Today's Photo
Today's Photo その3639 2018/10/30
復活の万年筆

 連日のように朝の最低気温がこの秋一番の寒さと伝えられている。それでもようやく平年並みの気温とか、まぁすっかり暑い夏と暖かい秋に慣れてしまっている。ここ一週間ほどは夜は暖房を入れているので、暖かい部屋で快適な眠りに就いている。テレビのコマーシャルでは暖かい部屋着とか寝具をよく目にするようになったが、室温さえコントロールしておけば夏も冬も同じ服装で過ごすことが出来る。日本もそろそろ炬燵でみかん的な冬の迎え方は終わりにすべきではないだろうか。ハロウィーンで騒いで、部屋の中で厚着なんてのは違うんじゃねぇーの。

 八月の下旬に前日まで普通に使っていた万年筆のペン先が曲がっていた。落とした記憶もなく、おそらくキャップをする際にペン先が内部で接触したようだった。銀座伊東屋のペンクリニックに持参したが、ペン先の曲がりは交換修理が原則で古いペンは代わりのペン先が無いので修理不可だった。諦めてそのままにしていたが、今日になって駄目元でペン先の曲がりを指先で直した処それなりに元に戻った。インクを入れて書いてみると思ったよりも悪くない。ペンの角度によって引っ掛かりがあるが、これはペンクリニックで調整可能な範囲である。何でもかんでも使い捨ての時代に、修理して書けるようになればペンもまだまだ使える。ついでの時に伊東屋で調整して貰うつもりだ。それにしてもペンを処分せずに手元に残していたのは大正解である。

 万年筆のペン先は繊細だが、フィルムカメラと同じように大昔からほとんど変わっていないのである意味アナログ的な修理には耐えられるように作られているのではないだろうか。少しずつ、柔らかいペン先を元の姿に戻すようなことは決して無茶とは言えないような。もちろんやり過ぎは駄目で、ある程度先は何事も専門家に任せるに限る。

 今日の一枚はFM東京のサテライトスタジオである。銀座数寄屋橋のソニービルの跡地の公園の片隅に佇んでいるが、ジュラルミンの車体は眩しい限りだ。思った以上に明暗の差が大きく、画像処理のソフトの活躍する場面である。

 JALがスポンサーのようだが、銀座からハワイはちょっと無理があるような。

 本社を売りに出す程のピンチだったソニーだが、二期連続で最高益を達成した当たりの復活ぶりは流石日本を代表する企業である。ソニーのラジオやテレビ、テープレコーダーは子供の頃の憧れの商品だった。ミノルタのカメラ部門を吸収して、ソニーブランドのデジカメは予想に反して評価も高く、売り上げも悪くない。動画の世界では昔からソニーは有名だが、静止画までも制するとは。ソニーを追従するニコンとキヤノンのミラーレスデジカメは追い越すことがあるのだろうか。

 

世界のソニー

 
Today's Photo その3638 2018/10/29
オンデマンド社会

 そろそろ十月も終わり初冬の準備となるところだが、昼間は二十度を超えてまだまだ半袖で十分である。朝夕は流石に涼しいが、それでも例年に比べると暖かな晩秋となっている。

 フィルムカメラ全盛の頃、女子高生の間では写ルンですとかチェキが流行っていた。どれがデジタルになり、スマホや携帯にとって代わり、プリクラもスマホのアプリでカバーするようになった。つまりギャルに受けるカメラは形をカ変えどもの本質は変わっていないのである。高画質やレンズ交換なんてのはどうでも良いことで、仲間と共有出来て、かさばらずに手軽に撮影出来ればそれで良いのである。そうなるとスマホやせいぜい進歩してもコンデジまでである。間違ってもミラーレスには行きつかないし、一眼レフなんてのは言わずもがなである。

 いつの時代もカメラ人口なんてのは一定だし、スマホのカメラを遥かに超える物が出ない限り、カメラ業界の低迷は今後も続くに違いない。もちろん昨今のミラーレスカメラブームはスマホのカメラを超える物ではない。日本の包丁の種類や切れ味に世界中の料理人の目が向けられているが、かと言って消費のほとんどを占める一般家庭の包丁にはプロ用の包丁は使われていない。いくら良くても、素人には素人の線引きがあり、スーパーの特売で手に入れた包丁以上を望んでいない。カメラも同じである。

 今日の一枚は銀座山野楽器の店頭で、売り物の傘をチェックしている外国人旅行者である。楽器店が雨に合わせて傘を店頭で販売するとは世の中も変わったものである。レコードやCDがダウンロード全盛となって売れなくなり、仕方なく傘も売るようになったのであろうか。レンタルビデオやレンタルCDもダウンロードに押され、かつてのは街に何軒かあったTSUTAYAも見掛けなくなりつつある。

