Today's Photo
Today's Photo その3620 2018/9/29
風速50mの予感

 九月も今日で終わり、今年も残り三か月となった。数時間後に大型の台風の最接近を控え、恐ろしい程に静まり返っている。東京近郷の公共交通機関は早々に今夜の運転を切り上げ、風速50mの台風に備えている。とばっちりを受けたのが商業施設やレジャー施設で、客や従業員の帰宅の足を確保するために早仕舞いを余儀なくされている。風の影響を受けそうなものをベランダから室内へと移動し、取り敢えずは嵐の通り過ぎるのを待つばかりである。

 五十日近く逃走していた容疑者が逮捕されたが、大阪の警察は本当にとろい。近畿圏を重点に捜索していたようだが、中国四国地方を逃げ回り、おまけに二人連れを装うなど完全に操作の裏を掻かれている。警察をここまで翻弄する知恵は別の方法で社会に役立てて欲しいものである。

 ストロボのファームウエアのアップを行った。かつてはメーカーに送ってファームアップをしていた時代もあったが、最近はパソコンに接続して自分でファームアップが可能な機種が増えつつある。ストロボと無線のトランスミッターをそれぞれファームアップしたが、ファームアップを行うソフトが新しくなっていることに気付かず、思いのほか時間が掛かってしまった。ファームアップ終了と同時にパソコンがクラッシュし、絶対にこれはファームアップソフトのバグである。winodwsの保護が自動的に働き、再起動して事無きを得たが下手すればwindowsの再インストールだったかも。それでもそれぞれの機種はバージョンが上がっていたので、目的は達成された。

 今日の一枚はツアーで銀座を巡る欧米人観光客である。中国人と違って整然としているし、みんなグリーンの携帯電話のような物をぶら下げている。実はこれはツアーガイドの音声を聞く装置で、イヤホンが耳に装着されている。説明を大人しく聞くなんてのは絶対に出来ない中国人は大声で話し、大声で電話をし、大陸の文化を銀座でも引き摺っている。

 ツアコンの掲げている旗は何処の国だろうか。

 

ツアー御一行様

 
Today's Photo その3620 2018/9/29
台風接近中

 大型の台風24号は勢力が衰えずに日本列島に近付きつつある。台風の通過している沖縄では車がひっくり返ったりしているが、九州や四国に近付く間にまだ勢力が発達するとの予報もある。明日の夕方から夜半に掛けて関東に接近し、今までに経験をしたことの無い風に見舞われるようだ。停電と窓ガラスが割れるのは避けたいところだが、こればかりはどうしようもない。昔の家なら雨戸なんてものがあったが、今はガラスの強度に頼るしか防ぎようはない。停電に備えてスマホ用の外付けバッテリーを充電したりしている。せめて外部との通信手段だけは確保したいところだ。

 停電で携帯電話の中継基地がダウンしたりするのであろうか。そうなると狼煙とか手旗信号とか、フラッシュライトでモールス信号とか、残念ながらどれも技術的に無知である。SOSのモールス信号だけは知っている。

 今日の一枚は銀座の歩行者天国で三脚を据えて撮影している外国人旅行者である。スマホで撮影する旅行客が多い中、一眼レフで三脚というところは評価したい。しかしながらレンズに装着したーフードは収納モードのままで役に立たず、三脚も二段しかないのか、エレベータのをフルに上げて不安定である。昼間の銀座で構図にこだわる建築写真以外、三脚は要らないでしょ。

 足元の金色のシューズに目が行ってしまった。

 

トリポッドの観光客

 
Today's Photo その3619 2018/9/28
フォトキナ

 またしても大型の台風が日本列島を直撃する。九月の初めに関空を麻痺させた台風と似たようなコースを辿りそうで、西日本は要注意である。関東は足早に通り過ぎる台風をやり過ごすだけなので、前回同様に大したことはなさそうだ。台風一過ならぬ台風前の快晴となり、昨日までの涼しさが嘘のように夏復活である。と言っても今朝はそれなりに涼しかったのだが、日が昇るに連れて気温は平年並みとなった。出掛ける時は暖房運転だった車のエアコンだが、途中からクーラーに代わった。フルオートのエアコンは暖め過ぎるとクーラーになり、クーラーで冷やし過ぎると暖房になることがある。

