが漂っている。ところが東京湾とかでも獲れる魚で、水揚げが少ないので一般には流通しにくい魚だ。ハワイでも冷凍が主流で、生のマヒマヒは高級食材である。ハワイのシーフードレストランで、キャッチ・オブ・ザ・デイと書かれた中にフレッシュ・マヒマヒがあれば頼みたくなる一つである。

 スーパーでたまに売られているが、フライにして食べて、残りは翌日にサンドイッチにして食べるのも悪くない。

 

 

マヒマヒ・マン

 
Today's Photo その3489 2018/3/5
春の嵐第二弾

 暖かい風と嵐が一緒にやって来て、時折傘が役に立たないような雨が降る一日となった。所用があり首都高湾岸線を走ったが、トラックの横に付くと霧状の雨水がタイヤから発生し、まるで雲の中を走っているような感じだった。車両の性能とタイヤに守られて、雨中の高速走行も絶対的な安心感がある。このところの春風で埃まみれになっていた車はすっかりきれいになった。強風のレインボーブリッジでは隣を走るワンボックスカーが風に煽られて、ふらついて寄って来るのには閉口した。安定感の無い車はゆっくり走行車線を走るべきだわな。スピードも出ないのに追い越し車線に出るなんぞは百年早いわな、鈍の認識が足らん。

 今日の暖かい雨で一段と春が近付き、草木は冬眠から目を覚ます時期を悟ったに違いない。乾燥した冷たい冬から水分が十分に行き渡った暖かさになれば、草木は芽吹き季節となり、冬眠していた生物も活動を始める。自然の営みはうまく出来ているもので、気温が上がっても水分が無ければそうは行かない。季節の移ろいはどの季節であっても心地良いものである。会社員だった頃にシンガポールに出張に出掛けたが、現地の日本人駐在員は一年中同じ花が咲いていて、季節が変わらないと嘆いていた。

 今日の一枚は夕暮れのビーチでボール遊びに夢中の犬である。海に投げ込まれたボールを取って飼い主に渡し、また投げられたボールを取りに行くの繰り返しだ。海から上がってぶるぶると体を震わせて水を切ったり、ドヤ顔をしたり、観ている方も結構飽きないものである。波打ち際を歩く観光客も犬に負けじとボールを取りに海に入ったりすれば写真的には面白いのだが。

 ワイキキのビーチは今日ものんびりと暮れている。

 

至福の時間

 
Today's Photo その3488 2018/3/4
CP+2018閉幕

 三月になって連日の暖かさで、すっかり春が当たり前になっている。真冬のような寒さが週半ばには戻るとの予報もあるが、もう気分はすっかり春である。昨年はいつまで経っても暖かくならず、暖かい日が続かないイメージが強かったので、今年は素直に春を感じられるのかもしれない。

 横浜で行われていた映像関連の見本市も今日で終わり、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。世の中の景気回復が実感出来るのか、来場者数が気になるところである。カメラ人気とは相反して、写真集の人気はいま一つのようである。割と大きな本屋で写真のコーナーが分からず、店員に案内してもらったがそこには僅かな写真集と撮影ノウハウ本が並んでいた。無数にいる写真家の作品は本屋では売られておらず、いわゆるグラビアアイドルの写真集を除くとアートとしての写真集は微々たるものである。これではアート写真家は食って行けないな。職業ベースに乗って仕事をこなす以外に食い扶持は無さそうだ。出版業界の不景気はアート作品にも影響を及ぼし、ネット上からダウンロードするようなタイプが増えているのだろうか。写真集のずっしりとした重みを手に感じながらページをめくるなんてのはもう遠い昔のことかもしれない。夜中に酒を飲みながら、写真の世界に浸るなんてのは悪くないのだけれど。

 今日の一枚は夕暮れを迎えるワイキキのビーチでカメラを構える男性である。カメラよりも気になったのがカラフルな傘で、サーフボードが周囲に描かれている。西日を受けて傘の内側が輝き、ハワイらしさ満開である。この傘もABCストアで買ったのであろうか。

 

西日を受けて輝く傘

 
Today's Photo その3487 2018/3/3
スギ花粉大量飛散

 春の訪れと同時にスギ花粉が大量飛散しているようで、ちょっとだけ目が痒くなったので目薬を点した。そう言えばマスク姿の人を多く見掛けるようになったと思っていたら、花粉症の予防だった。五月の連休位まで続く花粉の季節だが、今では四人に一人は花粉症と言われている。花粉症という言葉が無い頃から発症していたので、最近は花粉症から卒業している。そんなにいつまでも付き合っていられるかってね。

 一週間前に割れてしまった歯の詰め物のセラミックを今日は入れ直して貰った。歯を削って型を取り、型通りの詰め物は以前と変わらない装用感である。前回のセラミックの詰め物の破損ということなのであろうか、今回は総て無料で行われた。今朝までの仮の詰め物の心地悪さから解放され、普通に物が噛めるようになったのは有難い限りである。