 ネットに繋がったパソコンがあればテレビは要らないという人が増えているとか、自分の都合に合わせて見たい番組にアクセスできる仕組みが整いつつあり、総ての物がオンデマンドに応えるようになるのかもしれない。

 

楽器屋の傘

 
Today's Photo その3637 2018/10/28
人生は仮装

 週末の渋谷はハロウィーンの仮装が行われ、田舎者が暴徒化しているとか。本来ハロウィーンの日は決まっているにもかかわらず、日本ではクリスチャンとは関係無いので直近の週末がハロウィーンとなっている。例えば天皇誕生日が12/23となれば何曜日になろうとも12/23は天皇誕生日として祝日となる。ところが海の日なんてのは7月の第三月曜日で、要は土日と三連休になるようになっている。ハロウィーンもこれと同じで、週末ならいつでも良いのであるが、まぁ何ともご都合主義の日本人らしさである。まだハロウィーンの仮装やっているの、なんてのがトレンドとなりそうだ。所詮クリスチャンでもないのにチャペルで挙式を挙げる日本人だが、チャペルでハロウィーンの仮装を演じているのかもしれない。

 もう何十年も財布は半折りの札入れと小銭入れと決めていたが、今年になって小型の財布一つにまとめていた。札がまともに入らない、小銭が取り出しにくいのが最大の難点で、夏でも財布一つの方が楽なのは言うまでもない。ここに来てまた小銭入れを持ち歩こうかと思っているが、そうなると通常の札入れにして小型の財布はお蔵入りとなってしまう。帯に短し、襷に長しとはこのことであろうか。キャッシュレスが進みつつあり、以前のように万札を何枚も持ち歩く必要もなくなり、札入れが邪魔になっているのも事実だ。古賀tの財布に無理やり札を押し込んで、小さな小銭入れとの共存がしばらくは続きそうだ。現金決済は動物病院、歯科医、散髪、バーガーキング、KFCくらいのもので、毎日離床するものでもないし。あとは病院のコインパーキングと自販機だ。街中の自販機はSuicaで事足りる。

 今日の一枚は雨の降りだした銀座をスリッパに傘で歩く女性である。何処の国の観光客か分からないが、アジア系にはスリッパで銀座を歩くのは珍しくない。ホテルの客室ならともかく、外で履くのは日本人の文化ではない。

 

スリッパで銀座

 
Today's Photo その3636 2018/10/27
互助会

 今年になって最強の台風が進行しているが、幸いにも西寄りのコースを通り日本列島には影響しないようである。台風の進路予想は世界中の気象関連機関から発表され、それぞれに独自の計算を行っており、今回の台風も大半が西寄りを示す中、数社は北寄りのコースを予想していた。それでも陸地に近付くに連れて西寄りのコースに一致しつつあった。

 シリアか何処かで拘束された日本人ジャーナリストの開放を受けて、自己責任を問う意見がネット上で行われている。一方でこれをバッシングとした考えをジャーナリストや報道関係が向きになって反論している。つまり報道機関はジャーナリストの互助会なので、事故背金論を認めることは自らのジャーナリスト魂を否定することになるので、何が何でも阻止しようとしている。一層のこと世界中のジャーナリストで国際的な互助会を作り、仲間が拘束されたら互助会で組織した救出チームが出動するとか、身代金や経費を負担する等した方が良い。志やプライドは高くても、金をせびるようではまだまだである。日本政府に泣きついて来た今回のジャーナリストは日本国民に謝罪すべきである。勝手にノコノコ出掛けて、拘束されたくせにでかい面するなっちゅうの。お前の駄文や取材で世の中変わる程甘かーねぇーやな、ボケが。ぶくぶく太ったかみさんも同類だわな。

 今日の一枚は銀座ソフトバンクの隙間に居座る訳の分からんアーティストである。銀座で路上ライブは無いだろうし、何かの企画なのであろうか。何れにしても銀座に似合わないのは明白である。場末の駅前でやって欲しいわな。気付かれないようにサクッと一枚だけ撮影したが、レンズ解放でここまでジャスピンに撮れればもう云うこと無し。

 ワシントン靴店の書割と相俟って、何処までが現実なのか分からない処が面白い。 右手の和装の女性も素晴らしい。

 

浮世離れ

 
Today's Photo その3635 2018/10/25
かばい合いのジャーナリズム

 満月の今夜は爽やかな秋の一日の締め括りには全くもってふさわしい。世の中はハロウィーン直前で盛り上がっていると思いきや、飽き易い日本人のハロウィーンピークは過ぎて、経済効果も昨年辺りから下降しているとか。あらゆる食品業界がハロウィーンに便乗したパッケージで商品を飾っているが、それにも限界が来ているというか無理があり過ぎた。これらを総称して、針ウィーン疲れと云うそうだ。所詮クリスチャンでは無いのだから、最初から無理だっちゅうの。今年は仮装に疲れた連中が惰性でパレードを行うに違いない。田舎者の聖地渋谷は村の鎮守様のお祭り状態となるのか。