 今日もフォトキナからは大したニュースも届かず、どうやら今回はこれで終わりそうである。来年からは毎年春の開催となるので、カメラ関連メーカーは毎年新製品を出す羽目になりそうだ。旧製品のアップグレードが目玉になるような開発は無いのだろうか。

 今日の一枚は銀座和光のショーウィンドーに腰を下ろし、隣の木村屋で買った飲み物とパンを食う中国人である。日本人の感覚では銀座和光は特別な存在であり、そんな所に間違っても腰は下ろさない。一方で中国人のケツは常に腰を下ろす所を求めており、八丁目の天ぷらの天国は中国人が腰を下ろせないように水平部分に三角形のブロックを積んでいる。それにしても間の抜けた面をしている中国人である。田舎丸出し感が半端ない。

 

銀座和光と木村屋の紅葉

 
Today's Photo その3618 2018/9/27
打ち止め

 すっかり秋めいた感があり、東京では十月末とか十一月の気温となった。衣替え前と云うこともあり、ワイシャツ姿からコート姿まで様々な服装での出勤光景が報じられていた。近所のショッピングセンターが半年振りに再オープンし、食品スーパーやフードコートが想像以上の素晴らしさで大満足である。雨にもかかわらず近隣からチャリで来た暇人でごった返していた。当分の間は見物客で混雑しそうである。歩いて五分も掛からないので利便性が元に戻った。

 ドイツで開催されているフォトキナからはその後は大したニュースも伝わらず、早くも打ち止めであろうか。フルサイズのミラーレスが三社から発表され、シグマもフルサイズ参入を表明した。ライカ、パナソニック、シグマがライカLマウントで協業し、富士フィルムが一億画素の中判ミラーレスの開発終了、中判デジタルの廉価版発売、ライカが中判デジタルの新製品、めぼしいのはこんな物だろうか。特に興味をそそられる物も無く、秋の心は長閑である。撮影機材はもう十分に手元に揃えてある。

 今日の一枚は銀新型iPhoneの発売で混雑する銀座アップルストアである。新製品に触れようと大人は大騒ぎだが、左隅の子供はそんな喧騒をよそに自分の世界に入り込んでいる。と言いつつも、子供が手にしているのはスマホである。これが絵本か何かであればさらに微笑ましいのだが、今時はタブレットやスマホが子供の時から当たり前となっている。

 

アップル少年

 
Today's Photo その3617 2018/9/26
パナソニック、お前もか

 ドイツで開催されているフォトキナのプレス発表で、続々と新製品が明らかになりつつある。その多くは既に発表予定とされており、情報が堂々とリークしているようだ。先日ニコンとキヤノンがフルサイズのミラーレスカメラを発表したが、ここに来てパナソニックもフルサイズのミラーレスに参入した。これまではフォーサーズのミラーレスを製品化していたパナソニックだが、シグマ、ライカと組んでレンズマウントの統一規格協業を宣言した。パナソニックのカメラはソニー同様に家電メーカーとしてのイメージが先行してしまうが、パナソニックのフルサイズカメラを買うか。フルサイズのミラーレス市場はニッチで、それを四社で食い潰し合うのだろうか。

 一方で富士フィルムは中判デジカメの廉価版を発表し、さらには一億画素の中判カメラも発表した。これはもうごく限られたマーケット向けだが、ある意味ではプロの要求を総てそろえた形である。APS-Cと中判カメラを発売し、敢えてフルサイズをすっ飛ばしたところが他社の追従を許さない格好となっている。写真館とかの需要もくみ取りつつ、商業カメラの分野でのマーケット展開を目指している。

 ここ数日はまだまだ新製品情報が報じられそうだ。

 今日の一枚は銀座の歩行者天国で、白い布をモモンガーのように広げて日差しを避ける中国人観光客である。いい大人がスーパーマンのマントのような物を拡げているが、何でもありの中国である。左の隅ではナショナルカラーの赤を着た中国人が何かやっている。銀座の街から中国人がいなくなる日は来るのだろうか。

 ハイライトとシャドーの共存する写真は白飛びしないようにハイライトを抑え、黒潰れしないようにシャドーを持ち上げて無難に処理しがちだが、今回は敢えてシャドーは持ち上げないように心掛けた。見せたいのは白い布で、シャドーは別に黒潰れていても気にしない。もっと自由に表現したいし。

 

