Today's Photo
Today's Photo その3719 2019/4/21
 薫風の候へ

 桜の季節から新緑の季節へと遷り、一週間程前までの突然の寒さが訪れることも無くなった。つまりダウンジャケットを仕舞う季節になったのだ。今日は統一地方選挙の第二弾の投票日だが、2週間前の投票日にはまだ桜がかろうじて残っていたが今日はもう完全に新緑になり、街路樹の皐月も咲き始めていた。五月の連休の頃が見頃となるが、今年も例年通りと云うことであろう。

 世の中は十連休に備えての預金、病院、各種手続き等々、まるで年末年始のようである。日本の株式市場が閉まっている間に円相場が薄商いで大きく動く懸念もあり、この時期の連休が超大型になるのは考えものである。盆も正月も十連休なんてならず、もしかしたら日本人が初めて経験する超大型連休かもしれない。連休による経済効果はプラスと出るのか、マイナスとなるのか、生鮮食品なんてのは流通するのであろうか。飲食店では長期休みに入る所もあるので、仕入れが滞るのかもしれない。

 今日の一枚はかつての銀座を訪れる時のスタイルを頑なに守っている紳士である。普段よりはお洒落をして、子供はよそ行きの服を着せられ、親に連れられてデパートの食堂でお子様ランチなんぞを食っていた。方で押し固めたケチャップライスの上には楊枝に旗が付いていた。デパートの食堂は三越に決まっていた。銀座は帽子が似合う街である。

 

銀座ジェントルマン

 
Today's Photo その3718 2019/4/13
 満開の観桜会

 昨日は手袋が欲しくなるような寒さだったが、今日は一転して冷やし中華とか冷たい蕎麦を食べたくなる陽気となった。総理大臣主催の観桜会が新宿御苑で行われたが、満開の八重桜と重なり何よりである。春の訪れの早かった昨年は葉桜だった。ゲストの顔ぶれを見ると芸能人が多く、オカマとか女装家とか所謂LGBTを差別しないことのアピールかもしれない。開かれた社会となるのは悪いことではない。好き、嫌いは個人の問題であり、社会の問題では無い。

 夜景と人物の両方に露出を合わせて撮影するスローシンクロがあるが、カメラはシャッター速度遅く設定するので三脚が必要と説明されている。しかしながら昨今のレンズやボディーに施された手ブレ防止機能を使えば三脚無しでもスローシンクロで撮影出来るのではないだろうかと思い、色々と調べてみたが出来そうでもあり、手ブレしてしまいそうでもある。使用するレンズ、夜景の明るさ、カメラの撮像素子の大きさ、高感度のノイズ、これらの条件が揃えばそれなりに写りそうだ。もちろん三脚さえ使えばどのような条件でもスローシンクロは可能となるのは言うまでもない。ストリートフォトではストロボは絶対に使わないので、ストロボの使い方自体を忘れてしまい、復習を兼ねて色々と考えてみた次第である。それとカメラ本題の手ブレ補正を有効利用したいこともあった。カメラ自体が高感度に対応するようになり、かつてのようにストロボが活躍する場面が減った。逆に言うと、スローシンクロとか日中シンクロとか、普通のストロボ手法以外の方が用途が多くなったような気もする。

 今日の一枚はビルの壁面を覆い尽くさんばかりの蘭の花と手前に怒られた桜の枝、そして大きな誕生日ボード、送り主の名札、これが銀座のクラブのママに対するお誕生日のお祝いである。ウィスキーやブランデーのボトルが一本何十万円もするのには訳がある。さてこの壁面を飾る花は二百万から三百万円で納まるのだろうか。

 天下の銀座なので名古屋のように開店前に花をむしり取る連中はいないとは思うが、念のために用心棒が一人店の前に腰を掛けており、まるで花見の場所取りのようだ。中国人観光客が花の前で記念撮影をしているが、連中は花を持って行くことに何の躊躇いもない。ホテルの客室の備品のポットからドライヤーですら持ち帰るのであるからして。

 

誕生祝いと花泥棒

 
Today's Photo その3717 2019/4/10
 平成寒波

 満開の桜の後とは思えない程の寒さとなり、都心でも雪が舞ったとか。この既設にダウンジャケットが必要になるとは誰が予想出来ただろうか。冷やし中華やざるそばの在庫を抱え、スーパーの食品売り場やコンビニは値下げしてでも売り切っているかもしれない。肉まんやおでんをいつもより多めに仕込んだりして、ビジネスチャンスを逃さない店もあるようで、天気と発注量の相関関係はますます制度が求められているに違いない。