 昨日シリヤから救出された日本人ジャーナリストに関して、報道機関は自己責任とか税金の無駄遣いとは一切報道していない。なぜならフリーのジャーナリストでも報道機関にしてみればいわば身内であり、当然のことながらジャーナリストの鏡的にかばってしまうのである。マスコミの組合みたいな所から、救出を喜び合う社会を目指してみたいな戯言まで出されてしまった。上等じゃないの、報道機関の組合とかで今回の経費を全額負担してからコメントを発表して欲しいものである。あるいは報道機関の互助会とかで、取材保険のような仕組みを作るとかね。自己責任と言いつつ、税金ドロボーじゃねーの。

 今日の一枚はツアーで銀座を訪れていたフランス人一行である。中央でフランス国旗を掲げているツアーガイドの音声を全員がイヤフォンで聞きながら、銀座の街を通り過ぎていた。やたら大声で話す中国人のツアコンに比べると遥かに品があるし、銀座は静かさが似合う街である。自分が本物の中国人なのか偽物なのかすら分からない連中は日本に来ないで欲しい。折しも安倍総理は中国を訪問し、贋物の歓迎を受けているようだ。 

 

フランス人の銀座ツアー

 
Today's Photo その3634 2018/10/24
自己責任は税金を使うな

 朝の雨も昼前には青空となり、この季節らしい爽やかな晴天となった。今年はキンモクセイが香ると同時に台風が来たようで、ほんの一瞬だけとなってしまった。

 シリヤで行方不明になった日本人ジャーナリストが無事に解放され、何となく世の中はお祭りムードである。外務省が渡航を自粛するように促している戦闘地域にノコノコ出掛け、まんまと捕虜となって日本政府を始め多くの国に迷惑を掛けたことをまず詫びるべきだろう。日本で帰りを待つ家族のインタビューを報じているが、家族の無事よりも世間に対して謝罪する方が先である。自己責任で出掛けたのであるから、自己責任で解決すべきところを税金で解決して貰ったのだから。外務省も経費をしっかりと請求すべきである。

 日本人ジャーナリストとか、戦場写真家とか、思い込みが激し過ぎるというか付け上がり過ぎである。自分の取材で世の中が変わるとか、ジャーナリストの使命とかの大義名分を掲げているようだが、そんなことで世の中は変わりやしない。まるで70年代の学生運動の活動家のような戯言である。もしそれだけの大義があるのなら、捕虜になって処刑されることを承知の上で本人も家族も出掛けることを認めなければいけない。捕まったから助けて下さいとは余りにも虫が良過ぎるし、日本政府が送り込んだ訳でもない。自衛隊や外務省職員が業務として渡航し、事件や事故に巻き込まれた場合には何が何でも救出する義務が生じるが、行くなと言っている所に行ったのだから後は自己責任である。日本のマスコミも帰国した当該ジャーナリストを英雄視するなよな。

 今日の一枚は銀座歩行者天国で記念撮影をするパーティガールズである。日本人と思しき十代の女性が着飾って銀座に遊びに来ているのは素晴らしい。かつて銀座は大人の街であり、若い人は渋谷、原宿と決まっていた。銀座にファストファッションの店が出来てからは、銀座の敷居が低くなったような気がする。全員の靴がそれぞれの個性を表しているようで面白い。 

 

銀座パーティガールズ

 
Today's Photo その3633 2018/10/23
私学医学部独自選考基準は間違っていない

 どんよりと曇った朝はいつの間にか雨となり、見るからに寒そうな一日はあっという間に終わってしまった。玄関の扉を開けることも無く、暖房の効いた室内で快適に過ごしていた。昨夜は暖房の設定を少しだけ高めにしたので、眠っている時の心地良さがさらなる睡眠を誘った。寒くなって家の中で厚着をしたり、炬燵を出したり、毛布を出したりなんてのはどうにも貧乏臭い。暖房のスイッチ一つで済むことだし。夏でも冬でも短パン半袖、これが家の中では基本でしょ。