中国産モモンガー

 
Today's Photo その3616 2018/9/25
貴乃花部屋の終焉

 昨夜は遅くなるとすっかり雲で覆われ、明るかった月も全く見えなくなってしまった。その雲の厚みが今日の大雨に繋がった。午後になって首都高湾岸線を走っていると急に大雨となり、ワイパーは自動から手動の最速に切り替えたが、前が良く見えない程である。走行する車は軒並み速度を落とし、視界を確保するのに懸命だった。今のマスタングになって三年以上経過するが、初めて前後のスモークライトを点灯させて走った。フロントのスモークライトは普通だが、最近の車は後方にも赤色のスモークライトが用意されている。視界不良で追突されることを避けるためには有効である。

 何かとお騒がせの今年のスポーツ界だが、ここに来て貴乃花親方が相撲協会に辞表を提出して、マスコミは大騒ぎとなっていた。相撲協会理事長に対する最後の一刺しを鮮やかに決めた蜂の貴乃花、横綱のプライドと引き際を印象付けた。貴乃花部屋の終焉を迎え、関取三人が満開の桜の散り際である。

 今日の一枚は銀座の観光客では珍しいインド人である。インドカレーの店の従業員だか客引きのインド人はそれほど珍しくないが、観光客は数える程しか目にしない。いささか見飽きた中国人観光客に比べるとそれなりに新鮮である。女性の効いている服の色使いやデザインは素晴らしい物がある。一方で中国人観光客の殆どは貧相な服装が多い。

 

輝くインド人

 
Today's Photo その3615 2018/9/24
中秋の名月

 旧暦の八月十五日、中秋の名月は予想に反してまだ夏の感が残る東京から目出ることが出来た。駄目元でお供えのお月見団子を買ったが、月を見ながら戴くのが正しい食し方なのだろうか。花札に付き見て一杯なんてのがあったような、無かったような。明日は満月だが、あいにくの雨模様になるとの天気予報だ。

 26日からはドイツでフォトキナが開催され、各社からカメラ関連の新製品が展示される。先駆けて発表された製品もあるが、開幕直前とか当日にサプライズ発表される製品もあり、しばらくはニュースから目が離せない。各種憶測も飛び交い、ある意味開催前が最大の楽しさかもしれない。

 自民党の総裁選で安倍総理が三選を果たしたが、対抗の石破が善戦したか否かが騒がれている。石破は自ら善戦したと述べているが、自ら善戦と言った時点で大負けである。総理大臣イコール自民党総裁ではないので、国会議員の投票で総理大臣が指名される。自民党の地方票をいくら獲得しても、国会議員の票を多く握った方が内閣総理大臣である。石破は外野の応援が在っても、総理大臣にはなれなかった。これを前線と自ら述べたのはやはり負け犬の遠吠えである。麻生副総理のコメントが素晴らしい。

 今日の一枚は昨日の見上げる女性の続きで、颯爽と銀座の街を歩き出した写真である。背景に写っているどの女性よりも輝いているのは明らかで、スターのようなオーラが感じられる。こういうシーンを目にしてシャッターを押さない、あるいは撮影を試みても写真として残すことが出来ないようであれば、感性を磨くと同時に撮影技術を磨かなければならない。

 写真を見ただけで撮影者が何を写したかったのかが明確に伝わるように、絞り開放でターゲットだけにピントが来るように撮影している。そのためには一番明るいレンズが必須である。

 

オーラを写す

 
Today's Photo その3614 2018/9/23
秋めいた夏

 彼岸にもかかわらず、夏が戻って来た感がある。それでも真夏の頃に比べると遥かに空気は涼しくなり、久し振りに銀座歩行者天国の撮影となった。それにしても中国人が一段と増えて、もうチャイナタウンと云っても過言ではなくなった。大した買い物もせずに、一体中国人観光客は何しに銀座を訪れているのか。かつては温水便座と炊飯器を抱えて銀座の街を闊歩していた中国人だが、免税家電のラオックスの路面店は撤退した。爆買いなんて言葉が死語になりつつある銀座だが、中国人観光客の数は当時よりも多くなっている。円安が影響しているのか。

 マニュアルフォーカスの腕が鈍っており、ちょっと撮影の間が空き過ぎたのが原因である。ピントが来ているつもりで撮影しているのだが、画像を拡大して確認するとボケているのでがっかりである。それでも後半は何とかピントが来るようになったのは救いである。