 デジタルカメラの時代になって、メーカーは新製品販売の勝負を発売後三ヶ月で見切り、ユーザーは三年経てばもう次のカメラへと乗り換えるとか。かつてのフィルムカメラの頃は世代を超えて使われてきた耐久消費財のカメラだったが、デジタルはもう使い捨ての時代である。そんな中、唯一デジタルカメラとしては長期間に渡って生産・販売を続けているのがライカである。いくらコストが掛かろうと良い物を作って、それに見合う価格で販売するライカだが、百万円近くするカメラが三年でゴミでは割に合わないので、長期生産。長期販売はユーザーの自己満足を擽り続けている。かと言って新製品は二年周期くらいでそれなりに出しているのだが、どれもマイナーチェンジの域を超えていない。いきなり大幅な変更を行うと、先に購入したユーザーからのブーイングに答えなければならないからだろうか。あの程度の変化なら、今のカメラでまだ十分と思わせなければならないのだ。

 今日の一枚はサングラスの親子三代である。子供にもサングラスをさせているのが偉い。かつての日本ではサングラスをするのは不良か、目の不自由な人に限られ、まともな人はサングラスはしないのが常であった。それゆえに、色眼鏡で見るなんて言葉が出来てしまった。太陽の有害な光をカットするために、サングラスは有効な手段だ。若い頃からサングラスを掛けていたが、会社の上司からは目が悪いのかと嫌味を言われていた。サングラスを掛け続けたお蔭で白内障になることもなく、しっかりと見えるのはフォトグラファーには必須である。

 絞り開放なので手前の子供と左端の女性にはピントが来ていないが、右の男性にはジャスピンである。歩いて近付いて来るターゲットを追いながらピントをマニュアルで合わせられるようになるのはそれなりである。ライカで撮影している人の殆どは動かない物しか撮影出来ていないのである。ライカで動く物が写せないのであれば、オートフォーカスに換えた方が良い。このカットはワンショットだけで、一発必中である。

 

サングラス三世代

 
Today's Photo その3716 2019/4/7
 手ぶれ補正の恩恵

 今日は各地で選挙の投票日となったが、あまりの暖かさだったので半袖で投票を済ませて来た。まだ冬から目覚めていないのか、半袖に抵抗があるのか、近所の人達の服装はまだまだ春と冬の中間で冬でも春でも対応出来るフェールセーフ型が多い。家の中では一年中半袖短パンなので、半袖は普段着である。明日はまた気温が下がるので、半袖外出は今日までとなりそうだ。

 手ぶれ補正がレンズやカメラボディに装備され、三脚無しで撮影出来る範囲が拡がったが、一方で被写体ブレで不鮮明となることもなる。一部を除いて、動かない物を撮影する時には手ぶれ補正は有効だが、動き物を撮影すると望遠レンズ以外ではそれ程恩恵は無さそうである。レンズの手ぶれ補正とカメラ本体の手ぶれ補正が相互に効果を表す富士のシステムだが、ストリートフォトでは折角の手ぶれ補正もあまり実感が無い。レンズを開放付近で使用すると昼間はシャッター速度が早くなり、手ぶれはしない。暗い照明の飲食店で料理を手持ちで撮影するなんてのには有効なんだろうけれど、料理写真は基本的に撮影しない。望遠ズームでサーフィンを撮影した時には手ぶれ補正のお蔭で鮮明な写真を撮ることが出来たが、これはハワイに行った時だけだし。

 今日の一枚は最近ではすっかり珍しくなった黒髪の女性である。日本人の自慢であった筈の黒髪がすっかり市民権を失ってしまったのは、和食とか寿司の板前が外国人になってしまったような寂しさがある。髪の毛を染めて、カラーコンタクトを入れても日本語しか話せない悲しさは何時まで続くのであろうか、所詮日本人である。

 8倍のNDフィルターを絞り開放で使用しているが、シャッター速度はライカTYPE240の最高速度の1/4000で撮影ている。こんなシャッター速度では手ぶれなんぞする訳もない。構える前のカメラが動いている時からシャッターは押し続けている。