 私立医科大学の入試制度を巡って不公平だのと批判を浴びているが、本当にそうだろうか。私学が自分の校風に合うような学生を募集して何がいけないのだろう。私学の医学部に入ることの出来る経済的余裕がある受験生はほんの一握りだし、それに対して一般大衆がどうこう言う資格はない。一方で私学はそれぞれ独自のポリシーで大学を運営しているのであって、筆記試験と面接と書類選考以外に選考基準がそれぞれの独自の要素が加えられてもおかしくない。四浪も五浪もした医者が担当だったら嫌ではないだろうか。頭の良い医者を育てて何が悪い、使い勝手の効かない女医を敬遠して何が悪い。卒業生子息特別枠があって何が悪い。一部の経済的に恵まれた条件の受験生だけしか与えられていないのだから、金のない一般大衆は黙ってろ。公立大学ではないのだから。スポーツで特待入学するのと同じことだ。

 今日の一枚は銀座メルさの文明堂の前でカートの上で待たされている柴の老犬である。飼い主はすぐ後ろでお茶をしている。ガラス一枚隔てて飼い主が見守っているとあれば、老犬も心強いに違いない。犬も飼い主もカメラを気にしていないうちに、サクッと撮影するのがストリートフォトである。中国人が写っていない写真はちょっとうれしいものである。 

 

飼い主に見守られて

 
Today's Photo その3632 2018/10/22
再開

 一週間ほど入院しているうちにすっかり季節は晩秋となり、朝晩は流石に羽織るものが必要になってしまった。退院した初日の昨夜は家中の暖房のスイッチを入れて、短パン半袖で過ごした。 病院のパジャマ生活は本来ではない。それでも入院中は個室の病室にオーディオを持ち込み、ハワイアンミュージックをひたすら聞きながらリラックスした生活を送ることが出来た。iPadの中に入っているハワイの写真から、来年のカレンダー候補の写真をリストアップしたりして、ウォーキング等のリハビリだけではなく社会復帰に向けた活動も行った。

 健康食の典型のような病院の食事にはいささか飽き、退院後最初の食事はバーガーキングのワッパーとなった。ジャンクフードは美味しいな。食事制限は皆無だが、さすがにアルコールはまだ口にする気になれない。飲まなくて済むのなら、以前に比べると量の飲めなくなったアルコール飲料から遠ざかるのもありかもしれない。

 今日の一枚はスマホで撮影してる連れを待つ女性である。西日には輝くカーリーヘアーが印象的だった。

 かつてのフィルム写真の頃、撮影した写真はプリントしてアルバムに整理したものである。つまりそこには写真イコールアルバム整理、またはプリントを配るのが目的だった。ところが今は撮影した写真はメールに添付したり、SNSにアップしたりするのが主流で、プリントされた紙媒体では取り回しが悪い。写真イコールデータにならなければ意味がない。SNSとか興味が無い人は本格的デジカメに走るし、逆にデジカメからSNSに上げる人もいる。もちろんデジカメからプリントすることも可能である。

 画質よりもいかに早く簡単にデータとしてアップ出来るかが写真撮影の道具を決めているようだ。手札サイズの一枚の白黒の写真を回転させて延々と電送していた新聞社の支局の光景を目の当たりにして、伝書鳩よりも早いと感激したものである。ちなみに当時の新聞社の屋上には鳩小屋があった。輪転機から抜き取ったインクのにおいも新鮮な刷り立ての新聞と鳩小屋は見学コースに入っていたのかもしれない。 

 

写真の行き先

 
Today's Photo その3631 2018/10/15
あしびきの山鳥

 東京の日没時間は午後五時過ぎとなり、まさに秋の日は釣瓶落としである。今年は夏が暑かったので秋の果物が甘くなり、さらに長雨でキノコの生育が良いそうである。松茸を中心に山の奥にまで入ってキノコ狩りをしている人の遭難が続いている。お宝の場所は絶対に他人には教えないことから、捜索が難航しているとか。春の山菜取り、秋のキノコ狩りで命を落とすなんてのは勿体ない。

 多くの写真愛好家で溢れている世の中だが、残念ながらそのほとんどが何を撮りたいか、何を言わんとしているのかが全く伝わって来ない。目にした光景を只写真にしているだけで、一本筋が通るような写真になり切れていない。自分が何を何の目的で、何が言いたくて写真にしているのかが分かるまでには紆余曲折である。色んなことを考えてカメラを持って街に出ても、一枚も写せないことが続いた時期がある。自分の写真に疑問を持ち始めた頃である。そのことを知り合いのフォトグラファーに打ち明けると、シャッターを押せば写真は写ると言われた。つまり何も考えなくてもシャッターを押せば写真として記録されるが、それが写真だろうか。

 自分の撮影スタイルを確立するまでが大変で、そのスタイルで撮り続けてもそれが受けるかどうかは全く別の問題である。

 今日の一枚は銀座を歩くハート柄のワンピースの女性である。背景の白壁に露出を持って行かれ、手前の人物の顔が暗くなるのが常だが、ポートレイトの撮影であればレフ板を当てるとかストロボを当てるとかするところである。ストリートフォトは何も手を加えない、真を写す処に差別化がある。健康的に日焼けした女性の顔を白くし過ぎるのはかえって不自然である。