 今日の一枚は銀座の空を見上げる女性である。目線の先にはヤマハのビルがあるのだが、見上げる程の物だろうか。興味は人それぞれで構わないのだが、そのお陰でシャッターチャンスを与えられた。アジアの大国の観光客に比べて、同じ赤でも着こなしとか色使いとかが素晴らしい。日本人にもこう云うセンスはなかなか持ち合わせていないような気がする。

 日本の教育は個性を主張しないことに重きを置いていた。今もそうだろうか。

 

色遣いの素晴らしさ

 
Today's Photo その3613 2018/9/22
秋めいた夏

 この秋はニコン、キヤノンとフルサイズのミラーレスカメラを発表したが、一部の特殊用途を除いて一眼レフの需要がかつてのフィルムカメラのように衰退するとの報道がある。フルサイズのミラーレスカメラではソニーが数年前から発売しており、一眼レフに絶対の地位を築いていたニコンもキヤノンも相手にしていなかった。ところがこのところの一眼レフの売れ行き不振に危機感を覚え、ミラーレスカメラへと軸足を移した二大メーカーである。果たしてこの読みは当たるのであろうか。二年後の東京オリンピックには間に合わないので、報道関連はしばらく一眼レフを使い続けるようである。

 今日の一枚は銀座の地下通路を傘をさして歩く小学生である。狭い通路を傘を振り回して歩くので、後ろの駅員に注意をされてしまった。外は雨が降り出しており、傘を差したければ歩道を歩けば良いのに。制服がアルマーニになると騒がれた例の銀座の小学生である。

 

地下通路の傘

 
Today's Photo その3612 2018/9/21
秋めいた夏

 このところすっかり雨が定着し、ゲリラ豪雨だったり、秋雨だったり、彼岸を目に季節は一歩も二歩も進んだようだ。最低気温が二十度を下回り、家中のエアコンをオフにした。雨が降ると必然的に車で出掛けることが多くなり、しっかり降る雨は車をピカピカに磨き上げてくれた。四月の車検で洗車して貰ってから一度も洗っていなかった車はくすんでいたが、チタンコーティングのお陰で新車の輝きが戻った。台風の潮風によるべた付きからも解放された。恵みの雨とはこのことである。

 二年前からアメリカのフォードが提唱していたリコールがようやく日本でも行われ、修理のために三時間ばかり車を預けることになった。その間に銀座に出掛け、雨の中を少しだけ撮影した。傘を片手に撮影したのは生まれて初めての経験だが、傘は閉じたままだ。最近のカメラとレンズは防滴仕様となっており、多少の雨なんぞは全く気にする必要が無い。

 今日の一枚はソニービルの跡地である。東京オリンピックに向けて建設ラッシュの銀座だが、そんな中で敢えてオリンピック後に新しいビルの建設を決めたソニーは発想が素晴らしい。パークとして公開している跡地だが、地下二階のローラースケートリンクも極狭で、何だかがっかりである。更地のままだと固定資産税が高くなるので、その対策であろうか。 

 

ソニービル跡地

 
Today's Photo その3611 2018/9/17
ゲリラ豪雨一番

 この夏は東京でもあちこちでゲリラ豪雨が発生し、排水が追い付かない映像がたびたび放映されていた。然しながら新浦安方面はことごとく雨が掠り、夕立らしい雨すら全くないまま夏が終わりそうだった。ところがようやく今日になってゲリラ豪雨の洗礼を受け、もう二時間近くも土砂降りの雨が続いている。ニュータウンと云うことで排水機能は万全なので、道路が冠水することも無く大地の恵みを静かに受け入れている。BS放送の映画が佳境に入った頃に映像が消え、パラボラアンテナに電波が届かなくなった。途中に強烈な雨が降り、電波が拡散されていた。電波強度は通常では60程度あるが、映像が消えた時は電波強度は軒並み一桁台だった。一方でCS放送は経路が異なるので電波障害はなかった。通信衛星の位置によって随分と状況が異なっていた。

 今日の一枚は異常に背の高い外国人観光客に感動した写真である。日本人よりも頭二つは抜きん出ており、何処へ行ってもさぞかし周りが良く見渡せることであろう。背の高い人の目線で撮影したら、一般人とは違う写真になるのではないだろうか。長身を生かしてストリートフォトを撮影して欲しいものである。 

 

long tall guy

 
Today's Photo その3610 2018/9/16
秋の風情

 連休中日は曇り空ながらも時折日が差し、この季節としてはやや涼しい一日となった。雨上がりの草叢からはコオロギの鳴き声が聞こえ、うるさかった蝉の声が懐かしく感じられる。日の入りの時間が日々早くなっていることを感じつつも、まだまだ夏と思い続けていたい気持ちとは裏腹に、来週末は早くも秋の彼岸を迎えることとなる。