 

黒髪の

 
Today's Photo その3715 2019/4/6
 解像度

 春爛漫の週末を迎え、見頃は多少過ぎても春らしい暖かさでの花見は格別だったのではないだろうか。先週末に花見をした方達は寒さに震えていたのではないだろうか。平成だろうが何だろうが、桜は春になれば咲くし、勝手に平成最後のなんて枕詞に踊らされてしまっている。平成最後の平成を楽しみたい。

 これだけ暖かくなると何かと理由を付けて家に引き篭もる訳にも行かず、昼過ぎに銀座に撮影に出掛けた。三週間振りだが、太陽の位置が随分と変わり、ビルの影が中央通りに落ちる時間が早くなったような気がする。それにしても今日の銀座も中国人だらけで、中国人が歩くと銀座の街にゴミが落ちて汚くなるのも事実だ。ゴミを落とさずに金を落として欲しいものだが、ドラッグストアで安い土産し買っていない。銀座じゃなくて良いじゃん。

 今日の一枚はスマホで集合写真に収まる中国人観光客である。修学旅行とか遠足の写真は中版のカメラで撮影し、万が一に備えて35mmでも押さえておくのが学校専属の写真屋さんだったが、スマホでは無理なのでは。最低でもフルサイズのデジカメ、さらに欲を言うなら中版デジタルでしょ。もしこの手の集合写真がスマホで撮れるのだれば素晴らしいことだし、かつてのフィルムカメラを遥かに超える解像度である。

 引っ越しの荷物の中から子供の頃の紙焼きされたカラープリントが出て来たが、その解像度の低いこと。当時は写真なんてのはそんな物と思われていたので結果に満足していたが、今のようにモニターで等倍にして見るなんてことがなかった頃はある意味幸せだったのかもしれない。デジカメの画像を紙焼きにするチェキとかの出力する写真の解像度の甘さは当時を思い起こさせるから受けているのかもしれない。

 

スマホで集合写真

 
Today's Photo その3714 2019/4/4
 Echo Input

 寒の戻りも昨日までで、今日からはまた春が戻って来るようだ。満開の桜はこのところの寒さで少し長く楽しめそうだが、ダウンジャケットを羽織っての花見なんてのは興醒めである。平成最後の平成の春の訪れは不順である。ぱっと咲いて、ぱっと散る桜の潔さに日本人は惚れ込んでいるが、その一方で満開を長く楽しみたい気持ちもある。桜を追い掛けて撮影している連中はこの時期は忙しそうだ。桜は撮影しないと決めてから、桜の頃をのどかに過ごすことが出来るようになった。何事でもそうだが、のめり込む前の時の方が気楽である。

 新元号が発表されて4日が経過するが、google日本語入力はまだ対応していない。学習させればそれなりに変換出来るが、そこはやはり勝手に対応されるまで意地でも待ちたいところである。使い勝手が悪いので外したIMEはで早々に対応したとか、かと言ってもとに戻すのも敗北感が在っていかん。

 音声コマンダーを利用したアマゾンエコーに、手持ちのオーディオを接続して自分のスピーカーで音を聞くことの出来るエコーインプットが三千円弱で発売され、早速二個導入した。大して音の良くないスピーカーが付いているよりも余程益しだし、経済的である。玄関の鍵も連動させているが、こうなると他の家電も連動させたくなるのが人情である。残念ながら今の所連動させたいものが見付からず、赤外線リモコンで操作しているものと云えばテレビ、エアコンだけで、これは手動で十分だ。

 音楽を聞くの音声だけで済むので、今までのようにスマホでプレイリストを指定して再生し、それをスピーカーに飛ばす手間が省けた。それ以外にもタイマーの設定、天気予報、時刻などの問い合わせも便利である。そして何よりも三千円弱である。

 今日の一枚はモデル気分で撮影にポーズを付けている中国人観光客である。もうこれは最初から銀座で撮影することを意識して来ており、ジャージにドラッグストアの袋をぶら下げた団体客とは一線を画している。中国人観光客に対する日本の観光ビザの発給条件が緩和されて、庶民レベルでも入国出来るようになってからはもう銀座はチャイナタウンになってしまった。

 少し前まではある程度の富裕層に限られていたが、あの頃の銀座が懐かしい。

 

モデル気分で銀座