 明日からしばらく入院加療となり、これにて了とさせて頂く。ご愛読頂いた方には御礼申し上げる次第である。無事に退院することが出来れば、タイミングを見て再開する予定とお伝えしておこう。

 

ハートが一杯

 
Today's Photo その3630 2018/10/12
非追従難民の豊洲市場

 東京では気温が二十度を超えて半袖でもそれなりだが、九州では早くも冬物を着ているとか。関東地方にも冷たい空気が入り込んで、この季節らしい気候となるようである。

 大騒ぎをした築地から豊洲への移転も終わり、市場が再開した。初日は慣れない場所での作業となり、市場関係者が戸惑うのは当たり前だが、テレビで写すのはどいつもこいつも豊洲に否定的な意見を述べる連中ばかりである。いわゆる変化を嫌う保守層で、こういう連中は未だにガラケーの愛用者である。毎日が変化の連続である昨今において、変化に付いていけない連中はある意味難民と言えるのではないだろうか。非追従難民とかどうだろう。

 日中の共同調査で、日本に好感を持つ中国人の割合が四割を超えたようだ。一方で中国に好感を持たない日本人は九割近くを占めている。日本にのこのこ観光で来る中国人は、日本人の九割が中国人に好感を持っていないことを理解した後に日本に上陸して欲しい。日本にいるだけで否定されているのに、ましてや銀座になんて来るな。

 今日の一枚は銀座に集う中国人観光客である。後ろの西洋人に比べると、もうそれはそれは、コメントのしようがない。ファンケルとマツキヨ、ユニクロとGUなら、銀座以外で良くねぇ。

 

中国人専用

 
Today's Photo その3629 2018/10/10
スマートな電話

 少しは秋の爽やかさが感じられすようになったが、昼間の日差しはまだまだ真夏並みである。そうなると例によって一日中エアコンを入れた状態となり、外気に比べると鉄筋の家の中は熱がこもっている。エアコンのスイッチを切って窓を開け、暑くなるとまた窓を閉めてエアコンのスイッチを入れてなんてのはうんざりである。

 ここ何年かソニーのスマートロックを玄関のカギに装着しているが、この夏に第二世代に代わった。それに伴ってソフトも進化しつつあるが、今日になってようやくアップルウォッチ単独動作が可能となった。基本的にアップルウオッチはiPhoneのリモコン的存在で、iPhoneが手元に無いと多くの機能が動かない。それでも単独で電話の送受信、音楽再生、電子マネーでの支払いなどが出来るようになりつつあるが、玄関の鍵がアップルウォッチ単独で開閉出来るようになったのは素晴らしい。犬の散歩に出掛ける時に今まではアップルウォッチとiPhoneを持って出る必要があったが、アップルウオッチだけで事が済む。ワイヤレスのイヤホンを耳に装着していれば音楽を聴きながらの散歩となる。犬の散歩は聴覚も研ぎ澄ませている必要があるので、音楽を聴きながらは現実性が無いけれど。

 今日の一枚は銀座の歩道に腰を下ろしてスマホを撮影する中国人観光客である。よくぞこんな汚い地べたに腰を下ろすなと思うが、中国の路上に比べると格段にきれいなので中国人は何の抵抗も感じない。それよりも不思議なのが、スマホをこんな至近距離で写せるのであろうか。スマホの画面に反射した外の景色でも撮っているのだろうか。スマホなのだから、通話、カメラ機能以外を利用しないとスマホにならない。

 

何でもありの中国人

 
Today's Photo その3628 2018/10/8
体育の日

 連休最終日はこの季節らしい気温に戻り、そろそろ爽やかな秋の到来を予感させるようだった。かつて東京オリンピックが開かれた1964年の頃はすっかり秋めいていたが、今は地球温暖化で当時に比べると気温が高くなっている。エアコンなんてのも普及しておらず、夏は団扇と扇風機で過ごすのが当たり前だった。その東京オリンピック開催を記念して、体育の日は長らく十月十日だった。

 SNSにスマホで撮影した写真をアップし、まるで関係無い赤の他人から賛同の評価を戴いて喜んでいる連中が殆どのご時世だが、ここに来てインスタ映えならぬインスタバテになっているとか。満足の行く写真の撮影やアップ用の加工に多大の時間を費やし、それが連日の義務になっているようだ。一方でインスタ用のネタを提供するビジネス側もそろそろ限界のようで、インスタ受けを狙って本質を失っている。撮影した料理には手を付けず帰る連中もいるとかで、もうこれでは食品サンプルの世界である。旅先では見ず知らずの人に自分の写るインスタ用写真を何十枚も撮影して貰っているようだし。スマホで撮影しているのが大きな間違いなのでは、普通のカメラで撮影すればもっと美しく撮れているのにね。