 中秋の名月とかお月見とか秋の風情はこれからだが、昨今では早々にハロウィーンで盛り上がっている。TDRのハロウィーン普及に寄与した感は大変なもので、三十以下の人は生まれた時からハロウィーンである。クリスチャンでもあるまいし、クリスマスだのバレンタインだの騒ぎ過ぎだぞ日本人。

 西洋文化にかぶれている日本人だが、アジア四十カ国中三十九位が日本人の英会話能力とか。早い話がアジアでワースト一位、二位を争う程の英語が話せない国民である。アニメブームで日本語を弁虚子、流暢に日本語を話す外国人が増えているが、日本の英語教育効果のレベルは明治から変わっていない。ローマ字文化でガラパゴス化しても、日本にいる限りは何の不自由も感じられない。こんなことで二年後のオリンピックはどうなるのか。

 今日の一枚は車を陸送するのが目的なのか、ゲリラ的にショールーム的に見せるのが目的なのか、銀座の裏通りで見掛けた赤と黄色のフェラーリである。赤い車に露出を合わせると黄色の車とその背景のビルが白飛びしてしまうし、かと言って白飛びしないように露出を合わせると今度は赤い車が黒潰れしてしまう。つまりデジタルカメラの表現できる明るさの範囲を超えている構図なので、こうなると三脚で固定して露出を少しずつ変化させて複数枚撮影して、画像処理で暗部と明部の両方を使う方法がある。ストリートフォトは手持ちなので、三脚は使えない。そうなると背景が白飛びしないぎりぎりで撮影して、赤い車の暗部を画像処理で持ち上げ、なおかつ背景から黄色い車の部分をグラーデーションで明るさを下げる画像処理が必要だ。

 さらっと画像処理して暗部も明部も自然に表現したが、中判デジタルのラチチュードの広さが無ければとても無理だ。大きな撮像素子の余裕を見せ付ける写真となった。手前にいる歩行者がポイントで、ストリートフォトは人が入ってなんぼである。歩行者が画面に入っているうちに、露出を選んで撮影するのはそれなりである。

 

ハイライト、シャドー、そして人

 
Today's Photo その3609 2018/9/15
関空復活

 涼しい雨に当たり前のように順応している。つい先日までの真夏が遠い昔のように感じられる。売れ筋がかき氷から翌日にはおでんに代わっているような気温の急変で、海の家やプールもさっさとお終いとなっている。まるでクリスマスの翌日の正月飾りのような潔さのようで、何とも日本人好みの季節の変わり目となってしまった。

 関西を襲った台風により関空は冠水し、連絡橋はタンカーが破壊していた映像は記憶に新しいが、連休明けには鉄道が開通するとか。水没したA滑走路も使用されるようになり、日本の復興能力の高さを改めて感じさせられた。災害の直後には空港機能は数か月は回復しないと予想されていた。

 今日の一枚は真夏の銀座でコートを羽織っている女性である。まるで消防の着るような裏地で、完全防水のように感じさせられる。背中のyourに×が記されているが、これまた意味不明である。誰の言葉を期待しているのだろう。訳の分からないのがストリートである。

 かつてはこのような写真は頭が切れているので何かと言われていたが、昨今では切れているのが当たり前みたいになりつつある。写真は自由に摂るのが自然なことで、もう少し全体を入れよとか日の丸構図だとか、下らない論評を加えてでかい面をしている写真評論家がたくさんいる。茶道や華道ではないのであるからして、家元面してはいけない。そいつらにピッタリの背中のメッセージである。

 

真夏のコート

 
Today's Photo その3608 2018/9/14
iPhone新機種発表

 三連休は生憎の雨となりそうである。最近の涼しさにすっかり慣れてしまった体に、連休明けの夏の気候はさぞかし暑く感じられそうだ。

 毎年秋恒例のアップルのiphoneとapple watchiの新製品が発表された。スマホに十万円以上掛ける気もせず、現状の製品で何の不自由も感じないので特に買い替える気もしない。apple watchは数か月前に買い替えたばかりだし、日本では導入されない心電図機能なんてのも不要だ。点灯した場合に金融連絡をする機能も含まれているようだが、年寄り向けの機能は果たして役に立つのだろうか。apple watchを利用している年寄りなんていないし、心電図を気にしたり転倒したりする老人のレベルではapple watchは扱える訳もない。頑張ってもガラケー止まりである。日本の話だが、アメリカでは年寄りが使うのか。何処の国でも年寄りのレベルは変わりそうもない気がする。