 今日の一枚はワイキキの東端、カラカウアとクヒオ・アベニューの間のレモン・ストリートである。名前も素晴らしいが、通りの正面にダイヤモンドヘッドが見える。こじんまりとした宿泊施設があり、一般の観光客はほとんど足を踏み入れない、ワイキキの喧騒とは無縁の場所である。近くで見るダイヤモンドヘッドは雄大である。

 

レモン・ストリートからのDH

 
Today's Photo その3486 2018/3/2
春一番

 昨夜吹いた強い南風は今日になって春一番と認定され、これで関東地方にも本格的な春の訪れとなった。桜の開花予想も一週間前倒しとなり、三月の気温は高いと予想されている。冬の寒さが厳しかった分、春の訪れは大急ぎのようである。明日の雛祭りは名実ともに春を感じさせてくれそうだ。

 今日は所用があり午前午後と外出していたために、新しく来たカメラと触れ合うチャンスが無かった。液晶保護のフィルムの到着が遅れていて、カメラを持ち出したくてもフィルムを張るまでは無理である。明日中には保護フィルムが到着するが、カトーレック便なので到着時間が全く読めない。午前中に来たり、日が暮れてから来たりである。

 中判デジタル用のレンズを購入した際に発行された全紙プリント無料券を持ってカメラ屋を訪れ、店頭のモニターで全紙プリントを発注した。完成は三週間後とやや時間が掛かり過ぎであるが、無料なので文句を言う筋合いではない。中判デジタルの解像度で全紙プリントをするとどうなるのか、その出来上がりが楽しみである。高校生の頃は白黒でプリントした印画紙を濡れたままパネルに貼り、乾燥してからテープで周りを養生してパネル仕上げにしたものである。四隅にしわが寄らないように貼るのがコツで、先輩のやる様子を見よう見まねで学んだものである。あの頃は皆自分のことが精一杯で、伝統的に写真部内では誰も教えてくれなかった。フィルム現像、引き伸ばし、撮影、総て独学である。ってか、写真なんてのは人から教わるものではないと教えられたのである。

 今日の一枚はワイキキの街を走るトロリーである。ハワイには市バスが網の目のように走っていて、ローカルは巧みに利用しているが観光客には行き先が分かり難いし、バス停も何処にあるのか、何処で降りるのか、初心者の頃はこの辺りは非常に心細かった。それでもいつの間には定期券を買って利用するようになり、さらにはレンタカーが当たり前のハワイ滞在となった。ハワイ初心者には優しい観光客向けのトロリーバスは安心、安全である。

 二階建てのバスと同じ高さで撮影したので、バスの迫力が感じられる写真となった。ハワイ初心者の頃にこんなバスがあったら、絶対に利用していただろうけれど。人里離れた場所に市バスで出掛けた時は何度も運転手に行き先を確認したりして、心細かったなぁ。当時はバスは25セントだった。

 

晴天仕様

 
Today's Photo その3485 2018/3/1
改めてミラーレス

 夜来の雨も通勤時間が過ぎる頃には上がり、暖かい春の日差しに恵まれた一日となった。半袖短パン姿のまま、ベランダでコーヒーが飲んだが、春を感じさせるには十分だった。長かった寒い冬はそろそろ終わりを告げ、今夜の風は春一番となるのであろうか。

 朝の九時前には新しいデジカメが届き、撮影のための設定で半日が終わった。設定の終えたカメラの内容をパソコンにコピーし、もう一台のカメラに移せば完了となる筈だった。ところが設定をコピーしたカメラはやたらフリーズし、さらに設定した内容は明らかに最初の一台と異なるのである。結局すべての設定を出荷状態に戻し、手動で設定を一から行うこととなった。何のために設定をパソコンに移すことが出来るようになったのか、バグなのか良く分からない。何れにしても二台のカメラの撮影設定をする羽目になった。

 シャッターの切れ味が鋭くなり、半押しのつもりでもシャッターが切れてしまう。親指AFに設定しているので実際にはシャッター半押しは何の動作もしないのだが。まるで猟銃と射撃銃のようなフィーリングの差である。やはりこの辺りが従来のコンシューマータイプとの差別化であろう。それとカメラ自体が一回り大きくなり、X-T2のこんなにコンパクトなのに比べると、子供用と大人用のような差別化が良い。

 今日の一枚は雨の降り続くワイキキで、店の前に積まれた土嚢である。日本では筈多袋と相場は決まっているが、ワイキキの土嚢はカラフルである。ドアの取っ手がオメガになっているのは時計のオメガのぶっティックだからで、エルメスはH、グッチはGをモチーフにしたロゴである。リゾートといえども高級ブティックの従業員はダークスーツで客を迎える。スーツ姿で土嚢を積んでいる処が観たかった。

 

土嚢もおしゃれ