 今日の一枚は銀座七丁目で披露宴終わりの撮影をされていた新郎新婦と友人である。式場専属のカメラ何台かでシューティングが行われていたが、きちんと撮影するにはスマホよりもデジカメである。資生堂の前で新郎新婦を目にするのは珍しくないが、和装の新郎新婦は初めてである。ちゃらちゃらとウエディングドレスで銀座の街に出て来るのはそれなりだが、羽織袴の新郎と振袖の新婦の艶やかさも銀座に良く似合っている。

 クリスチャンでもあるまいし、チャペルで式を挙げる恥ずかしさは無いのだろうか。今日は神前結婚だったに違いない。

 

艶やかな新婦

 
Today's Photo その3627 2018/10/7
フィルムカメラ

 真夏日の再来となり、澄んだ青空を通して照り付ける太陽はまるでハワイのようである。本来であれば衣替えを楽しむ時期ではあるが、まだまだ夏服で十分な今年の秋だ。台風の影響で農作物に被害が及んでいると報じられているが、ブドウとか梨とかの季節の果物はこの暑さで糖度が例年よりも増しているようだ。この季節になると楽しみにしているシャインマスカットだが、今年は例年になく手頃な価格で甘く、粒も大きく申し分ない。贈答用には一房の中で粒の大きさが揃っている物が良しとされているが、自分で食べる分には甘くて新鮮であれば云うこと無い。

 世の中のニュースでは早くも豊洲市場への引っ越しの様子を報じているが、昨日までのお涙頂戴的な築地市場の歴史はもう忘れたかのようである。築地に比べて豊洲は云々とネガティブなコメントを意識して放送しているが、この辺りは完全に事実ではなくて局の方針を伝えている。もちろん各放送局の編集方針に沿って放送するのは自由だが、事実をありのままに放送しているのか局の都合の良いように放送しているかを視聴者にはっきり明示して欲しい。健康食品の宣伝で、効能ではなく個人の感想ですみたいな表示が行われているが、事実ではなくて局の方針です的なテロップを流すべき。

 築地場内に生息しているネズミが何処に移動するかに注目が集まっている。東京都は駆除することを目標に掲げているが、ネズミは泳いで逃げることも出来るし、何よりも正門は解放されたままで銀座方面に逃げるとも言われている。希望的観測としては舞浜に移動して欲しい。夢とお伽の国、ネズミーランドは住み易いに違いない。

 今日の一枚は銀座四丁目で見掛けたオールドスタイルの外国人観光客である。一眼レフでも同じだが、昨今のミラーレスカメラは理論上は実際よりも遅れた映像となる。ナショジオに出て来そうな格好の男性は何と今時フィルムカメラの一眼レフを手にしている。ストラップがキヤノンなので恐らくカメラもキヤノン製であろう。カメラには白い色の速写ケースのボトムが取り付けられ、シャッターには押し込み易いようにボタンが取り付けられており、使い勝手にこだわりが見られる。

 多くのフィルムメーカーがフィルム市場から撤退し、フィルムの選択肢が少なくなっているが、再生産を宣言するメーカーも出て来た。フィルムカメラには戻れないが、フジペットと冷蔵庫に保管しているブロニーのフィルムは早く使わないといけない。

 

オールドスクール

 
Today's Photo その3626 2018/10/6
真夏日

 三連休の初日は朝方霧が掛かり、昼間の晴天を約束しているかのようだった。真夏の日差しが戻り、クーラーのスイッチを入れ捲って家中を冷やすこととなった。明日はもっと暑くなるとか、十月になってもクーラーが活躍するとは。台風25号は日本海側を進むために、関東地方では前回のような厳戒態勢は無くなり、今週末は余裕である。

 ニュースでは築地場内市場の最終営業日を伝えているが、連休明けには目と鼻の先の豊洲市場がオープンとなる。築地、築地と騒ぎ過ぎで、玄人は豊洲、素人は築地場外とはっきりしたのでは。朝から寿司屋に行列を作るような観光客は築地場外で十分である。メインは味の分からん中国人だし。

 築地場内に生息しているネズミが何処に移動するかに注目が集まっている。東京都は駆除することを目標に掲げているが、ネズミは泳いで逃げることも出来るし、何よりも正門は解放されたままで銀座方面に逃げるとも言われている。希望的観測としては舞浜に移動して欲しい。夢とお伽の国、ネズミーランドは住み易いに違いない。