 今日の一枚は雷雨を予感させる雲と明日の晴れを約束する夕焼けである。このところの温暖化で昔のような夕立なんて風情は程遠くなり、ゲリラ豪雨を日常となってしまった。南国ではスコールなんて言葉が使われいるが、日本の場合は雹が降ったりするのでゲリラ豪雨の方がしっくり来るようだ。

 

焼ける金床雲

 
Today's Photo その3607 2018/9/11
秋が来た

 秋雨前線による雨が上がり、一気に秋の気候となった。あの息の詰まりそうな暑さから解放されたのは何か月振りであろうか。数日後にはまた夏が戻って来そうな雰囲気ではあるが、雨上がりの朝はコオロギが鳴いていた。そう言えば台風以降は蝉の声が聞こえなくなっていた。季節は確実に変わりつつある。折角涼しくなったにもかかわらず、このところ色々とバタバタしていて、撮影に出掛ける気分ではない。心が安定していないとカメラを持って街に出ても撮影に集中出来ない。写真道とは言わないが、茶道や華道のようにまず心を静めてからでないと撮影対象が見えて来ないような気がする。

 今日の一枚は先日電池と時計バンドを交換した十数年前のタイメックスである。文字盤にオレンジ色が使われいたので、オレンジ色の時計バンドにしたがこれは大正解である。千波のオリジナルは黒の時計バンドだった。

 普段はストリートフォトしか撮影しないが、時計を撮影しようとしてスマホを使用してみたが結構難しい。何度やっても手ブレはするし、思ったようなアングルに固定するのが出来なかった。スマホでこんなに苦労するなら一層のこと普通のカメラで撮影しようと、X-H1にライカR用のマクロレンズを付けて撮影した。カメラ自体に手振れ補正が付いており、他社製レンズでもこれは作動するので便利である。世の中で撮影されている写真の多くはスマホで撮影されていると言われているが、やっぱりスマホで写真は撮れないな。

 この時計はデジタルとアナログでそれぞれ異なる時刻を設定出来るので、ハワイのローカルタイムをアナログに、デジタル時計に日本の時間を設定してハワイで使っていた。まだスマホの無い頃で、デュアルタイム表示の腕時計は種類が限られていた。本来はトライアスロン用なのであるが、ラップタイムとかストップウオッチとかは使ったことが無い。

 

タイメックス復活

 
Today's Photo その3606 2018/9/9
カメラ老舗メーカーの決断

 今週は夏が戻り、暑い日が続いていたが週明けの雨の後は秋めいて来るとの天気予報だ。夏至の頃に比べると日没は一時間も早くなり、夏の勢いが衰えつつあるのは日々感じられる。四季の豊かな日本で暮らしていることを感謝したくなる季節の変わり目の頃である。

 ニコン、キヤノンとカメラの二大メーカーが揃ってフルサイズのミラーレスカメラを発表したが、従来の一眼レフよりミラーレスカメラの方が売れている事実に食い付いた格好だ。本格的なカメラを欲するユーザーはフルサイズの一眼レフとミラーレスの選択肢を持つことになったが、メーカーの思惑通りにミラーレスに食い付くだろうか。フルサイズに憧れるユーザーは一眼レフではないだろうか。パナソニック、オリンパス、富士フィルのように最初からフルサイズよりも小さい撮像素子に特化したメーカーはレンズも最初からミラーレスに合わせて開発しているので、レンズとの組み合わせは最適になっている。一方でフィルム時代のフォーマットに固執しているニコンやキヤノンは私費ガンレフ用レンズとミラーレス用レンズの併売となり、商品開発及び在庫的にも非効率である。かと言って一眼レフを止める訳にも行かず、ミラーレスに対する期待が過剰なのではないだろうか。フィルムカメラが終わり、ほとんど総てがデジタルカメラになったようには、ニコンやキヤノンは一眼レフカメラを終わりに出来ない。

