昨夜吹いた強い南風は今日になって春一番と認定され、これで関東地方にも本格的な春の訪れとなった。桜の開花予想も一週間前倒しとなり、三月の気温は高いと予想されている。冬の寒さが厳しかった分、春の訪れは大急ぎのようである。明日の雛祭りは名実ともに春を感じさせてくれそうだ。
今日は所用があり午前午後と外出していたために、新しく来たカメラと触れ合うチャンスが無かった。液晶保護のフィルムの到着が遅れていて、カメラを持ち出したくてもフィルムを張るまでは無理である。明日中には保護フィルムが到着するが、カトーレック便なので到着時間が全く読めない。午前中に来たり、日が暮れてから来たりである。
中判デジタル用のレンズを購入した際に発行された全紙プリント無料券を持ってカメラ屋を訪れ、店頭のモニターで全紙プリントを発注した。完成は三週間後とやや時間が掛かり過ぎであるが、無料なので文句を言う筋合いではない。中判デジタルの解像度で全紙プリントをするとどうなるのか、その出来上がりが楽しみである。高校生の頃は白黒でプリントした印画紙を濡れたままパネルに貼り、乾燥してからテープで周りを養生してパネル仕上げにしたものである。四隅にしわが寄らないように貼るのがコツで、先輩のやる様子を見よう見まねで学んだものである。あの頃は皆自分のことが精一杯で、伝統的に写真部内では誰も教えてくれなかった。フィルム現像、引き伸ばし、撮影、総て独学である。ってか、写真なんてのは人から教わるものではないと教えられたのである。
今日の一枚はワイキキの街を走るトロリーである。ハワイには市バスが網の目のように走っていて、ローカルは巧みに利用しているが観光客には行き先が分かり難いし、バス停も何処にあるのか、何処で降りるのか、初心者の頃はこの辺りは非常に心細かった。それでもいつの間には定期券を買って利用するようになり、さらにはレンタカーが当たり前のハワイ滞在となった。ハワイ初心者には優しい観光客向けのトロリーバスは安心、安全である。
二階建てのバスと同じ高さで撮影したので、バスの迫力が感じられる写真となった。ハワイ初心者の頃にこんなバスがあったら、絶対に利用していただろうけれど。人里離れた場所に市バスで出掛けた時は何度も運転手に行き先を確認したりして、心細かったなぁ。当時はバスは25セントだった。
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