 今日の一枚はバックパックに入れたミニチュアダックスが声を掛けた女性に挨拶をしている瞬間である。ダックスが女性の花の辺りを舐めた瞬間がファインダーで見えたので、迷わずシャッターを押し切った。レンジファインダーは素通しなので、見えた瞬間が実際の動作である。一眼レフでも同じだが、昨今のミラーレスカメラは理論上は実際よりも遅れた映像となる。遅れの程度が極限まで小さくなり、人間の目にはほとんど遅れとして認識されないようになった。

 マニュアルフォーカスでも瞬間的動作はきちんと撮影出来るのである。デジカメ時代になって、カメラのエレクトロニクスに頼り過ぎてはないだろうか。

 

瞬間を写す

 
Today's Photo その3625 2018/10/5
塩害

 ノーベル平和賞の発表があったが、南北朝鮮の首脳が選ばれなかったのは世の中の常識が働いたからである。イングランドのブックメーカーでは南北朝鮮が一番人気だったとか。三流国家の南朝鮮とならず者国家の北朝鮮、ノーベル平和賞が授与される訳ねぇーだろ。南朝鮮からはノーベル賞授賞者は一人も出ていないのが、三流足る証拠である。日本政府は韓国の呼称を止めて、南朝鮮とすべきである。海外でも正式にSouth Koreaと呼んでいるのであるから、朝鮮は朝鮮である。

 南朝鮮では歴大統領の殆どが懲役刑となっている。大統領在任中に多額の賄賂を財閥から受け取ったことが原因で、所詮三流国家なんてのはそんなものである。大学入試の結果で人生が決まってしまうような国を相手に何をしろというのか。南北朝鮮はと国交断絶でも不自由は無いし、日本を舐めたらあかんぜ。

 台風24号の置き土産の塩害で、停電は多発し一般家庭以外にも鉄道に影響が出ている。ちびちびと降る雨が逆効果となっており、塩分を洗い流すような雨がザっと降るまでは続くかもしれない。

 今日の一枚は銀座歩行者天国を歩く外国人母娘である。お母さんの右手にはタトゥーが入っているが、日本人の感覚ではなかなか理解しがたいかもしれない。アメリカでは男性は軍隊にいる間にでタトゥーを入れるのが当たり前だが、女性でも普通にファッションの一部としてタトゥーを入れている。外国人観光客を数多く受け入れようとしている日本だが、この辺りの文化にも慣れが必要だ。

 温泉だのプールだの、いつまで制限を加えるのだろう。

 

母娘の銀座

 
Today's Photo その3624 2018/10/4
緊急地震警報

 昨夜は日付が変わって間もなく、緊急地震警報がけたたましい音を立てた。テレビが流してる音なのか、スマホからの音なのか一瞬判断が付かなかった。それでもテレビの画面には地震が発生することを予測していたので、取り敢えず体制を整えて来るのを待っていた。いつまで経っても来ないので、これは訓練かと。犬もそれぞれ所定の場所に避難しており、この辺りは東日本大震災の経験が役に立っているようだ。先祖代々受け継がれて来た犬のDNAには危険回避を学習する要素が含まれているに違いない。

 空振りと終った今回の緊急地震警報に非難も相次いでいるが、警報を出し損ねて被害が出るよりも現在の技術で最善の危険回避情報を出していると思えば、多少のエラーや誤差は致し方ないのではないだろうか。毎晩のように寝入りばなに「狼だー!」では困るが、そこまでひどくはないのだし。その昔の天気予報なんてのは相当いい加減だった。

 今日の一枚は銀座歩行者天国を訪れていた外国人観光客ファミリーである。手前のショートカット姿が母親と思いきや、すね毛が生えているのでどう見ても男性のようだ。最近市民権を得たLGBTなのか、はたまた二組のファミリーなのか、その辺りはどうでも良いことだ。子どものスニーカーが金色に輝いているのが印象的だった。

 

ファミリーで銀座

 
Today's Photo その3623 2018/10/3
写真道

 今週はノーベル賞の発表が連日分野を変えて行われているが、初日に日本の研究者が受賞した。このところ明るい話題が少なかったので、日本中がこのニュースの話題で持ち切りになっている。さらなる授賞者が出ることを望んでいる。

 今日は所用があり築地に出掛けたが、水曜日と云うことで市場はお休み。豊洲移転前の最後の場内市場を冷やかそうと思っていたが、まぁそれが出来なくてもそれでで良しと。築地のネズミは何処に。