 キヤノンの一眼レフとそれに適したレンズを総て処分して富士フィルムのシステムにしたが、キヤノンのシステムに対して未練も魅力も感じなくなったからである。大きく、重いレンズとカメラで撮影した画像と富士フィルムの小型軽量のシステムで撮影した画像ではむしろ富士フィルムのようが優れており、将来に対する気迫も感じられた。フィルムカメラの頃は写真はレンズとカメラで決まるが、デジタルではカメラとレンズと画像処理によって決まる。画像処理のソフトも各メーカーのよって異なるが、lightroomの組み合わせで処理した画像は富士フィルムの方がキヤノンよりも優れているように感じられた。キヤノンも富士フィルムもメーカー独自の画像処理ソフトを提供しているが、これはどちらも使い辛いし、使う気がしない。photoshopに慣れているとlightrroomはより直感的で写真に特化している。特殊な画像処理ならphotoshopだが、余計なレタッチをしないのであればlightroomの方が画像管理を含めて便利である。

 フルサイズのミラーレスはライカMを二台使っているが、これはキヤノンとカフジフィルムとはコンセプトが異なるし、カメラやレンズの価格帯も別格である。価格を気にせずに最高の物を商品として出し、それに価値を感じるのであればお買い上げ下さい的な、決して薄利多売ではない。

 今日の一枚はみゆき通りの歩道の幅一杯に広がった中国人ツアー一行である。中国人は道を他人のために空けるという文化が無いようで、自分達の目的を最優先する国民だ。ガイドも他の通行に邪魔にならないように誘導する気も無く、中国人の行く所はたちまち中国になる。

 関空の国際線が大幅減少し、大阪の街は外国人観光客が少なくてビジネスが成り立たないとか。いつから大阪は外国人に依存する待ちになったのか。銀座は間違っても外国人観光客に依存しているなんてことはないだろう。連中はマツキヨ以外で買い物をしていないし、中国人が押し寄せるような店はユニクロとGUで、地方の都市で間に合うし。

 

リトル中国

 
Today's Photo その3605 2018/9/7
サンプル画像

 強い地震に見舞われた北海道では電力ラインが半数ほど回復し、少しずつ日常を取り戻しつつある。一方で関空では国内線が離発着を開始し、国際線も近く再開するとか。水没した第一滑走路も一週間程度で復旧するとか、驚異的な速度で元に戻りつつある。何れにしても都市の脆さが露呈した今回の台風と地震だが、東京も他人ごとではない。日本は外国人観光客の誘致に力を入れているが、一方で緊急時の情報発信が機能していないような。言葉の通じないよその国で、台風やら地震やら未経験の災害に遭遇すれば不安は募るばかりである。

 間もなくドイツで開催される映像機器関連の見本市に合わすように、各社からカメラやレンズの新製品が発表されている。新製品の細かい仕様よりもサンプル画像を観る方が分かり易いのであるが、サンプル画像が実に下らない物を撮影している。レンズなり、カメラなりの性能が一眼発揮出来るような物を撮影したがるのは分からないではないが、果たしてユーザーがそんな写真を撮影するために購入するかどうか。真を写したサンプル画像が一つも無いのは大きな間違いである。メーカーもフォトグラファーも写真の原点に戻って撮影すべきではないだろうか。

 今日の一枚は夫婦で黒服を着て、築地で卵を食べている中国人観光客である。東京の夏は黒服では無理である。日本人にとっても甘すぎる卵焼きだが、外国人はどのように感じているのだろうか。

 砂糖が貴重品だった頃の甘味イコール旨さみたいな料理だが、そろそろ甘さ控えめにして欲しいものである。佃煮の濃い味付けと厚焼き玉子の甘さは耐えられない。それと稲荷寿司の味付けの濃さにも閉口ものである。立ち上がれ、薄味派! 

 

玉を食う夫婦

 
Today's Photo その3604 2018/9/6
富士フィルムの新製品

 関西を襲った台風の記憶がまだ新しいうちに、何と今度は北海道で震度7を記録する地震の被害が拡大した。連日の天変地異報道に、何だか感覚が麻痺しつつある。夢か現か、まぼろしーっ!全道の電力がダウンするなんてのは余りにも悲惨である。バックアップ体制の整っているパワーラインが逆に仇になったような。別系統のパワーラインを備えることが必要なのかもしれない。

 一方でスマホや携帯電話のバッテリー切れが停電した地域で続出しているが、個人がバックアップ用のバッテリーを備えてしかるべきではないだろうか。スマホ命みたいな生活を強いられている諸君、予備のバッテリーぐらいは買えよ。

 富士フィルムがデジカメX-T3を発表した。二年周期の新製品となるが、半年前に発売された上位機種の性能を上回る進化が見られる。デジカメなんてのは出た瞬間に旧機種になる運命にあり、そんなことを気にしていたら何時まで経っても新製品を入手することは出来ない。メーカーは半年前の性能では売れないことは百も承知で、常にユーザーの先を読んで新製品を開発している。然しながら、新製品に搭載された新機能を使うユーザーがどれだけいるのだろうか。過剰スペック感は否めない。

 今日の一枚は朝から玉(ぎょく)やゲソに齧り付く、築地の中国人観光客である。日本人の感覚からすれば、玉(ぎょく)はまだしもゲソや寿司を午前中から口にしたくない。

 関空といい、千歳といい、中国人観光客が大勢利用する空港がシャットダウンしている。この時期に日本を訪れた外国人にとっては残念な結果となってしまった。 

 

ゲソをハサミで

 
Today's Photo その3603 2018/9/5
キヤノンよ、お前もか

 台風の通過から一夜明けて、関西を中心に被害の状況が明らかになった。人工島の関空は海の孤島となり、三千人もの客が取り残されていた。台風が来ることが分かっていて、航空機が結構になることが分かっていて、何で三千人も関空にいたのか全く理解出来ない。アホが集結しているかのようだった。それにしても三千人を陸地に戻すのに時間が掛かり過ぎている空港会社もアホ丸出しである。さらにあほなのは何と言っても連絡道路にぶつかったタンカーの船長である。関空はやっぱりアホ集結の聖地だった。

 先日ニコンがフルサイズのミラーレスを発表したが、今日はキヤノンがフルサイズのミラーレスを発表した。35mmのフィルム基準のレンズを作っているキヤノンやニコンはデジタルになっても35mmフルサイズから抜けられない運命にある。レンズの焦点距離をそのままの表示通りに使用するためにはフルサイズのセンサーが必要で、このしがらみから抜けられないのでミラーレスもフルサイズとなる。さらにミラーレス専用レンズと従来の一眼レフ用のレンズを維持せねばならず、メーカー、販売店、さらにユーザーまでもが過剰在庫となる。

 一方で富士フィルム、オリンパス、パナソニックはフルサイズレンズのしがらみが無いので、一回り小さな撮像素子で勝負している。フルサイズのとの差はほとんど感じられず、価格やコンパクト性なのメリットの方が多い。それにしてもキヤノンやニコンはなぜミラーレスまで出すのであろうか。一眼レフ一本で堂々と勝負することに対する敗北宣言か。

 今日の一枚は何とも不思議な絵の描かれたスカートを身に付けている女性である。どうにも日本人らしくは見えず、アジア系観光客のようだ。日本人は築地で立ち食いの厚焼き玉子は食べない。さらに観光客相手の寿司屋や海鮮丼店には行かないし、行くのは日本人でも田舎者だ。 

 

卵っ食い

 
Today's Photo その3602 2018/9/4
強い勢力の台風上陸

 強い勢力を保ったまま四国に上陸した台風21号は関西方面に甚大な被害を与えた。海上空港の関空は冠水し、りんくうタウンと接続する端はタンカーが衝突して一部区間の橋梁部分がずれた。完全に陸地から孤立した格好で、道路に並行して走る電車の運行にも支障を来す状況である。東京で言えば羽田に向かうモノレールと首都高が通行止めになったようなものだ。一夜明けるとさらに被害の状況が明らかになり、影響は全国的規模に及びそうだ。

 それにしても今年の夏は台風がやたらと近付いて来た。台風が過ぎると真夏が戻るの繰り返しで、明日以降はしばらく真夏となるようだ。暑さ寒さも彼岸までと云うことであろうか。

 今日の一枚は朝十時過ぎの築地場外市場である。場内市場で働く人はそろそろ仕事終わりの頃だが、場外市場は午後二時までにぎわっている。朝から立ち食いの卵焼きや寿司を頬張る外国人観光客のパワーに圧倒される。逆に言えば、良くここまで観光客向けにアレンジしたなと呆れてしまう。観光客向けにしないとビジネスとして成り立たないのだろうか。

 豊洲に場内が移れば今まで以上に観光客相手に軸足が移るに違いない。築地のネームバリューもかなぐり捨ててしまったかのようである。

 

信号待ちのターレーで一服