 このところ富士フィルムから写真教室のようなセミナーのご案内がやたら届くが、写真なんてのは人から教わることではないし、逆に教えてはいけないのでは。華道や茶道のような伝統文化ではないので、家元から脈々と伝承されるような物ではない。下らない構図を押し付けて誰もが同じような写真を目的にするのはおかしい。構図以前にチャンスを如何に物にして写真にするかの方が遥かに大切だ。シャッターチャンスのある所を嗅ぎ分ける勘、シャッターチャンスを写真に残す技術と道具、構図なんてのはチャンスを逃しては何の意味もなさない。下らない植物を撮影するなら植物図鑑でも買えばいいし、風景を写すなら絵葉書でも買えばいい。

 チャンスを逃さずに撮影した写真を他人からとやかく批評される筋合いは全くない。批評をする前にお前がチャンスを逃すなよってね。

 今日の一枚はジャージで銀座に現れた中国人観光客である。運動会ではないのだから、ジャージは無いだろ。おまけに男性は風呂敷未だ羽織っている。中国人観光客は何とか節の休みでやたら日本に上陸しているが、貧相な格好で銀座には来るな。

 風呂敷の下は揃いのTシャツであることは言うまでもない。

 

ペアルックの中国人観光客

 
Today's Photo その3622 2018/10/2
フルサイズへのこだわり

 台風一過が続いている。爽やかな空気の割に気温は高めで、青空がハワイのようである。ガソリンスタンドでガスとエアを補充したが、黒いつなぎのユニフォーム姿の店員の額には汗が滲んでいた。夏は暑いし、冬は寒いし、ガソリンスタンドとか車の整備工場の現場は大変である。このところの原油高と円安でガソリン価格は高騰しているが、世の中は好景気と云うことで走行している車の量は減っていない。

 この秋はニコン、キヤノン、パナソニック、シグマの各社からミラーレスの35mmフルサイズカメラが発表、発売されるが、先行しているソニーを加えると何と五社になる。フルサイズにこだわる老舗メーカーは何となく分かるが、パナソニックとシグマはライカLマウントに参加してのフルサイズである。これで本当に一眼レフの歴史が終わるのだろうか。ミラーが無くなることでレンズと撮像素子の距離が近くなり、今まで以上に自由な発想でレンズの設計が可能となる。フィルム時代の古典的技法から解放された感もある。最初からフルサイズを念頭に置いていないメーカーはレンズの焦点距離は一種類だが、ニコンとキヤノンは常に二種類の焦点距離を意識している。これが統一される日が来るのだろうか。

 ミラーレスカメラを馬鹿にしていた二大メーカーがミラーレスに転換せざるを得なくなったデジカメ業界だが、レンズ交換式カメラのマーケットはスマホとは競合しない。

 今日の一枚はパラソルの日陰で缶ビールを楽しむ外国人観光客である。太陽が横から差しているので、パラソルのテーブルから離れた所に日影が出来ている。つまりテーブルが役に立たない、秋の日差しである。銀座三越や和光の外壁がハイライトとなり、そこに露出が来ているので本来は日陰はシャドーで潰れている。そこは画像ソフトの力でシャドーを起こし、人間の目が感じているように自然の描写にしている。ライカの撮像素子はシャドーを持ち上げてもしっかりと絵が出て来るところが素晴らしい。この辺りはあまり評価されていないが、高価なカメラはそれなりの性能が備わっている。明度差のあるストリートフォトにはライカは向いている。

 

日陰でビールを楽しむ旅行客

 
Today's Photo その3621 2018/10/1
台風一過

 東京に住んでいた頃、今日は都民の日で学校は休みだった。河童のバッジを毎年学校から買って、これを付けると今日は都立の動物園や美術館が無料になったのである。河童のバッジは毎年デザインが変わり、歴代の物を持っていたがもう何処かへ行ってしまった。泉麻人当たりが収集しているに違いない。先日酒を飲むテレビ番組で、案内人の女性が泉麻人の娘とのことだった。泉麻人が本を書くくらいなら俺だって書けるとハワイの本を出版社から二冊出したの世紀末の頃だった。時はネット時代になり、本は売れなくなり出していた。

 昨夜の台風は風が強く、窓ガラスが割れないうちに眠ってしまった。今朝起きて見ると、被害がゼロだったので一安心。風雨ですっかりきれいになった空気に、真夏の太陽が戻っていた。台風の接近と共にエアコンのスイッチを入れたのは正解だった。 

 今日の一枚は金髪の女性の髪の毛と洋服の柄のラインがクロスしている所に惹かれた写真である。部分的に格子柄に見えるが、偶然の仕業である。女性はカメラバッグを下げており、背面からは見えないが撮影したばかりのカメラの液晶をチェックしているようだ。

 スマホで何でも撮影する時代はそろそろ終わりだ。スマホで写す写真なんてのは非常食のような物で、平常時は使わない。

 

偶然の格子柄